「TCL NXTPAPER 11 Plus」のレビューと使い方解説|美麗ディスプレイのAndroidタブレットを使ってみた【クチコミ】

今回は、まるで紙に書いているかのような書き心地が良いと評判の2.2Kディスプレイ搭載Androidタブレット「TCL NXTPAPER 11 Plus」の基本的な機能をレビューしたので紹介します。2台目、サブ機、子供用に購入を検討している方は、買って損することはおそらくないクオリティでしたが、店頭で試用するなどしてから購入するのがおすすめです。
Androidタブレット「TCL NXTPAPER 11 Plus」の製品本体は、実機レビュー用に「BCN+R」(https://x.com/BCN_Plus_R)様から貸与していただいたものです。
外装・外箱の様子と同梱品
ここでは、タブレット端末の「TCL NXTPAPER 11 Plus」本体の外箱と、付属品のスタイラスペンの外箱を確認していきます。どちらの外箱もシールで封印されているので、開封時にカッターやハサミを使用する場合は怪我をしないように気をつけましょう。
タブレット本体「TCL NXTPAPER 11 Plus」の外箱・外装

「TCL NXTPAPER 11 Plus」の外箱はA4サイズより少し大きいくらいで、およそ33cm×22cm×5cmほどあります。専用のスタイラスペンが付属されていますが、市販の他のスタイラスペンでもBluetoothで接続できるものならば使用できます。

「TCL NXTPAPER 11 Plus」の外箱には、製品の特徴がいくつか羅列されていました。
- 11.5インチ
- 2.2K
- 120Hz
- 読書に最適
- AI
- 256GB ROM/8GB RAM
- CORE × 8
- フロントカメラ8MP リアカメラ8MP
- アンチグレア
- ブルーライト
この記載だけでも製品のおおまかな特徴は分かりますが、メモリ(RAM)については、「設定」の「マイ端末」を見た限りでは8GB+8GBとなっており、実質16GBとなっているものを使用しました。
8MP(メガピクセル)は、800万画素を意味します。参考までに、iPhone6 Plusのバックカメラは8MP、iPhone SE(第3世代)のフロントカメラは7MPなので、それと同じぐらいです。
MPの数値が12MP、24MPと大きくなるほど、画素数は多くなり、鮮明できめ細やかな画質になります。スマホやタブレットの写真に特にこだわりがなく、趣味で個人のSNSに投稿したり、旅先で景色を軽く撮影したりする程度の目的であれば、十分にきれいな写真を撮影できます。

「TCL NXTPAPER 11 Plus」の外箱の裏面には小さな文字で説明や注意事項が書かれており「Hey Google」や「dts」の文字もあります。

外箱の側面には、シリアルナンバー(SN)や型番、OSなどの情報が記載されています。製品に異常があり、コールセンターにシリアルナンバーを伝えなければいけない場合は、外箱の側面を確認しましょう。
スタイラスペン「T Pen EPL-311A」の外箱・外装

「T Pen EPL-311A」は、小さな筆箱くらいの大きさで、タブレット本体「TCL NXTPAPER 11 Plus」の外箱の側面と同じくらいのサイズです。

「T Pen EPL-311A」の外箱の裏側に書かれているのは以下の内容です。
- 最長100時間のバッテリー駆動時間
- 低レイテンシー
- Type-C充電ポート
記載にある通り、タブレット端末同様、充電にはType-Cを使用します。一般的な使い方をすれば100時間ほど使用できるのはかなり魅力的です。機能面の差はありますが、Apple Pencilでは5~8時間で再充電が必要になりますが、このスタイラスペンの場合、それ以上に長く使用できます。

外箱裏面にはシールが貼られており、生産国、シリアルナンバー、バーコードのほか、製品名、型番などが記載されています。

なお、スタイラスペンの外箱の側面には、対応する端末の型番が記載されています。
- TCL NXTPAPER 11 Plus
- TCL TAB 11 FE
- TCL TAB 11 Gen2
今回使用している「TCL NXTPAPER 11 Plus」以外にも、TCLのタブレットで使用できます。この「T Pen EPL-311A」は単体で購入すると6000円ほどするようなので、なくしたり、壊したりしないように丁寧に使用・保管しましょう。
開封|専用ケースカバーも付属
ここからは「TCL NXTPAPER 11 Plus」本体に付属していた「T Pen EPL-311A」の中身を確認していきます。操作マニュアル(取扱説明書)などは入っておらず、基本的な注意事項の紙が入っている程度です。操作マニュアルはオンライン上で確認してください。
「TCL NXTPAPER 11 Plus」の中身・付属品

本体の外箱を開封するとタブレット本体、ケース、取扱説明書、Type-Cコードなどが入っています。

ケースが付属しているのはありがたく、このケースはなかなか使い勝手が良さそうなので、購入してすぐに持ち出せる点は魅力的です。

ケースの上部に、本体のカメラの位置に合わせた丸い穴が空いています。ケースそのものは手帳型のようになっているため、タッチパネル側も傷や衝撃から守れます。

表側はシンプルでマットな黒色です。

本体にケースをはめ込む際に引っかかりになるような場所は四角の4カ所程度です。高い場所から落としたりすると、当たり方によってはあっさりと割れてしまうかもしれないので取り扱いに気を付けましょう。

ケースは立てて使用することが前提のデザインになっており、手帳型ケースの内側に溝があります。

ケースの溝の位置は3パターンほどあり、足となる出っ張りがちょうどよく引っかかります。使う人のことをよく分かっています。

付属のケーブルは1mあるかないかくらいの長さで、両端ともType-Cです。

双方がType-Cなため、アダプターによっては片方がType-Aのタイプのコードを購入した方が良いでしょう。

本体のタッチパネル側には紙のようなものが貼り付けられています。

かなり小さいですが、自撮り用のインカメラも確認できます。

背面側の中央付近にカメラがついています。指で触ってしまうことが多いですが、指紋は拭き取りやすいです。
背面カメラは出っ張っているので硬い机にそのまま置いたり、背面から落下してしまってカメラにぶつかった場合、カメラ部分が割れてしまう可能性があります。早めにケースに入れて使用し、気をつけて持ち運びましょう。

背面にはスペックや仕様が記載されたシールが貼り付けられています。

カメラ部分は星が降り注ぐようなデザインになっており、少し自己主張が強い雰囲気があります。
カメラの位置が背面上部のど真ん中にあるため、両手で横向きに持って撮影するのにはちょうどよいです。

折りたたまれた状態で取扱説明書、クイックスタートガイドの資料が入っています。

端末各部の名称やボタンの位置などを確認しておきましょう。

その他ライセンス情報や注意事項なども記載されています。

保証書も一緒に入っているのでなくさないようにしましょう。

保証書はクイックガイドと一緒に折りたたまれています。気づかず捨ててしまう可能性があるくらいペラっとしたものなので、分かりやすくまとめて保管しましょう。
「T Pen EPL-311A」の中身・付属品

「T Pen EPL-311A」の中身は、ペン本体とケースに取り付けるペンホルダー、交換用のペン先とピンセット、説明書が入っています。

ペンホルダーはシールで貼り付けるような構造で、ケースの好きな場所に取り付けられます。

ペンホルダーの裏側はシールになっているので、一度取り付けたら外すのがかなり難しそうです。ケースがシールでベタベタになるのが嫌な場合は、ペン本体は専用のペンケースをご自身で用意して保管した方がよさそうです。

交換用のペン先と専用のピンセットが入っています。すぐに使うことはないと思いますが、こちらも保証書などと一緒に大切に保管しておきましょう。
「T Pen EPL-311A」そのものは約7000円ほどですが、他社のスタイラスペンでもBluetooth接続すれば使用できるので、手に馴染むものを使えば問題ありません。

「T Pen EPL-311A」の箱に入っているものをまとめて撮影した画像です。手書きのメモ、イラストなどクリエイティブな作業をする人にも配慮しているタブレット端末です。

ペン本体のクイックガイドにも注意事項や仕様などが書かれています。

バッテリーの色と充電状況などについての説明なども書かれているので、ペン本体を使う人は各自でチェックしておいてください。
はじめの初期設定の操作
端末を起動すると、最初に初期設定が求められます。基本的には画面の案内に従って操作を進めていけば問題ありませんが、サブ機として私的に使用する場合には使いやすさ重視の設定にしましょう。

言語の初期設定は日本語になっているので、そのまま次に進みます。

ご家庭のWi-Fiルーターを選択してWi-Fi接続します。次の画面でWi-Fiのパスワードの入力が必要になるので、事前に用意しておきましょう。
Wi-Fiを接続せずに「オフラインで設定」を進めることもできます。

この画面でキーボードのタイプを選ぶような表示があると思いますが、普段使い慣れたiPhone端末、Android端末のキーボードに近い見た目のものを選べばOKです。
Wi-Fiのパスワードを入力すると、インターネットに接続できます。

Wi-Fiに接続すると端末のアップデートが確認できます。筆者の場合は2分ほどで次の操作に移れるようになりました。画面に動きがなくても、余計な操作はせず、ひたすらじっと待ちましょう。

移行したいデータやアカウントがある場合にはこの画面で設定できますが、新しい端末やサブ機として使用する場合は「コピーしない」を選択してください。

デバイスを使用するユーザーの年齢が13歳以上であるかどうか、年齢確認が必要です。自分に適した方を選択して次に進みます。

この画面で、Googleアカウントにログインすることもできますが、Googleアカウントでのログインは後に回しても問題ありません。今回はスキップを選択します。

ポップアップ画面が出るので「スキップ」を選択して次に進みます。

次に表示される「日付と時刻」の確認をして、問題がなければ次に進みます。

顔認証によるロック解除の設定もできますが、今回はスキップします。設定したい方はこの段階で設定してしまいましょう。

PINを設定する画面では、4~6桁の数字を登録するようすすめられます。一般的には設定した方が良いですが、今回はスキップします。PINコードは後からでも設定できます。

スキップしようとすると「画面ロックをスキップしますか?」と表示されるので、「無視してスキップ」を選んで次に進みます。

個人データやプライバシーに関する設定を選択できます。位置情報や広告の最適化などに利用されます。全てONにした方がちょっとした所で使いやすくなりますが、プライバシーを重視する人は適宜OFFにして好みの設定に変更しましょう。

Google関連のアプリがWi-Fi経由でダウンロードされる案内表示が出るので、そのまま次に進みます。初期状態でダウンロードされるアプリは合計3GBほどです。後でいらないアプリ、全く使わないアプリは削除できます。設定が終わってからよく使用するアプリのみを残すなどカスタマイズしましょう。

その他の機能については、特に変更することなく、そのまま次に進んでいってしまって問題ありません。

ディスプレーの明るさや自動調節のON、OFFのほか、スリープ状態になるまでの時間も変更できますが、まずは使ってみてから少しずつ快適な設定に変更・調整するのがおすすめです。

サイドバーの機能もそのままにして次に進みます。

長時間スタンバイモードの設定もそのままにして次に進みましょう。

TCL AIの設定についてもそのままにして次に進みます。

ホーム画面のスタイルもそのままにして次に進みましょう。アプリへのアクセスのしやすさが変わる設定で、ある程度使い慣れてから細かく調整したくなった時に再度設定すれば問題ありません。

設定が完了したら、そのまま次に進みます。

規約およびプライバシーに「同意する」を選んで次に進みます。

ここで「ユーザーエクスペリエンスの向上プログラムに参加する」は協力してもしなくてもよいですが、協力した方がアップデートでちょっとした不具合が改善されやすくなります。

ここまでで設定が完了しました。ようやくアプリを使えるようになりました。
本体設定の変更【音量・通知音・ダークモード】

初期設定が終わった後に「設定」を開くと画面の案内、タスクバーの紹介が出てきます。

確認が完了したら、細かな設定に移ります。

まずは、音量の設定を確認します。ボタン操作の音が気になる人はここで「通知音量」を変更するとボタンの操作音が静かになります。

メディアの音量はタブレット端末側面の音量ボタンでも変更できます。
アラーム音量については、個人差による所が大きいですが、アラームを使わない人は音量はゼロでもよいでしょう。

画面の明るさやモードも自由に変更できます。明るすぎると目が疲れやすいため、ダークモードにした上で明るさを調整するのがおすすめです。

ダークモードでは背景は黒色がベースになります。白文字がぼやけてうまく見えない場合はライトモードの方が適しているかもしれません。各自の使いやすいように設定を変更しましょう。

ストレージの設定項目では、何をどれだけ使用しているかが簡単に確認できます。初期設定終了後はアプリの容量で3GBを使用しています。
全体では256GB使用できますが、本体のOSやシステムなどを含めると31GBが使用されている状態です。初期設定終了時点で、使用できるROMは225GBです。

Bluetoothのペアリングをしたい場合は、設定画面上の方から確認できます。
「TCL NXTPAPER 11 Plus」本体はモバイルルーターかテザリングが必要です。

デバイスネットワークでは
- 機内モード
- テザリング
- データ使用
- VPN
- プライベートDNS
などを設定できます。テザリングは契約している携帯会社の対応しているスマートフォンを使用すれば、そのスマートフォンをポケットWi-Fiのようにして、タブレット端末をインターネットに接続できる機能です。Wi-Fi接続できる場合は、テザリングする必要はありません。
本体の側面を見る限りでは、IIJmioなどのSIMを挿すような箇所は見当たらず、IIJmioなどではモバイルルーターと合わせての販売をしている様子が見受けられることから、SIMを本体に挿し込んで使うような使い方はできないと考えられます。
本体は、単体では屋外でインターネットに接続できず、Wi-Fi接続やテザリング、モバイルルーターを使用する必要があります。

デバイスネットワークに表示されている「データ使用量」は、インターネットに接続されて課金されてしまっているわけではありません。
ご自身で接続したWi-Fiで使用したデータもここに換算されます。初期設定終了時点の本体はネットにつながっていないため、Wi-Fi接続しないとこのデータ使用量も増えません。
ご自身で家庭で契約しているWi-Fiルーターに接続して使用したり、StarbucksやココスでWi-Fi接続して使用したりした分は後から追加でインターネット料金が請求されることはありません。
このデバイスネットワークで表示されているデータ使用量は、写真やアプリを保存するデータ容量を示す「ROM」とは異なるものです。
このデバイスネットワークのデータ使用量が増えていっても、本体に保存できる写真やアプリの量が圧迫されることはありません。

本体の初期設定に伴うWi-Fiデータ使用量は678MBでした。アプリの容量によっては700MB前後になる場合もあります。
設定の「マイ端末」で確認できること

設定画面にある「マイ端末」では、本体のスペック情報やシステム情報を確認できる他、本体アップデート・更新の確認もできます。

ディスプレー、バッテリー容量、カメラの性能、本体のモデルやビルド番号なども確認できます。

本体のシステムアップデートを確認すると、最新のバージョンになっているかどうかを確認できます。
初期設定を行った2025年10月時点では「TCL UI v8.0.1RCE」となっています。

これで細かな設定や確認が完了しました。
後はさまざまなアプリを使用しながら、各自の使いやすい設定に調整して、アプリの場所や配置、背景画像などもカスタマイズしましょう。
カメラ機能|フィルターと操作画面・設定
「TCL NXTPAPER 11 Plus」のカメラ機能は、最新のiPhoneやiPadに比べるとどうしても追いついていないスペックですが、価格の割には必要最低限のスペックは備わっています。写真で撮ってメモしたい場合やちょっと日記を書くために写真を撮りたい程度の目的であれば十分な性能です。
写真の品質とフィルターでの見え方比較

本体のカメラ機能は
- 動画
- 写真
- ストップモーション
の3種類が用意されています。

写真のフィルターは
- 鮮やかな
- 鮮明な温かさ
- 鮮明な涼しさ
- ドラマチック
- 劇的な涼しさ
- 劇的な温かさ
- モノクロ
- シルバーストーン
の8種類から選べます。

各フィルターで撮影した画像を並べてみました。日光のあたり具合や水面の反射、水の色、花の色などもフィルターでかなり変化するので、好みのフィルターを使ったり、元のデフォルトの色合いに近くなるものを使用しましょう。

こちらは屋内でランタンを撮影して並べたものです。撮影ボックス内で撮影したものと真っ暗闇でランタンの光だけで撮影したものです。
筆者の好みでは、屋外、屋内のどちらで撮影した場合でも「鮮明な温かさ」や「ドラマチック」のフィルターがきれいに感じました。

フラッシュ機能も複数あり、フラッシュがつきっぱなしになるものや自動でフラッシュを調整してくれる機能もあります。

撮影する画像の比率は
- 4:3
- 16:9
- 1:1
などがあります。画面の見えている部分全体で撮影する設定から選べます。基本的には16:9を選んで撮影しておけば使い勝手がよいでしょう。

カメラを起動して「設定」マークを選ぶと、表示サイズやビデオ画質を変更できます。必要に応じて変更しましょう。

動画を撮る画面では、マイクを調整できるアイコンが増えています。外部接続できるマイクを使用すれば、本体に内蔵されているマイク以外で録音ができます。

動画に関してもフィルター機能が選択できます。
ストップモーションはタイムラプスのようなもの

ストップモーションは、いわゆるコマ撮りのことで、iPhoneのタイムラプスに近い機能です。

撮影枚数、撮影時間、最終的な動画の長さなどがわかりやすく表示される機能があります。

フィルターに似た機能がありますが、撮影するシーンに合わせて調整してみるのがおすすめです。

グリッド線や中心位置を把握できるガイドラインも表示をON/OFFできます。
一度、さまざまなフィルターで撮影してから本格的に撮影するのがよいでしょう。1パターンだけでなく、何パターンかフィルターを変えて撮影すると一番魅力的な色合いを見つけやすいです。
カメラ機能でも色々試せる要素があるので、購入して是非ご自身でお試しください。
YouTube動画再生と画質・音質

YouTubeで動画再生してみた感じでは、画質は接続している回線によって変動があり、自動になっていれば1080pでの動画再生が可能です。データセーバーをONにしても480pか360pくらいにしかならないようで、それほどひどい画質だとは思えないきれいさで動画を楽しめました。
動画の画質設定で「高画質」を選んでいれば、常に最高画質で再生されるようになります。しかし、接続スピードが遅い時には動画がくるくるしてしまって再生されなくなります。
「自動(推奨)」の設定にしておけば、その時々の使用状況に応じた画質に勝手に変更してくれるのでちょうどよいです。屋外で使用する場合や、データ使用量を控えたい場合には「データセーバー」に設定しておきましょう。

YouTubeアプリを開くとこのような画面が表示されます。あちこちぼかしだらけで分かりにくいですが、
- ホーム
- ショート
- 登録チャンネル
- マイページ
の4つの項目が画面下部に表示されており、さまざまなおすすめ動画も並んでいます。ログインしていないゲスト向けによく見かけるYouTubeのホーム画面です。

動画を再生すると、画面の4分の3ほどの大きさの再生スペースで、右側におすすめ動画や広告が並んでいます。
再生画面をタップして長方形マークをタップすると全画面で再生できます。全画面再生するとかなり印象が変わり、見やすさも大幅に改善されます。
音質はクアッドスピーカーが内蔵されているためか、タブレット端末全体から音が響いているような感覚でした。音量は、音量のシークバーが半分くらいで十分に聞きやすく感じましたが、高齢者や耳の聞こえに不安がある方は音量MAXでも聞き取りづらく感じるかもしれません。

著作権等の関係で再生画面をそのまま載せられませんが、再生画質、色の見え方や鮮明さはかなりきれいだと感じました。紙のようなディスプレーの質感に影響されているため、少しマットな感じにも見えますが、約3万9800円という価格でこの画質ならば十分満足できるはずです。
iPad Proほどではないものの、他の格安タブレットほどチープな画質ではなく、高級感のあるディスプレーで見ているような感覚でした。

検索をしてみると、再生中の動画はピクチャー イン ピクチャーのような表示になりました。パソコンのディスプレーで操作する時には見かけますが、iPhoneでは見かけない挙動なので少し新鮮かもしれません。

Sonyの「WI-XB400」はBluetooth接続できました。端末によってはうまく接続できない可能性があるようですが、2019年発売の端末で接続できたので最近の端末であれば問題なく使用できるはずです。
充電速度とバッテリーの持ち時間

充電前(午前0:47|36%)

約1時間充電後(午前1:55|45%)
Wi-Fi接続環境で、屋内でYouTubeを見たり、カメラを起動したり、ネット検索をしたりする操作を1時間ほど続けると、バッテリーは10%ほど減っていく感覚でした。
充電速度は5V3A(15W)のアダプターでは1時間、10%程度でフル充電でき、急速充電できる電圧11V3A(33W)のアダプターなら2時間程度でフル充電にできます。
スタンバイ状態では1日1%バッテリーが減る
何も操作せず、画面が真っ黒な状態のスタンバイ状態では、バッテリーは1日で1%ほど減るペースでした。
筆者が試した限りでは電源を完全にOFFにすることはできず、再起動しかできませんでした。完全に電源をOFFにできればバッテリーの消費を抑えられるかと思いましたが、電源OFFにはできませんでした。
3つのモード切り替えと特徴
モードを切り替えられる「NXTPAPER KEY」は、電源ボタンを右上になるようにした時に、右下にあるボタンです。
- 通常モード(レギュラーモード)
- カラーペーパーモード
- インクペーパーモード
モードは3種類あり、読書向け、作業向けなど好きなように区別して使えます。

通常モード(レギュラーモード)はデフォルトでカラフルな背景が設定されているこの画像のような状態です。通常モードでは背景画像を自分好みの写真に変更可能です。

画像では右上にある「NXTPAPER KEY」ボタンを押すと「NXTPAPERモード」に切り替わります。

切り替えたいモードを選んで「モードを開始」を選べば、その指定したモードに変わります。

この画面はカラーペーパーモードです。
色のついている電子書籍、画像やカラフルな描写がある電子書籍を楽しみたい時、また、作業に集中したい時には「目にやさしい」このカラーペーパーモードがよいかもしれません。
アプリや背景は少しくすんだようにも見える穏やかな色合いになり、筆者の感覚では少し画面の明るさやコントラストも変わったように感じます。

この画面はインクペーパーモードです。完全なモノクロですが、筆者の目では完全な白黒(#FFFFFFと#000000)ではなく、少しやさしい白黒に見えました。カラフルな画像がない小説や物語、新聞や学術論文を読むときなどにはちょうどよさそうなモードです。
筆者の感覚では、若干明るさや発色、コントラストが変わったように感じました。カラーペーパーモードに慣れてからインクペーパーモードに切り替えた際はあまり気になりませんでしたが、通常モードから切り替えるとかなり落ち着いた見え方になる気がするため、長時間文字を読む時におすすめのモードです。

元の通常モードに戻すには、同じく「NXTPAPER KEY」ボタンを押して、通常モードを選び「モードを開始」を選びます。
基本的には通常モードを使用していれば問題はなく、モードを変更する必要はほとんどないです。
この1台で、仕事もプライベートも楽しむというようなフリーランスやクリエイター的な使い方をする場合には便利かもしれません。娯楽・ゲームをしたままでは作業をせずに遊んでしまうという方は、モードを切り替えれば気持ちもすっと切り替えられるかもしれません。
スペック・性能と比較
「TCL NXTPAPER 11 Plus」とBCNランキングのタブレット端末部門で人気が高い機種のスペックを並べて比較しました。価格帯、使用目的や使用頻度、処理力などぜひ参考にしてみてください。
TCL NXTPAPER11 Plus | 11インチiPad Pro (M4) | NEC LAVIE Tab Lite (TL103/KAL) | |
価格 | 約39,800円(税込) | 168,800円(税込) | 約26,000円(税込み) |
RAM | 16GB | 8GB or 16GB | 4GB |
ROM | 256GB | 256MB/512MB/1TB/2TB | 64GB |
ディスプレイ | 2,220 x 1,440 | 2,420 x 1,668 | 1,920 x 1,200 |
顔認証 | あり | あり | あり |
サイズ | 高さ260.48mm × 幅176.82mm × 厚さ6.5mm | 高さ249.7mm×幅177.5mm×厚さ5.3mm | 高さ235.7mm×幅154.5mm×厚さ7.6mm |
重さ | 490g | 444g(Wi-Fiモデル) | 430g |
バッテリー | 約10時間8000mAh | 約10時間31.29Wh | 約10時間5100mAh |
※A4:横210mm × 縦297mm
※B5:横182mm × 縦257mm
大雑把に判断すると、サイズと重さについては、どれもだいたい同じくらいです。重さはほんの15~30g程度の差しかないのでほとんど気になりません。ディスプレーサイズについてもそこまで気になる差はありません。
バッテリーの駆動時間も同じようなもので、Wi-Fi接続した状態で1時間で10%減っていくくらいの感覚でした。待機時間のバッテリーの減り方もどれもさほど差はありません。
処理力(RAM)と保存容量(ROM)については、価格とディスプレーサイズを考えた場合には「TCL NXTPAPER 11 Plus」が一番魅力的でした。価格の割には、処理力(RAM)と保存容量(ROM)は11インチiPad Pro(M4)に追いつきそうな感じで、バッテリーの持ち時間も十分、ディスプレーサイズも申し分ありませんでした。
「TCL NXTPAPER 11 Plus」のCPUは「MTK Helio G100」オクタコア(8コア)、GPUは「ARM Mali-G52 MC2」で画面比率は3:2、画面占有率は87%、輝度は450ニット(直射日光下では550ニット)、防水防塵レベルはIP54です。
プリインストールされているアプリの容量は3GBほどありました。
対応オーディオコーデック | AAC LC、AAC+(HE-AACv1)、enhanced AAC+(HE-AACv2)、enhanced low delay AAC(AAC ELD)、AMR-NB.AMR-WB.FLAC.MP3、MIDI.Vorbis、PCM/WAVE |
ビデオ再生フォーマット | H.263、H.264 AVC、H.265 HEVC、MPEG-4 SP.VP8、VP9 |
Wi-Fi Bluetooth | 802.11a/b/g/n/acBluetooth5.3 |
「NEC LAVIE Tab Lite (TL103/KAL)」は、ROMは64GB、1TBのmicroSDカードが使えるということを考慮しても、処理力(RAM)が4GBであることが少し気になります。それでも動画を見るだけ、ネットサーフィンするだけ、Amazonでお買い物をするだけといった使い方であれば十分に活用できるモデルです。
サブ機として買ってメイン機になりそうな「TCL NXTPAPER 11 Plus」
ビックカメラでは3万7800円(税込)で、ウェブ上では3万9800円(税込)で販売されているため、カテゴリとしては格安タブレット端末ですが、タッチパネルのさわり心地が非常によく、スタイラスペンを使用することの多い人にとってはかなり満足度が高いタブレットのはずです。
RAMもROMも充実しており、必要最低限のカメラ機能もあるため、イラストレーター、ブロガー、ウェブライター、動画クリエイター、フリーランスエンジニアのほか、学生の勉強やレポート作成などでも役立ってくれるでしょう。
サブ機として使い勝手が良く、よく使っているうちにメイン機に成り上がりそうなポテンシャルを秘めています。
興味がある方は是非ビックカメラなどで試用してから手に入れてみてください。