「ウェブルート(Webroot)」って実際どうなの?セキュリティエンジニアが解説
ウイルス対策セキュリティソフト「ウェブルート(Webroot)」は実際ちゃんと使えるのか、役に立つのか、現場でセキュリティエンジニアとして働く当職が解説しました。ビジネス向けというよりは個人・フリーランス向けの内容です。Webrootはビジネス向けでも必要HDD容量が大きすぎな感じなのであまりおすすめはしないです。
結論
日本にお住まいの方で知っている方はほとんどいないかと思いますが、他のセキュリティソフトと同じようなものですが、あまり信頼できるとは言えません。
- 実績
- 第三者評価
- 価格
- 機能
のどれを見ても他社より優れているとは言えません。高いし、機能は普通だし、第三者評価はそんなにないし、実績(リンク)もそんなでもない。利用者数が伸びたり、参照する何かが変われば強くなるかもですが、検出事例をたくさん得られるもののほうが有利なので、無名でDLも少ない製品はどうしても劣ってしまいます。
実績というか、比較に至ってはWindows Security Essentials 2015と比較してる!?というのもあって、とんでもなく懐かしい感じで、2021年の今では比較にならない状況です。
「ウェブルート(Webroot)」の詳細・要求スペック
ウェブルート|Webrootの要求スペックは次の通りです。
- 必要HDD容量:10MB以上
- メモリRAM:128MB以上
- ライセンス:3年3台
- 価格:年間8,820円(26,460円)
英語圏ではちょいちょい見かけるセキュリティソフトですが、必要なHDD容量がえらい少なくて、PC容量の圧迫は確かに少ないですが、最小システム要件が低すぎて逆に不安になります。SecureAnywhereの一般向けのスペックは上記のような感じです。
SecureAnywhereビジネス向けになると必要HDD容量が20GB、メモリRAMは2GBという感じに跳ね上がるので、個人向けのものは価格の割にどうなんだろう…と。こういうセキュリティソフトこそ、買う必要はないと思います。このWebrootの個人向けのセキュリティソフトだったら、Windows Defenderで十分なくらいのもんです。
買う前のチェック事項
どうしてもウェブルート(Webroot)を使いたいという方は使ってみても良いと思いますが、検出事例が少ないのと、最初は無料体験版があるとのことなので、そちらを試してみると良いでしょう。
どっちにしてもちょっと高いです。低スペックPC(Intel® Pentium®/Celeron®ファミリーまたはAMD® K6/Athlon™/Duron™ファミリーまたはその他の互換プロセッサ)でも確かに軽快に動きますが、機能面はWindows Defenderと同じか、もしかしたら、ちょっと劣るくらいなので、これこそお金かけなくても良いかと思います。
このウェブルート(Webroot)を買うくらいだったら、少しセキュリティの勉強をして、Windows Defenderの設定を完ぺきにしておいた方が良いです。