【入門編】はじめての「インターネット検索」世界を広げよう【学校で教わらない話】
この記事は個別指導塾Genussmittelオリジナル、インターネット検索の授業内容を記事化したものです。何でもSNSで手に入る時代だからこそ、自分自身で「検索する力」を身につけて、フェイクニュースや誤解、詐欺に負けない大人になりましょう。スマホ・PCユーザー向けにシリーズ化しています。
1.インターネット検索やってみよう
iPhoneの場合、まずはインターネット検索用のアプリ「Safari(方位磁針のマーク)」を開いて、画面上の方にある入力欄「検索/Webサイト名入力」の所に「調べたいこと」や「わからないこと」を入力します。
執筆中にお腹が減っていたので、ここでは「おいしい パスタ」と入力してみました。すると、よく検索されている「検索候補」が出てきますが、惑わされずに右下の「実行」から、そのまま検索しましょう。
するとあなたの「お家の近くにあるパスタ屋さん」と「パスタのレシピ」が出てくるはずです。
これは
- 「おいしい パスタ」を今すぐ食べたいのか
- 「おいしい パスタ」を自分で作りたいのか
という2つの可能性があるための検索結果です。
これだけでは、あなたが本当に食べたい・作りたいパスタが何なのか分からないので、次の見出しでキーワードを追加してみます。
2.キーワードを工夫しよう
先程検索した「おいしい パスタ」だけでは何のパスタをどうしたいのかはっきりしませんでした。そのため、キーワードを追加してみます。
「おいしい パスタ アラビアータ」と検索してみましょう。すると「アラビアータのレシピ」と「アラビアータを食べられる近いお店」が結果に出てくるはずです。
これで少し具体性が増しました。こうして出てきた検索結果のレシピサイトやレシピ紹介から「アラビアータ」を作ればたぶんおいしくできるでしょう。
おいしいアラビアータを食べられるお店を探していたのであれば、この検索結果の情報を元にお店に連絡するなどして確認をすれば、きっとアラビアータを食べられます。
次は、キーワードで分けずに「話し言葉のようにフレーズ」で検索してみましょう。
3.フレーズ検索してみよう
今度は検索する内容をキーワードごとにスペースで区切らずに「おいしいアラビアータを作る方法」と変更して検索してみます。
ここでやっと出てくる「ガチ勢」の記事が見れます。大手の有名な会社やウェブサイトのレシピ情報は当てにならない場合があります。
アラビアータやパスタのプロが個人でこっそり書いているような「秘伝のコツ」を私たちは知りたいはずです。ありきたりのパスタではなく、本当においしいパスタの情報が知りたい…ですよね?
そこで「プロのアラビアータの作り方」と検索してみると、やっとそれらしき方の名前も出てきて、興味をよりそそられる記事に出会えます。
2ページ目、3ページ目も見るように
しかし、ここですぐに見つけられる記事は、まだ穴場中の穴場ではないのです。本当に価値ある情報は隠されているものです。
特に2ページ目くらいになると、通常のアラビアータに追加すると超絶うまくなった隠し味なんかを個人ブログの中でこっそり紹介している…なんてことがあります。
こういう本物の価値ある情報を「サルベージ(発掘)」するのがインターネット検索です。
どうやら唐辛子を入れるタイミング、唐辛子の状態、にんにくの下準備、レモン汁を極少々、粗挽き挽きたての胡椒を入れるといいのだとかなんとか…。
実践|単語とフレーズを変えて検索
さて、あとは、あなた自身で気になっている事について実際に調べてみましょう。
有名所の記事ではなく、個人のブログや、こっそり書かれているような記事に出会えればあなたの勝ちです。
ありきたりで、誰でも知れるような情報ではなく、そこでしか知り得ない極秘の情報を探り出しましょう。
Googleアプリを使用すると、最初の検索画面がおしゃれで、あなたが興味を持っていそうなニュースなども検索する前に表示されます。
Safariではなく、Googleアプリなども使ってみると検索結果に少し差が出るので、穴場中の穴場の情報にたどり着きやすくなります。
ぜひやってみてください。
課題|その情報は正しいか
インターネット検索で出会った情報は、時々間違った内容が書かれていることがあります。
検索して見つけた情報は、必ず検証しましょう。「おいしいパスタ」として紹介されているからといって、あなたのお口に合うとは限りません。
「おいしいアラビアータ」と記事に書かれていても、あなたにとっては辛すぎて食べられないかもしれません。
どんな些細な情報でも過信せず「検証」が大切です。
教室では次のような課題と検証を行います。各ご家庭で子どもにやらせてみてもよいかもしれません。
- 子どもが興味あるもの・疑問を聞き出す
- 検索させて答えがどうだったか聞く
- そのテーマに関して親や友だちも検索してみる
- お互いに出てきた結果や見つかった内容を話し合う
ここまでやると、それぞれの検索結果の違いや、調べ方の違いに触れられる上に、知りたかった以上の情報をそれぞれに手に入れられますので、知識がより深まります。
この「検索」という行為に「正解」はありません。探求、探索という答えを探すための行為であるため、その過程そのものに正解はなく、ただ「工夫する努力」があるだけです。
検索する時の工夫が足りなければ、大人や教師が実際にその検索の仕方を直接画面で見せてあげましょう。何パターンも見せてあげましょう。そうして子どもはきっと正しい答えに行き着くのが早くなります。