山梨の新ブランド?ピラミッドアジサイの秘密と魅力を大公開
山梨県にある総合農業技術センター支所:高冷地野菜・花き振興センターでは、山梨の新ブランドとして他産地と差異化を図ったピラミッドアジサイを開発しています。新しい枝にも花をつける性質を生かして短期栽培ができる個性的なあじさいの秘密と魅力についてまとめました。
ピラミッドアジサイってなに?
植物学的な特徴
学名Hydrangea paniculata、英名Panicled hydrangea、別名アンティークアジサイやノリウツギとも。分類はユキノシタ科アジサイ属で、いわゆるアジサイと似たようなものです。一般的なアジサイは1年前の古い枝に花をつけますが、ピラミッドアジサイは新しい年の枝にも花をつけるのが特徴で、生産性が良いと考えられています。
普通のアジサイと葉っぱの形が同じで、ピラミッド状に花が咲いていればそれはピラミッドアジサイです。カシワバアジサイという似たような形に花を咲かせるアジサイもありますが、これは葉っぱの形が柏の葉のようになっているので、区別はつけやすいですが、花だけで判断するのは難しいです。
花言葉と誕生花
花言葉は「同士・しとやかな恋人・高慢・移り気・乙女の夢・臨機応変」で、5月25日と8月20日の誕生花です。
色は赤・白・ピンク
ピラミッドアジサイは最初は白い花を咲かせ、少しずつ紅色、赤色、ピンク色へと変わっていきます。花の色の変化を楽しんだり、切り花として楽しんだりできるため、首都圏を中心に需要が高まっているようです。山梨県産のピラミッドアジサイは赤紫色に変わるという特徴があり、富士山となぞらえて新ブランド化を目指しています。
どこで何に使うの?
このピラミッドアジサイを何に使うかの問題は、山梨県発表の資料でも解決すべき課題になっているようです。このピラミッドアジサイは以下のような活用方法があると考えられますので、お花屋さんや関係のある方は是非生かしてみてください。
参考:http://www.pref.yamanashi.jp/kakinousui/documents/keikaku_piramiddoajisai.pdf
ピラミッドアジサイの原産地は?
原産国は東アジアで、中国、日本、台湾あたりです。アジサイ属(ハイドランジア)に当たる植物だということで、日本独特のものというより東アジアで近年注目が高まってきたというだけのものに近いです。
ピラミッドアジサイの栽培方法
水はけの良い富養質の土地を好みます。湿気がある程度必要で、一般的なアジサイと栽培方法は似ています。芯食虫がつきやすいようで、普通の紫陽花に比べると日照が必要で、かなり場所を選ぶアジサイです。湿気もあって、日照も必要なため、温室栽培するか、沖縄とか九州のほうが栽培はしやすそうです。
剪定のタイミングは花が咲き終わった後からで、7月には剪定を終わらせておく必要があります。夏場の水切れはアジサイが死んでしまう可能性があるので、水はけがよくても、しっかり水やりは欠かさないで栽培しましょう。
そもそもあじさいってなに?
アジサイは、道端やとある神社に行く途中などに見かけるあの花のことです。見たことがない方はいないと思いますが、虫がいっぱいついているイメージが強く、もっぱら観賞用という側面が強いです。カタツムリやカエルが雨宿りしているイメージも強いですね。花言葉は「辛抱強い愛情・一家団欒・家族の結びつき」など家庭や家族に関係するものです。
酸性土壌では青い花、アルカリ土壌では赤い花を咲かせるとされています。特にアジサイの色に影響を与えているのはpHとアルミニウムイオンで、土壌の影響を強く受ける花として何かしら活用方法がありそうです。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%82%A4
参考:https://www.agrinews.co.jp/p42202.html
具体的に何に使えそうか考えてみた
この個性的なピラミッドアジサイ、山梨では力を入れているお花らしいが、いまいちパッとしなかったので、何に役立ちそうか考えてみました。
1.インスタ映えを狙ったカフェデザインに
デザインの工夫がしやすい形です。カフェの装飾ぜひ活用して、あなたのセンスを生かしてみては?
2.ダンスシーンの演出に
ピラミッドアジサイの花言葉が、ダンサーに向いている気がします。プレゼントなどに良いかもしれません。
3.生花の主軸として
生花の中で最も目立つであろう花になりますが、色の組み合わせを考えやすいでしょう。
4.日本庭園のアクセントに
日本庭園に富士山に模したピラミッドアジサイを添えてみてはいかがでしょうか。
5.手作り和紙の素材としての可能性
和紙ののり、和紙の素材にピラミッドアジサイの剪定後の茎を使用できる可能性があります。アジサイの茎にどれほどののりの違いがあるか、研究してみないと分かりませんが、試してみる勝ちはあるかもしれません。
さて、今回はこんなところです。山梨で力を入れていこうとしているピラミッドアジサイ、個人的にアイデアを絞ってみてもなかなか活用方法は浮かびませんでしたが、和紙の素材としての可能性を見いだせました。他の素材よりももしかしたらいい素材になるかもしれません。気になる方は是非チェックしてみてね!