Canvaの「Text to Image」の使い方と制限

Canvaには、イラスト・画像生成AI機能「Text to Image」が備わっており、著作権フリー素材では足りないようなグラフィックをAI生成のイラストや画像で補えます。画像生成の精度はまだ微妙な所ですが、風景や自然な景色の生成は十分役立つレベルです。

 

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Canvaの「Text to Image」で人物生成

まずは「Perfectly-centered portrait of a Pretty Japanese young anime female model, highly detailed, front-facing!!!, professional digital painting, unreal engine 5, photorealism, full face, hd quality, 8k resolution, cinema 4d, 3d, cinematic, symmetrical professional photography」というプロンプトで、日本人女性のポートレートを出力してみます。

 

生成された画像は上のようになりました。確かにアジア人の中でも和風、日本っぽい印象はどこかある気がします。

 

スタイルを「アニメ」に指定

今度はプロンプトをシンプルな日本語のみで「Text to Image」の生成スタイルを「アニメ」に設定してみました。

 

ショートヘアやメガネなどを区切って入力すると、ちゃんと生成画像に反映されていましたが、品質としては微妙な感じ。全身、または、腰から上を描いてくれて、かつ、頭の上まで描いてくれないと素材としては使えません。

 

英語のプロンプトでスーツの日本人女性の生成

今度は再び英語で「Hyper real photo of a anime pretty Japanese female in business suit, light brown neat hair, modern, sleek, highly detailed, formal, serious, determined, lawyer, colorized, smooth, charming, pretty」というプロンプトで日本人女性を生成させてみました。

 

スーツ姿の女性で、確かにアジア系の中でもだいぶ日本人っぽい雰囲気が出ている気がします。頭のてっぺんが隠れてしまうのが欠点で、これはちゃんと指示すればなんとかなりそうです。

 

同じプロンプトでスタイルを「写真」にして生成

スタイルを「写真」にすると、実在していそうな日本人女性でスーツを着ている画像が生成されました。

 

中には明らかに韓国系、中国系の雰囲気をまとった女性も生成されていますが、この辺の微妙なお化粧の違いは、日本人なら分かるはずです。日本風の化粧と、大陸系の化粧は全く雰囲気が異なるので、日本人の目で見れば少し化粧の雰囲気が違うな、というのは分かると思います。

 

スタイルを「写真」にすると実写のような画像になるというのが分かりましたので、これだけでもひとまず収穫です。プロンプトを打ち込んだ後に実写っぽくしたい場合はスタイルを「写真」にしましょう。

 

景色の生成「スイスの大自然」を生成させる

こちらはPixabayからダウンロードした実写のスイスの実在の写真素材です。どなたでもPixabayで発見できる素材です。これに近い景色が欲しいのですが、Canvaの「Text to Image」で出力できるか試してみます。

 

日本語・一般人プロンプト

何も考えずに思いついたことを書いただけの指示で、何のスタイル指定をしていなくてもこれくらいの景色は出力されます。

 

指示を英語に翻訳しましたが、日本語の指示とほとんど変わりませんでした。十分きれいですし、割りと使えそうです。

 

少し指示を増やしてみました。若干「森」が増えている気がしますが、パッと見た感じでの大きな変化はありません。山小屋の位置も左に生成されるケースがあるので、何とも言えない結果ですが、品質はそこそこです。

 

これを英語にすると、山小屋の位置がちょっとおかしなものが増えました。スイスっぽい景色ではあるものの、全くの別物な感じ。きれいな景色ではありますが、山小屋がサウナ室みたいなものもあるので、少し微妙です。

 

英語のプロンプトは同じままにスタイルを変えてみました。スタイルを「映画的」にするとちょっと古い昭和なレトロ撮影風になって曇った印象がありますが、実写っぽく結構リアルです。スタイル「遊び心」にすると、子供向けのアニメに出てきそうな背景が生成されています。これは使えそうです。

 

スタイルを「写真」にしても、スタイルを指定していない場合とほとんど変わりませんでした。スタイルを「アニメ」にすると欧米風のアニメ背景っぽくなりました。コントラストと言うか、色温度というか、なんというか、最近の日本の異世界転生系のアニメ背景とは雰囲気が全く異なる感じで、これはこれでおしゃれで使えそうです。

 

スタイル「幻想的」はなんかちょっと悪い夢にでも出てきそうな感じの独特の色使いで、海外ではこういう描き方が多そうな印象です。いかにもAI生成という感じの描き方。スタイル「レトロアニメ」は、同じく日本らしさはなく、海外のレトロアニメ感が出ており、日本風ではないスタイルですが、割りと良い感じです。

 

スタイルは「写真・映画的・アニメ」で日本語でOK

プロンプトは日本語のままでよく、思い浮かべた言葉をそのまま書き起こせば良さそうです。それよりも「スタイル」の方が大きく影響している気がしますので、スタイルを選んで指示を出したほうがきれいになるでしょう。

 

CanvaのText to Imageの制限と生成されないケース

上のような指示を出すと、生成されませんでした。「入力内容から、安全ではない、または不快なコンテンツが生成される可能性があります。表現を変えて、やり直してください。」と言われ、生成はされませんでした。

 

女性だからいけないのかと思い、男性にしてみましたが同じ結果で生成不可です。ここから、「かわいい、若い」という単語を取り除いてやると生成されます。他にも「年齢、抽象的な形容詞、全身」って入力するとダメっぽいです。

 

1日の生成上限は約20回まで

Canva Proなのですが、Canvaの「Text to Image」は1日に20回が上限です。色々微調整しながら再生成しているとすぐに上限に達するので、はっきり言って使えないです。景色なんかは良さそうですが、精度が低く、何度か同じプロンプトで再生成してもカウントに入るので、めんどくさいです。

 

Canvaの「Text to Image」は景色の生成にはおすすめ

Canvaの「Text to Image」は細かく調整が必要な人物の生成には向いていないようですが、背景向けの景色や自然の景色の生成は割りと上手にできる感じです。背景素材の生成目的に使うのが良さそうですが、正方形で出力されるのと、画質が惜しい場合があるので、まだ実用的には使いにくいです。

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Posted by Genussmittel管理者