葉酸ってなに?
健康オタクに間では既に周知の成分ですが、葉酸は水溶性ビタミン(ビタミンB類)で1日240μgの摂取が推奨されています。妊娠・授乳中には大体1日340μg摂取するのが望ましいと言われており、女性に特に大切な栄養素です。アミノ酸や核酸合成に欠かせない補酵素になるのでアルコール中毒などの影響で引き起こされる欠乏症には注意しましょう。
サプリメントでよく聞く葉酸ってなに?
葉酸は、ビタミンB類に分類される物質で、体内で反応するとジヒドロ葉酸・テトラヒドロ葉酸と反応されて、最終的に細胞の核酸合成、アミノ酸の合成などに消費されます。タンパク質が分解されてアミノ酸ができるため、筋トレをしてアミノ酸をいっぱい摂取するつもりの人も一応、1日の推奨摂取量240μgを目安に摂取していくと安心です。
おそらく、プロテインなどのサプリメントには最初から葉酸は含まれていると思いますので、今一度原材料表示を確かめてみてください。葉酸だけを摂取してもあまり意味はないのでバランス良くビタミン・ミネラルと合わせて摂取しましょう。
葉酸の特徴と性質
葉酸が、なぜ葉酸ってよばれるのかは、ラテン語の語源が関係しています。元々、この葉酸という物質はほうれんそうの葉から抽出されたため、その「葉」の意味を持つラテン語で foliumからFolic Acidと名付けられました。そのため、日本では葉酸と呼ばれるわけです。
ビタミンM、ビタミンB9という呼び名でも知られており、IUPAC名:N-[4(2-アミノ-4-ヒドロキシ-プテリジン-6-イル メチルアミノ)-ベンゾイル]-L(+)-グルタミン酸、別名:プテロイルグルタミン酸とも呼ばれます。
画像参照:Wikipedia
葉酸の人体への影響
葉酸が足りなくなると、細胞分裂が多く行われている箇所において不都合が生じます。赤血球不足で貧血になったり、免疫機能が低下したりします。細胞の核酸合成に必要というあたりからもわかりますが、新しい細胞が生まれる時には当然葉酸も必要になるわけで、妊娠中、授乳中にも葉酸は大切なのです。
筋トレ中も筋肉を強くするのに必要で、妊活中は男性でも元気な精子の生産には葉酸が必要なはずです。成長期、怪我をしているときにも葉酸を意識して摂取すると細胞分裂や細胞新生を盛んにしてくれるでしょう。
葉酸過剰は避けよう
葉酸を多く摂取しすぎているとビタミンB12が不足していることがわかりにくくなるため、慢性的な貧血、悪性貧血が発症する可能性があります。他にも紅斑、発熱、蕁麻疹、かゆみ・呼吸障害などが誘発されるおそれがあるので、そこまで毎日葉酸ばかりを意識して摂取しなくても良いでしょう。
葉酸はレバー、緑黄色野菜、フルーツにそこそこ豊富に含まれているので、毎日野菜、フルーツを食べられる環境にいる方はあまり気にしなくて良さそうです。レバーを食べた日にはそれだけで葉酸の推奨摂取量は足りているはずなので、サプリメントの摂取は気をつけましょう。
まとめ
葉酸は添加物でも、着色料でもありません。人体には必要な栄養素なので、推奨摂取量を守ってバランスよく摂取しましょう。野菜をしっかり食べていれば特に気にすることはないですが、野菜不足、フルーツ不足の生活をしている方は意識してサプリメントを活用してください。