甲府昭和の「山祇Gibier(ヤマツミジビエ)」に行ってきた【最強のSDGs・エコ】鹿肉の栄養素
Parupiに載っていた「山祇Gibier(ヤマツミジビエ)」に行ってきた訪問レポ。イオンモール甲府昭和の駐車場から徒歩4分、平日は晴れていれば温かい日差しの中でお手頃価格でジビエ料理を堪能できるランチにおすすめのキッチンカースポット。休日はイベント出店で現地にはいないかもなので、SNS(インスタ)をチェック。
「山祇Gibier」の場所
イオンモール甲府昭和のココス側、KFCケンタッキーがある交差点から徒歩3分程度、イオンモール駐車場からは徒歩4分~5分。住所は「山梨県中巨摩郡昭和町築地新居2261-1」で、行った先の駐車場スペースにキッチンカーがある。駐車場スペースは車6台MAXくらいで、テーブル席3つほどあって、つめれば12人は座れそう。
Instagram:https://www.instagram.com/yamatsumi_gibier/
4人家族なら3組までは座れそうな青空食堂のような感じで、晴れていて、日光が当たる場合はとても快適。
お水のセルフサービスはないが、自販機が徒歩30歩圏内にあるので、そこで各自買うと良い。トイレはおそらく店舗内にある。
当日あったメニュー(食べてきた)
鹿肉ステーキ800円くらい。
鹿葱チャーシュー丼と鹿ラーメンセット800円
鹿肉ワンタン500円。
鹿肉ステーキは2023年2月27日訪問時点では看板になかったが、聞いてみたらあったようで出してもらえた。言うまでもなく「ジビエ」なので、狩猟がうまくいって肉が処理できていれば食材があるけど、なければないのは当然である。鳥獣害対策のひとつとして野生の生き物を捕獲してさばいてもらって頂いているわけで、農家の助けになったり、人と自然の境目を保全したり、捨てるくらいなら食べようということでジビエ料理になってるので、大量生産・工業製造品のようにいつでもモノがあると思うのは間違いである。
今回はラッキーだったか、無理言って用意してくれたかのどちらかだ。どちらにしてもありがたい。
クセもくさみも少なめで食感は牛肉かジンギスカンっぽい気がする
ジビエは野生動物なのでくさみが…というのは当方経験がある。北海道の奥地でくまやイノシシの肉なんかを試食したことがあるが、かなり獣臭いというか噛めば噛むほどなんか変わった味がして、しばらく口臭も獣っぽくなる…みたいな経験があった。
「山祇Gibier」で食べた鹿肉は臭みはなく、クセもほとんどなく、独特な鹿っぽい風味はあるがニオイが残るほどではなく、ちょうどいいおいしさでさっぱりしていた。ちょっと塩分濃いめな気はしたが、おいしくランチタイムを満喫できた。
混んでない&エコでいい
イオンモールのランチ時は戦争になる。混雑で人があふれ、イライラした人が大勢並んでいてはっきり言って邪魔であるし、並ぶのも嫌。治安も客層も悪いことがある。エコでもなんでもなく、ムダに高いというのもある。
「山祇Gibier」まで歩いて行ければ、混雑もストレスフルな待ち時間もなく、温かい日差しを浴びながら、自然の循環と高タンパク低糖質低カロリーのジビエ鹿肉を結構お手頃価格で味わえるわけで、イオンモール内で20分も30分も突っ立って待つくらいなら「山祇Gibier」に行って食べてきたほうが時間効率もコスパも良い。
鹿肉の栄養素とカロリー
日本食品標準成分表によると、鹿肉100gあたりの栄養素は
- カロリー:109kcal~147kcal
- タンパク質:22g
- 脂質:1.6g~2.4g
- 炭水化物:0g~1g
- コレステロール:69mg
- カリウム:350mg
- ナトリウム:58mg
- カルシウム:4mg
- マグネシウム:26mg
- 鉄:3mg~4mg
その他、ビタミンBやコバラミン、カルニチンなどが含まれていますが、他の肉に比べると確かにヘルシー。
鹿肉 | 牛肉 | 豚肉(バラ) | 鶏肉(もも) | |
カロリー | 109kcal | 298kcal | 386kcal | 229kcal |
タンパク質 | 22g | 17g | 14g | 25g |
脂質 | 2g | 24g | 35g | 13g |
コレステロール | 69mg | 59mg | 70mg | 140mg |
牛肉や豚肉に比べると確かにカロリーは低く、タンパク質は多く、コレステロールはさほど変わらずだが、ダイエットや健康を考慮した食事に興味がある方には好かれそうな数値です。
ジビエ肉の理由にも共感できる
農家の作物を食べてしまう、山から人里に降りてきて交通事故を起こすなど鹿が山に増えると鹿にとっても人間にとっても厄介ごとのタネになる。そもそも人間のエゴなんだが、山奥まで鹿を狩りに行くわけではなく、人と鹿の世界の境界で起こるお互いに困ってしまうことを解決するには、人間側が鹿を狩るという形で集結することが多い。
鹿肉の処理は、一般廃棄物として扱う場合は内蔵などの処理に追加のコストがかかり、自治体が捕獲後の責任を負うことも多いが、その処理にもコストがかかります。7割は埋設、3割が焼却処理されていて、多くの捕獲現場ではその場で埋設するケースが多いようです。丹波山などではわんこの餌用になる部位もあって、有効活用しようと思えばできなくはないが、どちらにしても個人でも自治体でもコストと手間がかかって農業や地域を守っているという実態があります。
出典:https://www-cycle.nies.go.jp/jp/report/pdf/choju_tekisei_guidebook.pdf
これは、鹿が延々と湧いてくるようなものなので、確かにきつい…上に、対処しないと今度は人間の食べ物が食べられたり、保険のおりない鹿との接触事故が増えて一般人が困ったりすることもあります。山に追い返すにも、鹿が増えてて彼らの縄張り争いの関係などであふれている場合は、帰る場所もないのでどうしようにも解決策が殺して埋めるしかない…というのはエコではない上に、もう少しなにか方法があるはずだ…。
じゃあ食ってしまうか、というのは一つの解決策としてありだと思います。食べれる&食品として提供できるなら、鹿の処分費用や環境保全費用になるので最悪プラマイゼロにはできるはずで、利益が出ればその地域の鹿をもっと狩れる。今現時点でも鹿のほうが多いのと、狩猟免許がないと狩れない関係で鹿が絶滅に追い込まれるほどに狩ることは難しく、もう少しジビエが一般化してもおそらく問題はない。
しかも、鹿肉はクセが少しあるので食べる人を選ぶ。そのため、いくら大量に鹿肉があっても、それを食べる人の数も限られるので、マイナーというか、ごくごく閉じた系の中でジビエ料理を楽しめば、それだけでSDGsだし、まぁまぁエコだし、里山保全なんかにも間接的に貢献できるかもしれないということで、さほど取り立ててデメリットはないわけです。
360度周囲山しかない山梨においては、鹿もイノシシも人との生活の隣で暮らしてるわけで、無視してて良い課題ではないです。解決の助けになるのであれば、イオンモール内でイライラしながら行列作って待ってないで、お試し感覚で「山祇Gibier」まで歩いていってゆったりランチして帰ってくれば、お口に合うかどうかは別にして多方面ハッピーにおさまるはずです。