りんご・青りんご・梨の違い【分類学的な違い】植物・果物の特徴
りんごと青りんごはバラ科リンゴ属で学名「Malus pumila」といい、梨はバラ科ナシ属で学名「Pyrus pyrifolia var. culta」といいます。赤いリンゴと青りんごは品種が異なるだけで種族は同じ、りんごと梨は別の種類で、ナツメもりんごと異なります。
りんご・青りんご・梨の違い
リンゴ・青りんごはバラ科リンゴ属の植物、梨はバラ科ナシ属の植物で、学名は
- リンゴ:Malus pumila
- 青りんご:Malus pumila
- 梨:Pyrus pyrifolia var. culta
と分類されます。赤いリンゴと青いリンゴは分類上は一緒で、皮の色と風味が異なる品種なだけです。
青りんごの主な品種は、
- 王林
- きおう
- シナノゴールド
- 星の金貨
- 金星
- ゴールデンデリシャス
- グラニースミス
といった品種があります。世間でお菓子などで言われる青りんご味の元になっているのはグラニースミスの味とされています。皮の色は文字通りの青(Blue)ではなく、黄緑色、緑色(Green)をしています。
梨の分類
また、梨は大きく3つに分類でき、
- 和なし:Pyrus pyrifolia var. culta
- 中国なし:P. bretschneideri(Pyrus bretschneideri)
- 洋なし:P. communis
の3つに分かれます。日本で見かける梨のほとんどは「和なし」で、洋梨は縦長のひょうたんのような形、中国なしは洋梨に似た形ですが、あまり日本では出回っていません。
りんごはりんご、梨は梨です。形は似ていますが、学名もりんごと明らかに違います。洋梨(セイヨウナシ)に至っては形も味も、食感も大幅に異なるものですが、同じ梨としては和梨と分類は近いです。
ナツメの分類
りんごのような味がするというナツメという果物は、学名「Ziziphus jujuba」でバラ類バラ目クロウメモドキ科ナツメ属の植物の実で、同じバラ科の植物ではありますが、分類上はリンゴとはだいぶ異なります。
りんご・青りんごの発祥と起源
コーカサス地方が発祥とされており、紀元前1300年にはりんごが栽培されていたと言われています。日本にりんごがやってきたのは平安時代の頃で、918年頃と言われ、最初は実も小さかったそうです。本格的に日本でリンゴ栽培が始まったのは1871(明治4)年頃で、今のようなりんご栽培になったのは昭和になってからです。
ゴールデンデリシャスという品種のりんごと他のリンゴをかけ合わせた品種など、多数のリンゴ品種が生み出されており、赤いリンゴでも青いりんごでも、どんどん新しい品種が生まれています。
種なしのりんごの栽培は現時点では難しく、主に蜜の多さ、食感、甘さの方向で品種改良が進んでいるようです。