地方に事業本拠地を移動する|移転時に気をつけること&事前にできる対策

2020年7月18日BeStチョイス,テレワーク概論

感染症リスク、首都直下地震を考えた際のリスク分散から、地方、田舎に本拠地を構えてテレワークするのが最適解とされています。ここでは7年ほど田舎ーアメリカ、田舎ー東京でテレワークしてきた私個人の経験から、田舎を本拠地にしてやっていく際の気付きなどをまとめます。

 

想定している規模

話を進める上で先に前提、想定している事業規模と事業内容を書き出しておきます。

  • 1人~20人の小規模事業
  • テレワーク可能な業種
  • ネット関係・デザイン関係
  • 固定の場所が必須でない事業
  • 組織の人間が柔軟で臨機応変である

ある程度組織の中の人間が臨機応変で、テレワークが可能なレベルのパソコンや電子端末を持っているというのも前提になります。スマートフォン、ノートPC、デスクトップPC、マイク、ウェブカメラなど会議にも作業にも十分なものがあるというのも前提です。

 

カフェやレストランなどは田舎にお店を移すという、そもそもの集客形式や運営方針に差が出る大きい決断になりますので、いきなり地方に来るのは向いていません。東京や大阪、愛知ほど地方は人がいません。ターゲットも若者から中年以上に絞り込む必要があり、売るものから変えないといけなくなります。

 

事前に考えるべきこと

以下、移動前に考慮すべきことをまとめてあります。業種や現場によっては他にもあるかもしれません。

  • 移転先の人口規模と物価
  • 賃貸やテナントの契約とコスト
  • インターネットの速度と安定性
  • 田舎利権の有無(同業他社などへの配慮)
  • スタッフの本音と希望
  • 交通アクセスの良さと安全性
  • 地域のセキュリティ状況
  • 防音設備の有無

都会で物件を探すときとあまり変わりないですが「田舎の同業他社」への配慮を怠ると相当痛い目にあいますので気をつけましょう。

 

物件やテナントについて

まず、建物ですが、防音あり、コストそこそこ、光回線をつなげられるインターネット設備を入れられる所かどうか、交通アクセスがそこそこで、地域そのものの治安が良いことも重要です。たとえば、近くに銀行や信用金庫が2つ、3つあり、警察署、交番があり、消防、病院などもそろっていて、公民館、文化センターも近い所で郊外、なんかだと理想的です。住宅街に紛れるのが一番です。

 

同業他社への配慮について

ネット関係でもデザイン関係でもその地域でやっている同業他社さんにとって、東京や大阪からやってきた同業他社は脅威(精神的にも)です。必ず、事前に挨拶をし、現地の同業他社と仲良しできるようにし、仕事の関係でお互いに協力できる所があるならば早めに協力関係を築きましょう。

 

東京や大阪は特に、食い合いかと思いますが、田舎は共同社会として生きていくスタンスでないと生き残れません。既にその土地に同業さんがいるならば、タッグを組むとか、なにか相手にも自分たちにも都合の良い何かを考えないといけません。友好的に、生産性が良い関係を築き上げないとどこかでエグい村八分が起きます。

 

地域の治安について

田舎、地方には、部分的にやたら治安が悪いところが存在します。犯罪に巻き込まれるとかそういうのではなく、獣(ねこ)が集まる場所、おじいちゃん、おばあちゃんが井戸端会議する場所、子どもたちの遊び場、たまり場など気をつけておかないと何かしら、しょうもないトラブルに巻き込まれます。

 

車に小石が飛んできたとか、サッカーボールがぶつかったとか、周囲の話し声がうるさいとか、子どもの叫び声が騒がしいとか、ねこがけんかして騒いでてうるさいとか、そういう事も起こりえます。犯罪というよりも人が住んでいることで起こる騒がしさやトラブルには気をつけたい所です。都会より多いです。

 

防音設備について

ビデオ会議の際の話し声、パソコンのキーボードのタイプ音、コピー機の稼働音、その他マシン系の音などしっかり防音されてるところを選ばないとだだ漏れになってご近所トラブルになります。テナントでさえも隣の部屋の音が聞こえるなんてこともあります。

 

ひどいと言えばひどいですが、田舎クオリティです。防音シートや吸音シートなどを自身で活用して音の伝播を抑えるのもよいでしょう。だいたい1万円~5万円も出せば割となんとかなります。

 

ネット回線問題の解決策

地域によっては十分なネット環境がなく、インターネットが非常に遅いまま仕事をしないといけない場合があります。光回線で契約するために7万とか10万とか工事費でかかるなんて場合もあるので、悪質な業者に騙されないようにしないといけません。

 

また、物理的に遅すぎて話にならないこともあるので、ネット回線は複数用意する必要もあるかもしれません。回線制限のないポケットWi-Fiとかを使ってなんとか持たせたり、世間的にネット回線に余裕ができる時間帯に作業や大容量通信をしたりするとか工夫しないと仕事になりません。

 

【ネットが重くなりやすい時間帯】

  • 早朝6時~8時
  • 夕方5時~12時

 

この時間帯は、田舎では特に、回線が弱いのに、大勢がネットを使い始める時間なのでどうしようもなく重くなります。こうなると面倒なので、ネットをあまり利用しない人が多い地域に住む、ネットに疎い人々、高齢者や日中在宅が少ない地域に事務所を構えると良いでしょう。

 

地域ネットワークに入り込むために

多少なり時間と投資が必要で、人間味重視のコミュニケーションが欠かせません。

  • 居酒屋
  • 弁当屋
  • カフェ
  • 本屋
  • スーパー
  • ドラッグストア
  • 地域の行事(運動会とか)
  • 公園

これらの場所での人脈づくりが重要です。その地域内で顔を覚えてもらう所から始まり、地域の朝活とか、飲み会とか、カフェのマスターやバーのマスターに良い意味でかわいがってもらうとか、ドラッグストアの店員さんに顔を覚えてもらうくらいには通い詰めるとか大切です。

 

地域の公園の猫となかよしになるとか、ランニングしてる方と軽い挨拶交わすとか、そういうコミュニケーションがめちゃくちゃ重要です。公園のベンチで黄昏れてるおっちゃんがその地域の銀行の頭取、警察官幹部だったなんてことも割とあります。