映画「私がビーバーになる時」を見た感想・レビュー【ディズニー・ピクサー】

映画「私がビーバーになる時」を見た感想・レビューを一部ネタバレを含む形でまとめています。感動した所、感じ取れたメッセージ、自分に響いた所のほか、思ったことをそのまま書き出しています。基本的にディズニープラス、または、ユーネクスト(U-NEXT)で視聴できる作品です。参考までにどうぞ。ぜひ自分の目で作品を感じて下さい。

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メイベルの存在をどう捉えるかで見え方が変わる作品

この映画「私がビーバーになる時」を見た人の主人公「メイベル」へどんな感情を抱いたかで感想が大きく異なります。

  • 独善的でわがままで嫌い
  • 動物好きで血気盛んな若者
  • 自然を守ろうとする挑戦者

教室に囚われている動物を逃がしてあげようとする優しさや、他の生き物に感情移入しすぎる所があるメイベルには、その状況を変えるだけのエネルギーとチャレンジ精神も備わっており、学校の先生たち相手に見事な立ち回りで動物を逃がそうとしたり、開発工事を止めるために自分の命をかけたり、市長の提示した猶予までに署名を集めようとしたり、比較的平和な方法で大人や現代のわがままで自己中心的で自然破壊上等な大人たちに歯向かっていく様子が描かれていました。

メイベルを嫌いだと評価する人の多くは「感情移入できない」とか「共感できない」という意見が多く、若者が大人社会に歯向かうのが許せないという老害的価値観を持っている人が多いです。映画なので現実と重ねたり、感情移入できるできない以外の映画の楽しみ方ができない人にとっては、これが映画そのものの満足度低下の理由になってしまっているようです。

メイベルのわがままレベルは割とマシなほう

ディズニーピクサー、ディズニーの映画に出てくる主人公は総じて「自分勝手」で「わがまま」で「猪突猛進」で、比較的正義の心を持っていて暴走して失敗し、乗り越えて成長してハッピーエンドを迎えるストーリーが多いです。むしろそういうものです。

リロ・アンド・スティッチの「リロ」も「スティッチ」もかなりヤバかったですし、モンスターズ・インクの「サリー」と「マイク」もなかなかの事故を起こして隠してましたし、トイ・ストーリーの「ウッディ」もぬいぐるみなだけなのに人間の子どものおもちゃとしても一番であるために手段を選ばな…そうな所があり、星つなぎのエリオの主人公「エリオ」も地球代表を勝手に自称するくらいにはヤバい存在でした。

メイベルは、血気盛んで、若く、政治的な訴え方は若者にしては平和的で、ムダに群れて腐るような所もなく、自分の正しいと思うことを信じて突き進み、署名活動をする等、平和的方法での解決を進めようとしているあたり、だいぶマシです。祖母との思い出の場所を守り残したいという気持ちと、自然と共存したいという思い、親が自分を受け入れて認めてくれなかったことへの反抗と自然が受け入れてくれたという体験が重なって、あのメイベルの性格が構築されていったと考えれば、グレずに割とまっすぐ育ったまともな方の主人公です。

若者の成長の過程を見る映画

映画「私がビーバーになる時」でも、他のディズニーピクサーの映画と共通しているのは、主人公が成長していく様子が描かれているという点です。

不安、自信のなさ、葛藤、不信感、孤独、喪失感に耐えながら、正義の心を持ち続けて、やり方は完璧ではなかったとしても、成長して一応の終着点にたどり着くという流れは同じです。

ディズニーピクサーの映画を見ていない人にはそういう共通したコンセプトは分からないかもしれませんが、メイベルの生い立ちや心理的状況は描かれていて、動物界の冷酷で合理的な掟、人間界の傲慢で強権的な姿勢などが、小さくて支配欲ムンムンで邪悪なヴィランの存在(いもむし→ちょうちょ)が露呈したお陰で「共存」の旗を掲げて、互いに妥協点を見繕った結果、市長は少し冷静になって、メイベルも少し落ち着いて大人への道を歩んでいこうとする形でエンディングを迎えています。

圧倒的な空飛ぶ「サメ」のインパクト

人間模様や哲学的な議論が全て帳消しになる効果を持つのが「サメ」要素です。映画界隈におけるサメの扱いはとても…個性的でちょっとセンシティブな所があり、サメが空を飛んでいれば何が起きてもすべて許されるようになります。

サメの存在により、正統ホラーに進むか、B級サメ映画に進むかが大きく変わるくらいのもので、途中までは自然保護の重要性や「ビーバーかわいい」くらいしか考えられなかった話が、空飛ぶサメの登場で、映画を見た後に頭に残っているのは、あの巨大なサメだけになります。(なんかサメ飛んでたな…と。)

人間の脳を機械のビーバーに入れてアバターとして自然に溶け込もうという近未来SFから、サメがかもめ?がちょう?と共に市長を襲うB級サメ映画に格上げになります。

「私がビーバーになる時」の話をしている時にサメの話が出てこない人は「私がビーバーになる時」を見ていないか、サメ映画に慣れすぎた変人・玄人の可能性がありますので、気を付けましょう。

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Posted by 管理人