ヨルシカに学ぶマーケティング ~出会いは詩書きとコーヒーから~

ヨルシカというアーティストに魅せられ、マーケティングがうまいなぁと感じたので詳しく調べてみました。個人的に調べた感じでは、多くの人に見てもらえるように、YouTube広告やコラボなどをうまく活用して伸びてきたイメージです。

 

スポンサーリンク

最初の出会いはYouTube広告

最初の出会いはこの広告でした。動画編集やVR、AR関係の仕事をしてる人には結構視覚的にも響いたのではないでしょうか。シンプルに音楽の良さを伝えることを意識されていて、最終的にMVを作るのに使ってたのはマウスコンピューターでした、っていう広告です。

 

広告の構成はシンプルですが、MVのメイキングを見ているような感じで、音楽にもMVにも引き込まれるそんな広告でした。広告としても嫌な感じもせず、ゲーム実況でもどんな動画の間に挟まれても雰囲気が壊れないものだったと思います。

 

次の出会いはTwitterでした

Twitterでこの辺の音楽が拡散されてきました。個人的に好きだなぁと最初に触れた「詩書きとコーヒー」で聞いたことがある声と名前と、アニメーションMVを見かけて熱を持ちました。

 

Google AdsとTwitter Promotionをうまく使い分けているのではないかなぁと思います。どんな人、どんなプラットフォームを使っている層に働きかけるか、まぁ、ここやっとけばいいか的な印象も少しあった気がしますが、ただひたすらに音楽家、アーティストとして歌い続けてる印象は、非常に好印象でした。

 

詩書きとコーヒーの弾いてみた・歌ってみたが急増してた

YouTubeやニコニコ動画、Instagramなどで検索をかけてみると、ここ数ヶ月で「詩書きとコーヒー」の弾いてみた、歌ってみた系の動画が増えていました。シンプルなギター、ベース、ドラムと歌の構成で、確かに弾きやすそうだし、歌いやすそう。

 

これが起爆剤になったんじゃないかと思います。ヨルシカスタッフ?ヨルシカ自身が自分の曲が色んな人に弾いてもらって、歌ってもらうことを許したのかどうか走りませんが、じわじわ広げていくにはこの戦法は確かに確実で手堅く、ファンも増やしやすいと思います。

 

Twitterアカウントもようやく見つけた

ヨルシカとして活動が始まったのは2017年4月のようですが、Twitter公式アカウント(こちら)は2016年から、その前身となるボカロP「n-buna」(Twitterプロフィールリンク)から派生してじっくり練られていたのではないでしょうか。中学2年ではエレキギターやらPCの音楽に手を出してたとのことで、完全にその庭の方です。

 

ヨルシカのMVは公式サイトの専用ページ(こちら)から見るのが良いかもしれません。きれいにまとまっていて、YouTubeで見るよりも便利です。YouTubeアカウントがなくても、このページをSafariでお気に入りに登録しとけばブラウザ経由で音楽を聞けますね。

 

公式サイト:http://yorushika.com/

 

さて、本題に入ろう

大前提として、最初から非常に多くの人が絡んでいる、絡ませたというのが全てだと思います。DAIVの広告の時点で、アーティスト、MV、コンピュータ、相互につながっててリスペクトしてないとありえない構成で、かなり念入りに打って出ていたと思います。逆にDAIVはあんまり売れてなさそうですが、センスの良さとブランドイメージはその道を知らない私もしっかりついてます。

 

DAIVは音楽とかクリエイター系の装置の会社だったかなと思います。資本金は1億円、2015年時点で売上は283億円あるなかなかの企業です。ここにヨルシカが取り入ったのはかなりでかいと思います。音楽、クリエイターを大切にしている会社というイメージはつき、ヨルシカも一気に名前を売れてWIN-WINです。

 

ぽんぽん新曲を出してる感じはしないですが、逆にそれがファンにこちらを向かせる効果につながって、ファンにとってはご褒美として提供できるわけです。安定してアーティストに徹する。ただそれだけ、おそらくニコニコ動画で培ったやり方だと思います。

 

あそこはお金のニオイがするとボコボコにされる雰囲気あるので、非常にきれいに伸びていってると思います。ニコニコ動画が生んだ化け物とでも言うべきか、徹底的に水面下で動いてるような気がするのは、神秘性も感じます。

 

最近のだと、ひょいひょい顔出しして、広告バンバン打って、ファンに拡散させて広げていきそうなもんですが、そうしたやり方は確実に強いアンチを生むので良くない売り方。ファンが勝手に広げたくて広げていく、このスタイルで広められたのは、無理に売らない、売り込まない、ひたすら一箇所で歌い続けてく感じが共感を呼んだのでしょう。

 

YouTube、公式サイト、Twitter、ニコニコ動画あたりはアーティストが売れていく過程でうまく使いこなせばある程度までは大きくなれるところだと思います。個人だとなかなか人を絡ませられないで終わってしまいますが、大勢の人をどんどん絡めていくというのはいつの時代も大切です。みんな分かってるくせして、やらないんですよね。

 

スポンサーリンク

Posted by Genussmittel管理者