過眠症(hypersomnia)と改善策

いくら寝ても眠い、ちゃんと寝てるのに足りない、1日8時間寝てもまだまだ眠れるという状態が1ヶ月~3ヶ月と続く場合は過眠症など睡眠障害の可能性があります。非常に理解されにくい上に、仕事のスタイルによっては生活にも支障が出ますので、早めに気付いて改善策を取りましょう。

 

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過眠症とは

英名hypersomnia、1日8時間寝ても、まださらに8時間眠れてしまう、眠ってしまう状態のことで、睡眠障害の一つです。突発的な徹夜明けの疲労、一時的な仕事のストレスがある時だけに起こる場合は単なる疲労でしょう。

 

10代の若者が1日に12時間でも眠れてしまうのは成長期だから、ということと、多感な時期に学校などの人間関係でストレスを受けてのものでしょうから、そこまで心配することもないでしょう。

 

個人的な経験上、過眠症は1日18時間眠れてしまう状態が続いた場合かと思います。日常生活に支障が出るというだけではなく、寝すぎれば食事の回数が減る上に、脱水症状も起こして命の危険がある場合があります。

 

アメリカ国立神経疾患脳卒中研究所(NINDS)の話も交えて

一日10時間以上の睡眠を最低2週間常に取っているか、日中に何度も居眠りをしてしまう場合に過眠症と診断される。

DSM-5の診断基準は、少なくとも3ヶ月間、週に少なくとも3回の症状が持続し、それが著しい苦痛や機能の障害をもたらしており、他の精神障害や、医学的疾患、薬物の影響ではないことを要求している。

などを満たす場合は、過眠症、または、過眠症気味と判断してしまって、早急に何か対策を打つべきでしょう。

 

原因と可能性

この過眠症の原因となるのは以下のものだそうです。

  • カフェイン摂取を急に減らした
  • 昼夜逆転生活から不規則になった
  • 脳腫瘍がある
  • 食事の回数が少ない
  • 運動不足や日照不足がある

仕事や勉強、人間関係のストレスがある場合は、睡眠障害もはっきり認識されるはずなので対策もしやすいですが、完全昼夜逆転生活から、不定期昼夜逆転になった場合、1日1回しか食事を取らない生活だった、カフェイン(コーヒー)をちょっと減らした(1日2Lくらい飲んでたのを1Lにした)などがあったため、これが原因となっている可能性がある(私の場合)。

 

簡単にできる対策

自律神経失調、及び、慢性疲労症候群なんかの症状とも似ている部分があるため、とにかく休めるだけ休んでみて、

最優先で栄養補給

をしておけば眠ったまま召されることはないでしょう。仕事に関しては幸い、起きてる時間にぱぱっとできるものもあるというか、不規則でもできるのでなんとかできるが、食事と水分補給に関しては眠っている時はできないので、ここだけは抜かしてはいけない。

  • カフェインをもうちょっと減らす
  • 日光を浴びる
  • 運動する

というのもそうだが、ちょうど運動をし始めた所で、この過眠症が始まったのもあったので、生活スタイル、行動の急激な変化が体、脳を一時的に狂わせている可能性が高い。

 

現状把握

仕事に問題がないのは

  • 18時間睡眠
  • 12時間労働
  • 数時間フリータイム(家事とか)
  • 18時間睡眠

というサイクルに入ってしまっているためで、単純に1日32時間~36時間感覚で動いているということ。問題はこれが平日や別の用事に重なった場合に、これから18時間眠りに入る時の睡魔に勝てない、上に、それをなんとか減らして抑えても、めっちゃ眠い&だるい状態になること。

 

そもそも1日12時間労働が働きすぎなので、そこからなんとかしないといけないんですが、仕事柄どうしようもない部分もある。

 

で、これを1~2回の食事で回してきたのを数年続けたわけで、体調に何も変化がないわけがなかったのである。30歳に入ってからの老化というやつでしょうか。

 

仕事中、お外で急激に眠くなることはなく、ナルコレプシー的な危険性はない。

 

この症状、なかなか世間には理解されないので、もうどうしようもなく眠くなってしまったら、栄養補給はした上で寝るしかない。で、寝入ってしまう時間を少しずつ調整、生活とともに少しずつ問題が起こらない、理想とする生活に寄せていくしかない。1日、2日でなんとかできるものではないので、薬で速攻治すとかは考えず、原因と対策をちょっとずつ試してなんとかしましょう。

 

あり得る病気|反復性過眠症

反復性過眠症は、その特徴的な症状を記述した二人の名前よりクライン-レヴィン(Kleine-Levin)症候群と称されています。1日のほとんどの時間に寝てしまう過眠の症状が数ヶ月の間隔で出現します。一旦過眠期に入ると、通常の生活は難しくなるものの、過眠期を脱すると心身ともに目立った異常は認めません。この病気は非常に少なく、 100万人に1~2人と推定されています。

 過眠期の症状
・1日のうち16~20時間もの長時間眠ることがある(失禁はない)
・通常よりは食べ過ぎる傾向がある(3分の1の症例では食事量が少なくなる)
・食事の嗜好が変化し、普段は食べない物にも手を出す
・発語は緩慢で別人のようなふるまいをする
・周囲に対する関心が失われる
・「夢の中にいるよう」と非現実感を訴える
・衝動的な行動が観察される

過眠期は通常10日前後で脱しますが、長い場合には数週間続くことがあります。通常、過眠の症状は年に数回の出現です。10代で発症することが多く、14年程、過眠期を繰り返しながらも、その頻度は少なくなり軽快します。しかし、症状の出現期間は個人差が大きく、特に、12歳以前と20歳以降に発症すると長期化する傾向があります。

社会福祉法人恩賜財団済生会(出典リンク

 

出典にある症状のうち当てはまるのは

  • 16時間から20時間眠れる
  • 1日1回どか食いする(2kgとか)
  • 他者への関心はどちらかというと薄い方

くらいなもので、全部当てはまるわけではないが…。普通は30歳を超えていて1日18時間も眠れちゃいけないのであろう。眠れちゃうんだけど。

 

おそらくは、数年単位の昼夜逆転生活、時々行われる防災関連の36時間勤務訓練なんかが維持できていたのに、生活スタイルを強制的にずらす何かがあったりすると、サイクルが崩れてこうなってしまうことがあるようだ。

 

困っちゃったなぁ。

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Posted by Genussmittel管理者