SNS「Threads」は通常の商用利用はOK|悪質な商業利用は禁止
MetaのSNS「Threads」はInstagramと同様の規約が適用されます。通常の企業アカウントの利用に関しては禁止されていませんが、Twitterと同じようにやってよいかと言うとそんな事はありません。規約を熟読し、Threads公式に問い合わせ、各位のコンプライアンスに従って、運用条件を構成してください。また、本ページは運用担当向けであって一般人向けではありません。
禁止されているのは「exploit the Threads Service for any commercial purpose」
https://help.instagram.com/769983657850450
「Threads」では、Instagramや他のサービス同様、
- 悪意がある
- 詐欺的
- 誤解を招く
- 公序良俗に反する
商業利用・商用利用を禁止しています。SSL化がうまくいっていないウェブサイトへの誘導や、5xxを返し謎のリダイレクトが多いウェブサイトへの誘導は上記に違反すると考えてURLの監査も定期的に行いましょう。まれにSSLが切れている場合があるので、シェアする場合には少し意識しましょう。
アダルトやR-18、禁制品などに関連するいわゆるInstagram広告に出稿できない分野のコンテンツの商業利用・商用利用は当然禁止なので注意しましょう。「Threads」はInstagramに紐づいているので「Threads」で悪さをしたら連携アカウントのInstagramアカウントにも何か起こるのは当然です。リスクを感じる場合には何もしない、参入しないのも一つの選択です。
エンゲージメントの偽装や準購入は避けて
Twitterではよく見かける懸賞によるフォロワーの実質購入は、エンゲージメントの偽装やスパムアカウントの集合体になるため、近年はやらない方がよいと認識されています。懸賞にしか興味がないアカウントをいくら集めても、アカウントのアクティブフォロワー数は低いままです。えさやモノ、お金で釣らないとエンゲージメントが伸びないのはアカウントとして大変残念な状態です。
Twitterとは勝手が異なりますので、Twitterのノリで「Threads」をやらないほうが良いです。
フォローはされやすい仕組み
2023年7月時点では、タイムラインを辿っていくと、アカウントアイコンをタップすれば2タップほどでフォローできる仕様です。
つまり、毎日コンスタントに投稿していれば、自然とユーザーの目に届くので、あえていいね周りしなくても、素直に投稿だけしていればフォロワーが増えてくれます。
しかも、現在は初期の状態で、信頼できる安定したアカウントをフォローしておいてタイムラインをにぎやかにしたい層が多いため、企業アカウントの安定と信頼の投稿があると、フォローされやすいです。
情報の紐づけに注意を
使用するInstagramアカウントによっては、内部的に連絡先や関係先がFF関係にあったりなかったり、連絡先情報を共有しない契約だったのに「Threads」やったら連携しちゃった…とかなるとマズいです。プライバシーポリシーを書き換えるか、紐づけし直しができるのか…?怪しいので、Instagramのアカウントの状態をチェックして、連絡先の紐づけなどをどうするか十分注意しましょう。
競合や権利関係でマズいことがある場合には、必ず上長に確認の上、判断を仰ぎましょう。
運用ポリシーの策定を
企業アカウントがSNSを始める場合は「Threads」でも「Twitter」でもSNSアカウント運用ポリシーを定めているかと思います。これを定めておかないと、めんどうなトラブルを「ライバル企業の策略」や「アンチユーザー」や「愉快犯」などに起こされた時に大変です。
Twitter感覚の一定の層が流れてくる気配はないですが、ポリシーを定めておき、怪しいものはブロック・ミュートを容赦なくできるようにしましょう。
個人の商用利用の範囲
SNS「Threads」のルールは個人にも同じく適用されますが、以下の利用程度は問題ないでしょう。
- お店のSNSアカウントを運用
- お店のお知らせを投稿
- ハンドメイド製品の宣伝とURLの貼り付け
- イラスト(一般絵)とpixiv・FANBOXのURL貼り付け
- 二次創作イラストを二次創作と明記して投稿
- 個人ビジネス垢の誤情報のない法令遵守されている運用(嫌いだけど)
- 書籍・漫画の紹介と宣伝
- メディアによるニュース掲載(規約要確認)
FacebookやTwitterでよく見かける程度の商用利用は問題ないとの認識で良いですが、やってはいけないこと、やらないほうが良いこともあります。
規約と権利関係の問題
Twitterではグレーですが、「Threads」ではやらないほうがよさそうなのが
- 歌ってみたの音声ありの動画投稿(実質カラオケ配信なので権利的にNG)
- MMD動画(音楽の権利的にマズいかも)
- 肌色多めの写真やイラストや動画
- 過剰にサーバーに負荷をかける遊びや行動(RTするとイラストの人が大きくなるとか)
- 炎上させて利益を得る(違法&規約違反)
- アカウントの売買(常識的に禁止)
などです。言うまでもなく禁止されていることもありますが、Twitterでは謎の文化として定着していることも「Threads」で許されるかは定かではありません。
最初は慎重に実例が積み重なるのを待って
最初のうちは、何も考えずに人柱特攻していってBANされて散っていくアカウントが散見されるはずですので、自身の、または、あなたの会社の企業アカウントがそのBAN対象にならないようにしましょう。
何をして良くて、何をしたらダメかはまだ集合知と経験がありませんので慎重にアカウントを運用しましょう。アカウントを開設してよいかどうかの時点から慎重に動いてください。