【お米作り】稲作手順をざっくり攻略【肥料・水の管理・収穫】参考出典記載

山梨大学工学部生命工学科卒、多少なり生物と農薬、土壌に関する知識を有している当職、とあるゲームに挑戦したく、改めて稲作の手順、過程をざっくり復習しよう思い、この記事にまとめました。ゲームの内容と同じかどうかはまだ知らないので、プレイした場合は別途まとめます。

 

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稲作の手順

1.田起こし・代かき(4月~5月)

土を乾燥させ、土全体に空気が馴染むようにし、土壌菌・根粒菌などにも空気が届くようにする。よく耕しておけば肥料が少なくても土壌菌の栄養でよく育ってくれる。土を乾燥させたいので、晴れの日、風通しの良い状態で行いたい。

 

肥料を撒きながら土を撹拌しちゃう場合もある。余計な石やゴミは植物の毒にもなり、根を張る阻害にもなるのできちんと取り除く。順番は異物を取り除けていればよいので、どっちからでも良い。

 

刈草、稲の残り株なんかをそのまま撹拌しちゃって、しばらく放置するとミミズ、ダンゴムシなどの生き物がさらに土の栄養を増やしてくれる。塊の土はできるだけ細かくして、表面積を広くしておくといい。

 

しっかり耕して上の方にある土を下に回すと、土の下3cm~5cmくらいの所では雑草は発芽しにくいため雑草予防に少しなる。結局生えてくるので、適宜除草する。

 

田んぼの中はできるだけ平らになるようにするといい。田んぼの周りの草もしっかり除草しておくといい。周りの草から病虫害被害が広がると困る。浅水代掻きと深水代掻きなんかも道具、機械があればできるが、完全手動では難しいかもしれない。

 

1.5.苗を育てておく

種籾選別と苗の育成を行う。育つスピードとタイミングにより、田植えなどを見越して行う。入水管理、天候との調整が大切になるが、なんとかなる。

 

苗箱を使用して20日から30日ほどかけて育てることになる。

 

2.入水と水の管理について

寒冷地では、低温強風の時は深水、高温晴天の時は浅水にする。暖地ではあまり気にしなくても良い。水管理の段階には以下のようなものがある。

  • 活着期(水大量)
  • 分げつ期
  • 中干し
  • 幼穂形成期~穂ばらみ期(水大量)
  • 落水期

これらの時期、お米の育ち加減に合わせて水を入れたり、抜いたりしてやる必要がある。

出典:オリゼゲート(リンク

※活着期(5月頃):田起こし・入水・田植えの後、稲の根っこの発育を促すよう温度を維持するために水を適度に入れてやる時期。入水は朝、昼は止水が良いらしい。これも適宜。2週間位かかる。日中は1cm~3cm、夜は4cm~5cmにするといい。

※分げつ期(5月頃):稲の茎が分かれて成長していく段階。水は浅水1cm~3cmを天候などに合わせて維持。水不足により生育不良になり失敗する。1カ月くらい。

※中干し(6月頃):田植えから30日くらいした頃、頃合いを見て落水。簡単に言えば水を一旦抜く。稲と稲の間に溝をまっすぐ掘って水きれを良くすることもある。土壌からのガス発生予防、根腐れ防止策、高温、長雨など気候との兼ね合いなどがあり、割と調整が難しいとされる。

※幼穂形成期から穂ばらみ期(7月~8月頃):米が育つのに任せて、水をしっかり入れてやる必要がある。台風や梅雨と重なると病虫害や倒れる可能性があり恐怖する。穂が出てから様子を見て25日から30日ほどで落水。穂が出て育っているのを確認できたら水を止める。それまで、水を絶やしてはいけない。

※落水期(9月頃):少しずつ水を止める。一気になくすとよろしくない。少しずつ調整が必要。

 

3.刈り取りと乾燥

稲穂を刈り取り、乾燥させる。束ねて、木枠などで組んだ「ハゼ」に引っ掛けて乾燥させちゃう。乾燥するまで待つ。

 

4.脱穀とリサイクル

乾燥した種籾をゴリゴリ脱穀。稲束から籾をはずせれば良い。

  • 稲刈り&脱穀=籾+ワラ
  • 籾すり=玄米(もう食べれる)+籾ガラ
  • 玄米精米=白米+米糠(ぬか)

となる。玄米から白米に至るまでに1分づき~8分づきくらいまであり、単純に10分づきは「白米」といい、玄米と白米の間に、胚芽米とか5分づき米とかがある。この辺は完全に好みである。

 

糠とかはそのまま肥料にできる。しなくてもいい。してもいい。

 

5.種籾選別

全部食べちゃったら来年育てる分がなくなるので、ちゃんと選別しておきつつ、虫が湧かないようにしつつ、来年の春に備える。以上。稲作完了。がんばりましょう。

 

もし、間違いがあったら適宜修正致します。だいたいこんな感じ。

 

出典・参考

クボタのたんぼ|お米ができるまで

https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/rice/

 

お米作りの一年の流れと作業内容

やまむファーム

 

お米ができるまで|コシヒカリ栽培ごよみ

http://ytnk.jp/tanadakai/kometukuri.html

 

浅水代掻きを一回で済ますための条件 砕土の程度と入水時間を考慮する

https://komeya4th.exblog.jp/29428536/

 

水管理・中干し

https://www.meiji-seika-pharma.co.jp/oryze/dr-umehara/chapter-10.html

 

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Posted by Genussmittel管理者