孤独の寂しさを甘く見ないように【一人暮らしのヒント】
一人暮らしの敵は、急な訪問営業や不快害虫だけではありません。平和な日々にも「孤独」という強敵が潜んでおり、実家の良さや独りの辛さというものに気づきます。若いうちに孤独に耐えられるようメンタルを鍛えておきましょう。老後は誰しも孤独になるので、その予行演習です。
誰にも関与されない
これは良いことでも悪いことでもありますが、一人暮らしをすると周囲の「誰にも関与されない」状況ができます。邪魔が入らない、面倒事がやってこないというメリットもありますが、これはあなたが一人で風邪を引いていても知らない、怪我をしていても知らないということでもあります。
この状況の行き着く先は「承認欲求不足」です。他者から見られないこと、関与されないことで承認欲求が一切くすぐられなくなり、よくも悪くも心がこじれ始めます。現代の若者の、この感情の発散方法がネット上でのライブ配信やライブ配信の視聴です。
リアルタイムで誰かがいる場所につながることで、部屋の中に擬似的に人がいる状況を作れます。しかし、部屋の中まで上がってくることはないので気楽に対応できて、適度に承認欲求を満たせます。ここに刺さったアプリがTiktokやYouTube、ニコニコ動画、Twitch、Mirrativ等です。
何もしなくてもよい
部屋にいる時は、誰も関与してこない=誰も叱りつけてこないということです。
部屋の掃除をサボっても、片付けをサボっても、勉強をサボっていても誰も何も言いません。しかり、これによって起こるのが散らかって汚くなった自分の部屋と、何もできない自分の存在で、これを生々しく目の当たりにすることになります。
自分で、自分を律して、掃除をすることすらできない自分に対して、いわゆる自己嫌悪が起こり始めます。この感情が地味に厄介で、どこの家の一人暮らしも似たようなものなので、その人だけががさつなわけではないのですが、自己嫌悪には底がないので、負の感情が重なり始めます。
できている人を見てしまう
寂しさを埋めるために見たSNSなどでは、キラキラしたアカウントや自分を律してきれいにメイク・掃除しているアカウントもあるため、自分と他人を比較し始めてしまいます。他人にはできている、自分より年下の人なのにできている、自分なんてひどいものだ…と思い始めると自己嫌悪が強くなります。
この感情は、劣等感につながります。ここまで来ると致命傷で、みんな掃除なんてサボってるのが実態なのに、自分だけが劣っているのだ…と思い込んでしまって、他人に会うのが恥ずかしくなるケースもあります。
そして、外に出たくなくなり、おしゃれしたくなくなり、向上心も失っていって、より引きこもりが加速して、さらに孤独と負の感情のスパイラルに陥ります。
人に会うことで解決
他者と交流して、話をして、共感を得られる事が、人間にとって大切なことです。衣食住の維持よりも大切です。
この交流や共感が、体の関係に走ってしまう人(そっちのフレンド系?)もいれば、飲み会やお酒を交えて(アル中)…になってしまう人もいれば、カフェやレストラン巡りになる人もいます。
また、ネット上で知り合った人とのオフ会なんかを楽しむ人もいますが、これはご存知の通り、危ない人と出会う可能性もあるので警戒が必要で…。でも、ここで気の合う仲間とつながれれば孤独は薄れていきます。
共感し合えることが何より大切です。同じ趣味、同じ推しの仲間を1人~3人くらいは作りましょう。