山梨で一人暮らしを始める人へ【アドバイス】
2022年時点で、山梨に住んで15年。栃木から山梨に引っ越してきて一人暮らしをしていく中で経験したいくつかの教訓を共有します。移動手段は自転車、原付以上推奨、訪問販売・勧誘のリスク、バスなどの公共交通機関の分かりにくさと従量課金制への注意など、まとめました。
最も注意すべきこと
田舎であるからか、舐めた訪問営業をする輩が一定数います。特に集合住宅、新築一戸建てに対しての違法な訪問営業には注意してください。山梨県警からも注意喚起が出ています。
- 屋根が壊れているから修理するという業者
- 不動産屋から頼まれたと言う新電力業者
- 不動産屋から頼まれたと言うガス業者
- 不動産屋から頼まれたと言うネット回線業者
- この地域の担当だといって挨拶に来る業者
こういった「アポ無しでピンポン押して」やってくる訪問営業は全て無視してください。
ちゃんと不動産屋が主体で何かを行う場合は、最初に書類で到着するのが一般的です。公的通知も、大事なお知らせも、まずは文書で届きます。必ずです。いきなりの訪問営業、平日・土日の夕方・夕食時の訪問営業は全て違法、または、詐欺業者のものだと思って無視してください。
奴らは、でかい態度、厳しめの口調等でとにかくドアを開けさせようとします。
ドアを開けて訪問営業ならまだ良いですが、強盗だった…となる可能性もあるので、絶対にそういう輩の訪問営業には応答しないこと。
※田舎ネットワークがあり、新しく引っ越してきた人、新しく住み始められた部屋などはバレてます。その時点で個人情報的にアウトなものもあるのですが、訪問営業をする輩にとって法的グレーなど関係ないという頭なので、自衛必須です。
夏は40℃、冬もクソ寒い
山梨には台風被害はあまりないですが、夏は40度近くなるくらいに暑く、盆地なので冬は底冷えがエグいです。洪水や浸水も、信玄公の頃からの治水のおかげかあまりないですが、夏と冬の温度管理が大変です。
また、山梨は富士山が噴火した場合の火山灰10cm積もる地域に入ってますので…、噴火したら火山灰掃除、防じんマスク、生存物資、ライフラインなんかの備えと余裕が必要です。
自転車はきつめ、原付以上推奨
山梨県は、どこも斜面だと思ったほうがよく、重要な施設が離れていて遠く、時間と手間と燃料がかかります。
- スーパー
- 病院
- 市役所
- 税務署
- 市民会館
- 駅
- 居酒屋
などが分散していて、バラバラ。一応、各地区に最低限のスーパーマーケット(オギノ、イチヤマ、パークス、バロー、綿半、ベイシア)などはありますが、自転車と原付では買ったものを部屋に持ち帰るのがなかなかきついです。
甲府市であれば、市役所と県庁は甲府駅の南口にあって双方近いですが、税務署が駅の北口側にあって地味に遠いです。しかも、車だと駐車場、コインパーキングが限られていてイベント何かと重なると、個人の用事がある人にとっては迷惑千万な状態で、車は大渋滞。
結局、自転車、原付が最も移動しやすい交通手段です。
車庫代なども安いので、軽自動車でもよいですがちょいちょい駐車が大変です。ただ、ちょっと遠出したい場合には、車がないときついです。
清里の萌木の村に甲府から行こうと思ったら、電車ではなかなかにエグい予定を立てないといけません。(電車もバスも本数がない。)
道志に行くには、都留を経由したあと、山道を越えてようやく到着。電車もバス(1日2本ほど)もないです。
いちのみやの里の駅に行くには、甲府から山梨市駅辺りで降りて、レンタサイクルか徒歩、または、タクシーです。(無駄にお金か時間がかかる)
高齢者の運転がエグい危険
山梨の道に共通する特徴として
- 道が狭い
- 見通しが悪い
- 街灯が少ない
- 無理な右折をしないと入れない施設が多い
といったハードな環境があります。当然、自動車が歩行者や自転車に対して気をつけるもので、そういう法律なのですが、山梨の危険運転をする人は、右左折時の巻き込み確認をしないです。
私自身、ひき逃げされたことがあるので、年齢、性別問わず、気をつけたほうが良いです。横断歩道で、歩行者側も信号が青、歩行者が明らかに渡っているのに突っ込んでくる車、多いです。
車の事故で、死ぬのは歩行者、自転車です。自衛するしかありません。交差点では特に「車は突っ込んでくる」と思っていたほうが良いです。
※道交法の改正、免許返納などの広報で、10年前よりはだいぶマシにはなりましたが、未だに飲酒運転、ひき逃げ野郎がいます。
野菜や食材は直売所で買うのがオススメ
個人的経験と実際の販売価格から、野菜が安いのは
- JAの直売所
- 道の駅
- バロー
- 綿半
- オギノ
- ベイシア
- イチヤママート
- アマノパークス
の順で、たぶんアマノパークスが野菜は一番高くて、そこそこ質が良いです。ただし、お惣菜の半額のタイミングに戦争になるのはアマノパークスで、半額シールを貼る勢いが良いのもアマノパークスです。
バロー、オギノ、イチヤマは半額シールがつく時間が日によってバラバラだったり、半額にならずとも先に売れるようにしているのか、ある種のお店としての努力があって、さほど割引品、おつとめ品は出ない印象です。
最もオトクなのがJAの農産物直売所です。お気に入りの直売所を見つけておき、1週間分、2週間分まとめ買いするのもありです。
業務スーパーで買うと良いもの
山梨各地にある業務スーパー(通称、業スー)は、色々ものはありますが、味や品質がちょっと…残念なものもあります。
- 冷凍やきとり
- 冷凍ししゃも
- 1.4mmの大量パスタ
- しそかつおにんにく
- 瓶タイプの柚子胡椒
- マヨネーズ
- ごま油
- 醤油
みたいなものは、他のお店で買うものと品質ほとんど変わりないので、うまく活用して、節約しましょう。一人暮らしで1kg単位で買っても消費しきれない、冷蔵庫に入らない…なんてことも出てくると困るので、生活力を発揮して、うまくやりくりしてください。
地域のイベントを把握しておく|交通規制
山梨では、車が1mmも動かなくなるようなイベントが時々開催されています。
- 信玄公祭り
- 甲府大好き祭り
- 石和の花火大会
- 神明の花火大会
- 市川三郷の花火大会
- 確定申告
- 夕方の帰宅ラッシュ
大きなイベントであれば、まぁ仕方がないかと割り切ることもできますが、山梨に引っ越してきて最初にイライラするのは、夕方の帰宅ラッシュかと思います。
20号、平和通り、美術館前、アルプス通り等、大きな主要道路を通らないと家に帰れない車通勤の人が多いんですが、慣れている人は、あまりストレスにならず、手慣れた運転でのんびり帰ります。
早めに裏道を見つけておきましょう。休日などを活用して、絶対に混雑しないルートを見つけておけば、ちょっと遠回りでも、確実に早く家に帰れます。
年金支給日の大混雑に注意
山梨県も高齢者が多い上に、コンビニのATMから引き出す人も多いです。
- コンビニATM
- 信用金庫
- 山梨中銀
- 農協JAのATM
など、給料日の10日、15日、25日と年金支給日はそこそこ混雑します。20代、30代の若い方は特に、年金支給日にお金を引き出す必要があると、結構待たされます。振込などはネットバンキングを活用するか、現金を引き出す日付を数日ずらしましょう。
※なぜかというと、発狂雑音系の高齢者と出くわさないためです。店員に怒鳴り散らすような高齢者がいるとマジで萎えるので、そういう変な人と遭遇しないための工夫です。こっちから絡む気がなくても、向こうからふっかけてくる事がある(ちょっと手間取ると舌打ちしたり、文句言ったりする奴がいる&若者には上から目線でぶつかっていくけど、同世代には舌打ちしない…みたいなクズが湧く)ので、避けたほうが良いです。
メイド喫茶やコンカフェでは働かない&行かない
どこの田舎にも出店するようになったコンセプトカフェですが、田舎山梨では、違法営業をしているのを隠して続けている所があります。
- 未成年者を深夜12時まで働かせている
- 時給200円台、接客系のバックをつけて働かせている
- 客と体が触れられる距離で未成年者が接待している
- シフト変更や休みに対して罰金がある
- 客の個人情報を詐取し、スタッフ用のグループラインで漏洩する
これらの労働法違反系のものは、全国的にコンセプトカフェに多く、老舗のメイド喫茶を謳っているような所は、これを未だに田舎でコソコソ続けてます。これは、思い込みではなく、当方の山梨県公安委員会認定探偵47120002号の調査として、内部告発と合わせて証拠集め協力要請があった時に、本当にあったもの(証拠のSNS公表も、許可を取ればいつでもできる)です。
成人していて、こういった場所で働くつもりで、もし、未成年者が現場にいたら、少し意識して見てあげてください。
※客として行っている時に警察が入って、客も逮捕される、なんてことになるのは嫌ですよね。犯罪が横行している可能性がある場所には近づかないほうが良いです。東京のまともなお店に比べると遵法意識が低い所が多いです。
田舎だからという理由と、知識がない若者だからという理由で、舐めてかかって、傲慢に営業されているお店があります。個人の焼肉店でも居酒屋でもコンセプトカフェでも。
スタッフを怒鳴っている、店主の口が悪い、人使いが粗いお店かどうかは、アルバイトの申込みをする前に一度客として行って確かめましょう。個人店なんかは偉そうにふんぞりかえって法律ガン無視なんて所があります。
日本酒酒蔵&ワイナリーはオアシス
山梨に限らずですが、人がよく、ゆったりしていて、客層もかなり安定しているのが
- 日本酒酒蔵
- ワイナリー
です。お金に余裕があり、大人紳士淑女で、かつ、それを嗜むくらいの良識がある人が集まる場所なので、人々の温かさを感じたい場合には、ワイナリーや酒蔵訪問をするのがオススメ。スタッフの質も、客層もしっかりしているので安心です。
逆に、100円ショップや激安店なんかは客層が極端に下がり、スタッフの質もそれなりになって、とばっちりによるストレスを受ける可能性が高いです。安いお店でしか買い物できない人が来る場所…という言い方はよろしくないですが、明らかにやばいやつ…が出没する可能性は高いので、できるだけ避けましょう。(コロナ禍数年で、冗談抜きのヤバいヤツが増えてます…)
※もしバイトするなら、酒蔵、ワイナリー、観光地、道の駅、直売所なんかがだいぶマシで、100円ショップ、激安店なんかは避けたほうが良いです。(山梨に限らず)
SNSと年齢層
山梨のSNSプラットフォームと年齢層ですが、
- Facebook|40代~60代
- Twitter|10代~70代
- Instagram|20~40代
- LINE|20代~50代
- Tiktok|10代~30代
という印象で、山梨の道の駅、公的機関のTwitter稼働率、アクティブ率は高いです。マルシェやフリマなどでもTwitter、Instagramは運営されているパターンが多いです。Facebookは完全に高齢世代のツールになっている印象で、若者は必要に迫られないと使わないです。
仕事絡みであれば、Chatwork、Discord、Gmail、GoogleDrive、PDF、Canvaを使える現場があれば、県内ではだいぶ先進的な方です。紙に印刷して…というケースの方が多い印象があるので、フリーランスの方は、自宅にコピー機あったほうが良いです。
職場の年上世代にバレないようにSNSをやるには、Instagramに特化するか、Twitterでしっかり隠れるかのどちらかです。Facebookなんかやったら、下手すると1日でバレます。(Facebookは実名SNSなので、そりゃあそうなのですが…)
人付き合い、超大事
田舎に共通する事象ですが、だいたいの田舎の人同士は知り合いです。北杜市と富士吉田市で家族、兄弟がやっているお店があるとか、割りとあります。
- 近所の居酒屋に通う
- 同じスーパーに通う
- マルシェに顔を出す
- 県民同士SNSでつながっておく
など、気軽に雑談したり、噂話に混ぜてくれたりするくらいの仲の良い関係を築く能力が必要です。特に噂話が重要で、どこのお店で~~があったとか、悪い噂ほど秒で広まります。当然、田舎でフリーランスや自営業、企業が悪いことすると、その地域では仕事なくなります。
マルシェなどでも、SNS上でのつながりやマルシェ出店者同士のつながりが物を言います。居酒屋のマスターや大将が仕事紹介してくれることもあります。
ネット上で二拠点生活~♪とか、ビジネスビジネス~♪なSNS(山梨を蔑ろにする、山梨に住んでいる事を道具として考えている感じ)なんてやっていると、一部の集客にはなりますが、たいていは「何だあれ…」と冷めた目で見られて相手にされないです。気付いてないの本人だけです。