嫌なことがあった時のメンタルケア・考え方【アンガーマネジメント】
嫌なことがあってイライラする、モヤモヤする時は人間誰しもあるはずですが、いつまでも悩んでいても解決しない上に、前に進めなくて、こんな事で悩んでいる余裕ないのにと余計にイライラする事もあります。ここでは、メンタルケアになる考え方、モヤモヤ解消になるかもしれない考え方をお伝えします。
モヤっとした時に考えるといいこと
イライラしている時や、モヤッとしている時は、
- 考え方を変える
- 俯瞰して見る
- 数歩引いて見る
- イライラの本質を分析する
- 無関係な他人に話を聞いてもらう
- 客観的な立場の人に共感してもらう
などすると、気持ちが楽になる場合が多いです。基本的に、ストレスになること、イライラすることがある時は成長のチャンスでもあります。どうしようもないイライラの場合もありますが、うまくエネルギーに変えて前に進んでいってください。
考え方を変える|諸行無常である
仏教において大切な「諸行無常」という言葉を覚えていってください。
諸行無常とは、世の中のすべてのことは、どれとして常に同じでいることはなく、常に変化していくものである、ということを意味する言葉です。
安定していて、ストレスがなく、平穏な日々が崩れるのは、世の中の真理に従って生きているためで、イライラする事があっても、それは諸行無常を体感できている、社会の中で生きられている事の証です。
考え方を変える|色んな人がいるなぁ
世の中には本当に色んな人がいます。平穏に、安定して、幸せに一緒にいられる人とずっと変わらず一緒にいるのが一番ですが、さまざまな仕事・環境・学校の変化など、前進している時ほど、変化が大きく、色んな人に接することになります。
成長している時ほど、前に進んでいる時ほど、良い人にも、しょうもない人にも、狂った人にも出会うものです。
ポイントは、嫌な人がいたらできるだけ早めにポジションを明確にすることです。私はあなたが嫌い、というのを曖昧に我慢しているとどんどん辛くなりますし、仕事であれば相性の悪さから成果が少なくなります。早めにポジションを変えて最大限の効果が出るようにした方が、会社にもお互いにも良いはずです。
考え方を変える|人生だなぁ
生きていれば、色んな事が起こります。諸行無常は、全ての生命に対して同じように起こる変化ですが、人間ならではの辛い変化もあります。
人間はモノを持ち、執着し、それがあるから、失った時に辛く悲しくなります。この感情は、モノを持たない鳥や獣には理解できません。人間だから起こりうる感情の起伏は、あなたが人間であることの証明で、社会と接点を持ち、前身している、忍耐していることの証です。
悩んで、考えるだけの脳みそがあるという考え方でも、いつ食われるか分からず、寝床の保証もない獣の生活に比べれば、人間に生まれてきてよかった、まだマシかなと思えるはずです。生命に上下はないですが。
俯瞰して見る
あなたと、イライラしている事象を、赤の他人、第三者の視点で、客観的に見つめ直してみましょう。本当にイライラすべき内容でしょうか。
例えば、満員電車に乗っていて、ハイヒールで足を踏まれて、それにイライラしている場合、そのことにいつまでもイライラしているべきではないでしょう。痛み、謝罪がない、辛い、納得がいかないなどの気持ちはあって当然ですが、俯瞰してみた場合、そんなに人が密集していれば、そりゃあ色んな事が起こるよなぁと考え方を変えられるのではないでしょうか。
あなたが通う学校で、あなたに関する変な噂が流されたとします。あなたに対して敵意があるか、嫉妬心があるか、対抗心がある人でないと、わざわざあなたに対する噂は流しません。自分が噂を流されている本人でなくて、他人の噂を聞いた時、どれほどその内容を深刻に捉えるかというと、ほとんど考えてないはずです。気に入らないのは確かですが、徹底して「その噂は事実ではない」ことを言い、侮辱罪になる行動であることなど含めて、親、学校の教師などに公正かつ正当な抗議をすべきでしょう。めんどくさいことですが、世の中にはそういう頭の狂った人が一定数います。
数歩引いて見る
嫌なことやイライラすることがあった時、ムキになって、相手をしてしまっていないですか?その争い・イライラ、本当にすべき問題なのかどうか、一度数歩引いて確認してみましょう。
子どもが、兄弟喧嘩をしていて、もういいかげんにしてくれ、とイライラすることも多いと思いますが、それは果たしてイライラすべき事象なのでしょうか。
- けんかできるほどに成長したなぁ
- 自己主張できるほどになったなぁ
- 二足歩行できるようになってるなぁ
- ちゃんと言葉でやりあってるなぁ
- おっと暴力はダメだぞ
- これも10年後にはいい思い出だろうな
など、悟りを開くがごとく、何歩も引いてみて、目の前で起きている事象を、別の見方をしてみると良いでしょう。
イライラの本質を理解する
朝起きて、いつものルーティンがうまく回らない日ってありますよね。いつもならば効率よく順番に、気持ちよくこなせているルーティンが、いちいちミスをして止まってイライラする。こんな時のイライラの本質は何でしょうか。
- 疲れが出ていることの合図
- 完ぺきにできないと嫌だと思ってた
- 不吉なことを予見してくれている
- 今日はそういう日だと教えてくれている
- 食事や栄養が足りていない
など、考え方の切り替えとともに、ルーティンをきれいに回すことにこだわっていて、1日の初めの準備が終わりさえすれば過程はなんでもいい、という事実が抜け落ちていた可能性があります。自分で自分に課したルーティンをこなす任務を完了して気持ちよくなっていましたが、そもそもそのストイックさいらないかもしれません。
生きているんだから、ムダになることだってあるし、何でも効率的にできるわけじゃない。慣れていないことはすぐにできないし、慣れていても失敗することもある。そういうものです。
話を客観的に聞いてもらう
人に話を聞いてもらう、一人で抱え込まない、というのも価値あるイライラの解決方法です。自分は当事者でも、当事者ではない他人からしたら、客観的な見解を教えてくれるかもしれません。
当事者じゃないからこそ、緩く考えることができて、緊張しすぎた糸のどこを解せばよいか分かってくれるかもしれません。
当然聞いてもらってばかりでは、相手が嫌になってしまうかもしれないので、対等に、相手の役にも立てるような自分でいるよう心がけて、良い人間関係を築ければ、それは一生の宝ものになります。
感情に振り回されないで
怒りや悲しみ、イライラなど、負の感情は、何かしらの合図で、屁や垢と同じで体の外に上手に排泄して、なくしてよい感情です。
いつまでも抱えていてはきれいな心や感情まで汚くなってしまいます。
落ち着いた心で見る日の出はきれいですが、喧嘩してイライラ・ギスギスした後に見る日の出は、心ここにあらず、となるはずです。もったいないです。負の感情は、うまい具合に排泄して、なくしてしまいましょう。
メンタルケアの一つの方法でした。