冷凍ししゃもの崩れない焼き方【フライパン】
フライパンで「冷凍ししゃも」を崩れないように焼くには、解凍しながらキッチンペーパーで可能な限り水気を取り、フライパンの上にクッキングシートを敷いて、油をまんべんなく敷いてからししゃもを並べて、弱火から中火で片面じっくり加熱すればパリパリ、カリカリ、サクサクの焼きししゃもが出来上がります。20回くらいパターンを変えて焼いて研究しました。
ししゃもの崩れない焼き方【超研究した】
長期間保存できる冷凍ししゃもを、できるだけ身が崩れないように焼く方法を何パターンか工夫した結果
- キッチンペーパーで包んで解凍
- フライパンにクッキングシートを敷く
- クッキングシートに油を敷く
- 解凍されたししゃもを置く
- 弱火で片面だけじっくり焼く
- 火を止めてから落ち着くまで少し放置
これで、ほぼ百発百中でししゃもを崩れないで焼けます。何度か試した所、冷凍ししゃもは解凍の段階でかなりの水分が出るため、油を敷いていても水と油と加熱の関係でクッキングシートを敷いていてもくっついてしまいます。
熱凝着という化学現象で、水が沸騰、油の加熱、表面温度が一定に維持される事が合わさって、タンパク質と金属、それに類するものが熱凝着してくっついてしまいます。フライパンは200度でもクッキングシートとししゃもの間は温度が、100度に届かないくらいの所で温度が一定のまま維持されてしまうと、その温度帯にある時にししゃもとフライパン(クッキングシートでも)がくっついてしまいます。
可能な限り「ししゃも」を脱水することで、水を蒸発させるためにムダに使う熱が減って、ししゃも本体をしっかり加熱できて温度もしっかり上げられて、熱凝着の瞬間が一瞬で済みます。本気でちゃんと焼くのであれば、フライパンをしっかり熱してから、ししゃもを置いてやればいいだけですが、これは卵料理でよくあるやつで、ししゃもではそこまでしなくてもいいです、めんどくさいし。
お皿にラップを敷く(洗うのめんどいので)
キッチンペーパーが水気を吸うので、周りも濡れます。お皿が濡れると洗うのめんどくさいのでラップを敷きます。
キッチンペーパーを敷いてししゃもを脱水解凍
冷凍ししゃもを置きました。ここからさらに、キッチンペーパーで冷凍ししゃもを挟んでやって、可能な限り水気を取って解凍してください。めんどくさいからと冷凍のまま焼くと100%くっつきます。私の実験環境では何をどう工夫してもダメでした。金網を使うのも洗い物が増えるのでダメです。
脱水解凍完了
時期は7月、気温28度、お米を1.5合炊く間くらいの時間で脱水解凍しました。キッチンペーパーがしっかり水分を吸い取っています。良い感じです。
クッキングシート→油→ししゃもの順に設置
フライパンにクッキングシートを敷き、手分量で適度な油を敷いて、ししゃもを置きます。ししゃもの片面がしっかり油に触れていればOK。ししゃもの片面が油に触れていなければくっつきやすくなるので、油はしっかり伸ばすか、ししゃも側を広げた油に付けてやりましょう。
※ちょっとくらいは凍っててもいいです、めんどくさい(お腹へって待ってられない)ので。
加熱中の判断基準
弱火で加熱し、少しするとクッキングシートにししゃもの水分が出てきてしまいます。このししゃもの水分が完全にとんで、片面が適度にカラッとして、少し焦げ始めたかなというタイミングで加熱を止めます。
※ししゃもはひっくり返しません。途中でひっくり返すから崩れるし、卵の爆発で火傷するので、途中で手を出さないでください。片面じっくり焼き上げれば反対側も火が通りますので大丈夫です。片面カラッとしてればサクサク食感になりますので、大丈夫です。めんどいし。
焼き上がったししゃもです
ちょうどいい感じの焼き具合です。焦げてはいないし、カラッと焼けてるし、何より「ししゃもが崩れていない!」ので見栄えも味もOKです。
キッチンペーパーとクッキングシート、ラップが必要ですが、料理用の金属プレートを用意すればラップはいらないです。ぶっちゃけクッキングシートを敷いた後のフライパンの上でキッチンペーパーを置いて脱水解凍して、それから油を敷いて油をなじませてもいいです。
大事なのは脱水解凍です。
多少焦げてても、その焦げやカラッとしたサクサク食感を楽しみたいので、それでいいのです。ボロボロになるよりは良いので、何をやってもダメでうまくいかねぇという方は、そのままのフライパンに今回のやり方とクッキングシート、自分で思っているよりも弱火で、片面じっくり焼きで加熱して試してみてください。
それでもダメなら天性の才能です。諦めてください。食べれば一緒ですぜ。