YouTube戦略|チャンネルを伸ばす10個のヒント
YouTubeでチャンネル登録者を伸ばし、安定した再生数を維持するには現在主流のやり方では長続きしません。永遠にネタを考えて生み出すのは不可能なため、安定した数字を常に出せるような戦略が必要です。
YouTubeのアクティブユーザー数と再生時間
YouTubeの月間アクティブユーザー数は世界で約26億人、日本では7500万人ほどと言われています。国内のSNS利用者は8000万人を超えています。
YouTubeの再生時間は1日1時間から6時間ほどで、ユーザーによって幅があります。10代から50代の利用者が多く、起床直後、通勤・通学中の電車の中、昼食時、帰宅後の自宅や就寝前の時間にながら見する人が多く、フリーランスによくある作業中のBGMとして3時間から8時間という長時間利用するユーザーもいます。
2017年時点では、1日に10億時間以上再生されており、2020年に全世界で約20億人のユーザーがいたことから、年数が噛み合わないですが、1人あたり1日平均30分以上、YouTubeを利用している事が分かります。一般人でも1日30分はYouTubeを見ていると判断して良いでしょう。ユーザー数の増加を考慮すると、YouTubeの年間再生数は5000億時間を超えているでしょう。
YouTube Premiumユーザーは全世界で5000万人を超えたと公式ブログで発表されており、全ユーザーを2023年最新の実数約26億人とすると、YouTube Premiumユーザーの割合は約2%です。
顔出しYouTuberの上位陣は累計再生回数は100億から200億ほど、チャンネル登録者数は300万人から2000万人ほどです。VTuberの上位陣は累計再生回数は3億から8億ほど、チャンネル登録者数は40万人から300万人ほどです。VTuberは一般人全体から見れば少数派、オタク層からみるとよく見かける程度のマイナーコンテンツです。
YouTubeでよく見られているジャンル
YouTubeではよく再生されるジャンルがあります。
- BGM・音楽
- 料理・レシピ
- アイドルや芸能人
- ペット
- お笑い・バラエティ
- ゲームやゲーム実況
最もリピート再生が多く、常時アクティブ再生数も多いのはBGM音楽・BGM動画、料理やレシピに関するコンテンツです。全体で見れば、YouTubeには実用的なコンテンツが求められており、娯楽・エンタメ系のコンテンツはそれほど多く求められていません。
ユーザーによってよく見る動画が異なり、ユーザー層が明確に分かれているため、比較的小規模なグループの中で盛り上がっている群が多数あり、実用的なコンテンツを実用的に視聴する広範囲のユーザー層が混ざった群があります。
地方や観光、ITハック、勉強、ゲームなどの特化した動画は、その界隈の人には受け入れられますが、大勢の人が関わるジャンルでなければチャンネル登録者も再生数も伸びません。1つの狭いジャンル、ロングテールキーワードに関する動画コンテンツだけでは視聴者層を自ら狭めてしまうため、より多くのユーザーに興味を持ってもらえません。その分、コアなユーザーや地域に特化したユーザーを獲得できるため、アクティブユーザーが増えやすく、放置ユーザーの割合を減らせます。
ゲーム実況で有名なチャンネルも登録者数は100万人から300万人ほどで、ニコニコ動画の頃から長年継続してやっていて、YouTubeでは9600本ほど動画を上げても再生回数は累計46億ほど、動画1つあたりの再生回数は平均47万回です。一般的な数字よりは良いですが、登録者が300万人いるのに視聴数は半分に届かず、アクティブ率が16%ほどでリピート視聴されるものも少なく、常に話題の新規コンテンツを開拓しないといけないため決して楽ではありません。稼げても税金で半分持っていかれますので、華やかに見えて地味に渋いジャンルもあります。話題性のあるコンテンツしかやらなくなれば当然飽きられるのも早くなります。
チャンネルを伸ばす10個のヒント
これらの統計数値と需要を考慮すると、チャンネルを伸ばすには以下の要素が必要です。
- 大勢が利用できるコンテンツを作る
- 顔出し生身の人間を登場させる
- 動物やペットを登場させる
- 料理レシピや解説系のコンテンツを作る
- 1本の動画の長さは30分以内にする
- 10代から30代の若いユーザー層を獲得する
- リピートして飽きないコンテンツを作る
- 全世界ユーザーをターゲットにする(英語を使う)
- すべての季節・時期に対応できるコンテンツを作る
- 動画投稿数は1000件から3000件を目指す
簡単にまとめると「大勢が楽しく見れる動画を大量生産する」のが最適解です。ただし、リスクと動画制作の手間やコストは最小限にし、従来のグループ・エンタメ系YouTuberのような形式は飽きられている(呆れられている)ので避け、ある程度はローカルコンテンツ・特化コンテンツを投稿してコアなファンを獲得していかなければいけません。
若いユーザーは長時間視聴層になる可能性が高い
10代の学生は、自由に使える時間と体力が多く、寝る前、勉強の合間、食事中などYouTubeを視聴するための時間が多いです。また、その習慣をもって成長し、大人になった20代、30代のYouTube視聴層も多く、メインのターゲットにすべき存在です。
20歳未満の人口は約2000万人(5歳から19歳は約1700万人)、20代は約1100万人、30代は約1400万人ほどで、合計すると約4500万人です。この層は生まれた時からガラケーやスマホがあった世代でYouTubeにも慣れており、ユーザーとしての期待値も高く、利用率も高いのでカバーしておくべき層です。
ただし、この若年層はそれほど執着しない性質で、好き嫌いもはっきりしており、人付き合いなどでなぁなぁでチャンネル登録したとしても興味がなければ一切動画は見ません。動画投稿者への理解がある人は多いですが、自由に使えるお金は少ないため広告収益もそこまで見込めず、メンバー登録やグッズ展開でもそこまで入れ込まない例が多いです。
リピート視聴できる息の長いコンテンツを作る
エンタメ系、バラエティ系の動画は1度か2度見れば満足するものが多く、番組作り素人の一般人がいくら工夫しても限界があります。脚本、演出なども予算・機材・人材が少なく、動画投稿者が真剣に作っていても、おもしろさやコンテンツとして大衆に受け入れてもらえるかどうかは別の問題です。
プロの脚本家や演出家でも難しい要素なので、バラエティ系・エンタメ系の動画コンテンツは、一発屋の感覚でチャンネル登録者を一時的に増やすことはできても、飽きられる上に、動画を生み出し続けないといけないので、かなりの重労働になり、人によっては自分のプライバシーや社会的信頼を失っていきます。
可能な限り低リスクで、動画制作もしやすく、何度でも見てくれる動画を作る必要があります。人の好みによって様々ですが、まずはあなた自身がYouTubeなどで何度も繰り返し見ているコンテンツを研究し、リピートする理由を探って、あなたの動画にもその良い所を反映しましょう。
「1回見れば十分だ…」と思われる動画は、本来はテレビ番組のように一度流れて終わるタイプの水物で、アーカイブに残しておいてもよほどのことがないとリピート視聴されません。特に、従来のYouTuberを自称していた人たちが作っていたようなエンタメ・バラエティ系や視聴者の感情を煽って視聴者を集めるような手法の動画は、現在完全に飽きられていますので、これから始めるには向いていません。
ハウツー系は安定する
ハウツー系のコンテンツはながら見される可能性が低く、広告収益率もよく、より多くのユーザーにアプローチできて、チャンネル登録してもらえる可能性も高いです。ただし、何度も同じ人にリピートされるものではないため、年齢や人の流れに左右されます。例えば、進学や就職のように毎年一定の人数が必ず通過するような内容に関する動画を作れれば、年間の安定再生数は維持できて、チャンネルの成長を支えてくれます。
- 道具や技術の使い方
- 料理の手順解説やレシピ紹介
- アプリやソフトウェアの使い方
- ゲームの攻略方法
- スマホの使い方
- 機械やバイク等のメンテナンス方法
- 問題解決や学習支援
こういったジャンルは、年代が変わっても、時期や季節が変わっても継続的に求められるコンテンツで再生数を安定させられます。ノウハウやハウツー系の記事は既に飽和していますが、動画は飽和しておらず、動画でノウハウを提供できるほど能力があり、現場にいる人が少ないためチャンスがあるジャンルです。
世界を見据えて動画を作る
YouTubeの日本国内ユーザーは1億人に達していませんが、英語を使用すると一気に26億人をターゲットにできます。単純に26倍以上のアプローチができるため日本語を捨てる必要はないですが、英語対応させておくのは非常に重要です。
国内に限らず、世界に通じる動画コンテンツは、既に国内でも勢いを増していて、ビジネス系YouTuberよりも再生数を伸ばしています。だからといって、日本国内独特のコンテンツを英語で発信してもあまり視聴者は確保できません。アイデアを絞り出し、世界中の人が楽しめる動画を作りましょう。
せめて、動画に英語字幕をつけるくらいのことはしておきましょう。
VTuberでもリアル生身の部分を出さないと伸びない
2023年時点では、一部のプロダクションでは伸びているような扱いをされていますが、実態は伸びていません。全体のユーザー数の割に、VTuberを視聴する層がそもそも少ない上に、生配信は視聴者を束縛する事が多いためコアなユーザー以外の視聴が減ります。
有名プロダクション所属のVTuberでも、肌の露出を増やしたり、アングラな煽りを続けないと数字を取れない上に、歌って、踊って、ゲームをしても他にも変わりはいくらでもいて、飽きられるのも早く、アーカイブ動画もそれほどおもしろくないので数字の伸びが悪く、天井が低いです。
Live2dでの配信は、世間一般では実態として「オタクのやつね」と認識されています。誰がなんと言おうと世間一般とのズレがあり、この溝は埋められませんし、埋めるべきでもありません。ゾーニングの一つのようなものなので、ソレを理解した上でどんな層にアプローチするか決める必要があります。ただ少し動くだけの立ち絵は、ゆっくり饅頭による実況と大差ないと考えられています。
3Dモデルを使用している場合には、モーションキャプチャー、ダンス、元祖VTuber同等の価値があると判断され、初音ミクやキズナアイといった世間的にも知名度がある活動者と同格の認識になります。
実写手元カメラを使用したり、実写の料理動画や観光動画などと3Dモデルを合わせての動画は、世間的にも需要があります。この場合は一般人は3DCG動画という認識になるため、界隈によくある立ち絵が喋ってるだけの配信とは別物扱いです。世間一般に3DCG動画と思われるくらいにしないと伸びませんし、オタク文化の一部としても受け入れられません。
特化しすぎても母数が足りなくなる
多くの人が達する点として、様々な界隈に関する多ジャンルのコンテンツを大量に投稿すれば伸びるという結論に至ると思いますが、このスタイルはビジネスっぽい内容になる上に、特化した内容は母数・需要・ニーズが一気に減少し、3000人~5万人程度にしかアプローチできなくなります。
例えば、400ccのバイクのメンテナンスの動画をアップする場合、令和元年版のデータで、バイク人口(普通二輪免許取得者)は約136,436人、その80%は男性です。原付免許取得者は1,013,492人います。
一般社団法人日本自動車工業会のデータによると、全4897サンプルのうち、3273サンプルが40代から60代の男性で、
- 50cc:1447
- 51~125cc:1639
- 126~250cc:1099
- 251~400cc:266
- 401~750cc:176
- 751cc~:270
という結果になり、400ccのバイクを持っている可能性があるサンプルは442件、全体のサンプル数の9%です。これを令和元年のバイク免許取得者に当てはめると、12,279人となります。ここからさらに、バイクの車種、メーカーによって母数が減少します。
このように特化しすぎると、その動画を必要とする人そのものが少なくなるため、どれだけ再生数を伸ばそうとしても、需要がないので伸びません。しかし、ごく少数の人には欠かせないコンテンツとなるため価値がないわけではないですが、数字にはつながりません。やるならば、原付のメンテナンス動画もアップするべきでしょう。
視聴者の時間は人気投稿者に奪われている
多くのユーザーは、チャンネル登録者が多い投稿者の動画を先に見ます。動画投稿を仕事にできていて、動画にコストも時間もかけていて、それなりにおもしろく作られていれば、ユーザーは人気の動画を見にいきます。これは新規の動画投稿者にとっては脅威でもあり、YouTube全体を冷めさせる要因にもなります。
YouTubeがおもしろいのは大勢の投稿者が動画をアップしているからです。人気者の動画だけで良いのならばYouTubeでやる必要はなく、YouTubeとしては動画投稿者へのインセンティブを増やして他のプラットフォームに移動されないようにしないといけない手間とリスクが生じます。
投稿者が離れていけば、いずれは人気者でも飽きられて廃れていくので新陳代謝や世代交代が起こらなくなり、プラットフォームは枯れていきます。
新規の動画投稿者が、大手の投稿者に負けずにチャレンジできて、かつ、ある程度伸びやすいものがYouTube Shorts動画です。ユーザーの時間をほとんど奪わず、新規投稿者と新規ユーザーの出会いは増やして可能性を広げます。TikTok出身のYouTuberが数字を大幅に伸ばしたきっかけはショート動画での露出の多さがきっかけでした。
ネタ系・便乗系ショート動画は諸刃の剣
新規の動画投稿者は、もっと真剣に、もっと大量にショート動画を投稿しましょう。ただし、他の誰かが生み出したネタ・便乗系のショート動画はマイナスに働くことが多いです。他の投稿者もやっているので、視聴者は見飽きていて、はっきり言ってウザいんです。ショートで流れてくる動画のほとんどが同じネタ、同じBGM、似たようなダンスってなるといい加減にしろと思い「チャンネルをおすすめに表示しない」を選択します。
似たようなネタ系のコンテンツを「おすすめに表示しない」を選んでいけば、自分が見たい動画が自然と選別されるようになるので、YouTubeに慣れたユーザーは当たり前のように流れてくる動画を選別します。また、興味のない動画はスルーするのが早いので「おすすめに表示しない」を選ばなかったとしても、結果的に選ばれず、再生されなかったネタや動画、チャンネルは表示されなくなっていきます。
こうして、あなたのチャンネルは、チャンネル登録してくれているユーザーのおすすめにも表示されなくなります。大幅なマイナスです。とりあえず、よくあるネタ系は全部触っておこうとするやり方は、今の段階には不適切です。個性やオリジナリティのあるショート動画を作っていないとNGです。
好きなことだけやってても伸びない
YouTubeで何をメインコンテンツにするかどうか決める段階では、あなたができることを動画にすればよいでしょう。ただし、あなたができることが他の人でもできることだった場合、数字の伸びはあまり期待できません。また、動画の内容や動画のスタイルなども自己満でやっていくほど伸びなくなります。
例えば、TCGでプレイ人口が世界で2,000万人を超えている「マジック・ザ・ギャザリング」は、人口比で見ると、日本国内には30万人ほどいると判断できます。世界の人口が80億人、日本人は1.2億人で、約1.5%ほどとなります。
カードゲーム関連で登録者が13万人ほどいるチャンネルで再生回数はどの動画も1万回程度です。また、チャンネル登録者が3000人ほどのチャンネルで、再生回数がどの動画も1万回程度です。その他のチャンネルでもせいぜい1万回、2万回ほどにしか達しておらず、アクティブな再生回数から判断するとYouTube動画とカードゲームでは1万人にアプローチできていればマシな方で、これ以上増やすこともできないでしょう。
カードゲーム以外にも圧倒的に母数が少ないけれど、ごく小さなコミュニティ内では活発なように感じられるのが、VTuber、サバゲー、オンラインFPSゲームなどです。音ゲー界隈はプレイ人口が少ないことを自覚している正しく数字を見れるユーザーが多いため、まだ救いようがありますが、勘違いして自己満で動画を上げているチャンネルはそれ以上伸びられません。
特にVTuber界隈は、人気があると勘違いしている人がまだまだ多く、テレビ局や企業までもが参戦していますが、本来は個人のクリエイターや配信者が趣味的に始めて、少しずつ伸ばしていくようなものです。コンサルやプロダクションの詐欺トークにのせられて始めてしまう会社も多いので、注意しましょう。
投稿時間はあまり関係ない
YouTubeは投稿してから、自然とユーザーにおすすめされるタイプのプラットフォームです。ツイッターやフェイスブックのように投稿したコンテンツから順番に流すタイプとは異なるので、何時に投稿しても問題ありません。Ping送信もあまり気にせず、予約投稿でもちゃんと再生数は伸びます。
チャンネル登録者が一定数いれば、0時に投稿しても、9時に投稿しても、20時に投稿しても、視聴者にとって都合の良い時間、かつ、視聴者がログインするタイミングでおすすめに出ます。毎日20時に投稿をするようにした所で、視聴者にとってはあまり重要ではないので、厳しくこだわるのは間違いです。
(通知はあまり意味がありません。通知をオンにしている人は、色々な通知をオンにしており、学校や仕事の間はミュートにしていて気づかず、帰宅後の通知もあちこちから通知が来るので結局見逃すケースが多いです。動画投稿者は、視聴者に、見たい時に見に来てくれれば良い、通知はオフで良いのでリアルを大事にしてほしいと伝えたほうが良いです。YouTubeの動画はそういうものです。)
同じ時間に投稿するようにしていれば、ファンにとっては日課のように感じて楽しんでくれるかもしれませんが、チャンネル登録者が100万人に到達しておらず、毎回の動画の再生回数が10万回にも達していない場合には、投稿時間を気にするのは悪手です。他の人気がある動画投稿者を見に行ってしまうので、むしろ、時間を早いほうにずらしたほうがお得です。
多くの投稿者が、謎に信じている夕方投稿神話より、視聴者がYouTubeアプリを開く仕事終わりや学校からの帰宅後にすぐに新しい動画があるとオススメに出るよう、午後の早い時間にアップしておいたほうがマシです。有名投稿者と投稿時間を被せるのは無駄な行為です。
生放送をする場合も同じで、他の有名投稿者が積極的に生放送している時間にかぶせて、新規の動画投稿者やVTuberが生放送をしても、視聴者はリアタイで見る価値を感じません。見るにしてもアーカイブで十分です。アーカイブで見た時に桁違いにおもしろく快適で楽しく見れて、有名投稿者の生放送よりも有意義そうだと思ってくれれば、次回の生放送に来てくれるはずです。
ユーザーが静かに消えていくNG要素
以下のようなことをやるチャンネルは、既に世間一般でも知られている通り、一時的に数字は集まってもすぐに飽きられてユーザーが消えていきます。大きく見せたり、強く見せたりしている者、過去の成功にとらわれている者や言葉が強い者等、実際にランキングの数字にすら出てきていないため真似するのはやめましょう。
- 他人をバカにする内容
- 他人を煽る内容
- 肌の露出を増やす
- 現金をちらつかせる
- 投資やビジネス色を強くする
- 論破や解決しない議論をする
- 他人に怒りの感情を与える内容
- 私人逮捕や警察のマネをする
- スパチャをお願いする等の乞食行為
- 他のYouTuberに話しかける内容
- 意味のない「重大発表」で視聴数を稼ぐ
- 炎上やドッキリを仕掛ける内容
- ペットや子どもをお金稼ぎの道具にしている内容
炎上系、迷惑系のYouTuberと呼ばれる人たちは既に姿を消したようなもので、YouTubeを見ている人が一番よく分かっていると思いますが、煽り系や見ていてイライラさせられる動画は視聴者にとってストレスでしかありません。
動画投稿の戦略として完全に間違っています。テレビのようにそれしか見る番組がない場合はある程度刺激が強くてもなんとなくで見てくれますが、YouTubeは何を見るか自分で選べるプラットフォームなので、動画投稿者は選んでもらう側です。見てもらうために視聴者を煽っても、視聴者もそんなに暇ではないし、他におもしろくて楽しい投稿者はたくさんいるのでそっちを見ます。
YouTubeには禁止事項があり、国や地域には法律や法令があります。一部のYouTuberは逮捕されていないだけの犯罪行為をしている場合もあり、チャンネルが存続できているコトそのものが奇跡のようなケースもあります。肌の露出を増やすと、露出がないと見ない程度の人しか集まらなくなり、人口の半分を占める女性、または、男性の視聴者を失うことになるので長期的には良いことはありません。肌の露出が多いと広告BANの可能性も高まり、変なストーカーや変態ユーザーも出てくるので、リスクの方が大きいです。
今の時代、視聴者は仕事と自分のことで疲れているので、煽りが主流な議論や論破系のものは既に飽きられており、視聴者の質問に答える系のショート動画も飽きられています。諸説あって、意見を交わす必要があるのにそれができないようなモヤモヤが残るようなコンテンツは避けましょう。
これらの内容は一時的に数字が伸びますが、煽りや釣りで釣れる程度の視聴者は他の所にも簡単に釣られていくので呼び集める意味がありません。また、何度も釣っていれば、魚類でも学びますので、早いうちに飽きられて動画を見に来なくなります。他にいくらでも楽しくておもしろい投稿者がいますので、わざわざ何の身にもならない動画を見に行くような無駄な行為はしなくなります。
チャンネルを伸ばすために必要なことは?
あなたが自分だけのオリジナルコンテンツで成功していくために、何をどんな順番で考えればよいかを一覧にしましたので、参考程度にしつつ、じっくり方向性を考えてみて下さい。
チェック事項 | 内容 |
---|---|
ターゲットは誰か? | 男性・女性 10代・20代・30代・40代・50代・60代 日本語圏・英語圏 地方特化・全国・世界 |
メインコンテンツは何か? | 料理作ってみた・レシピ紹介 ハウツー・ノウハウ ゲーム・玩具・遊び コメディ・バラエティ・エンタメ 科学・学習支援・3DCG |
ライバルは? | ライバル数・ライバルの登録者数 界隈のコメント民度・界隈の総人口 ライバルの動画展開と規模 ライバルの性別と年代 |
総投稿動画数は? | 全部で1000件アップできる? 100件でネタ切れになる? ジャンル追加は必要? ネタ切れ対策で動画数は1000件になる? |
リピート性は? | 2回続けて見れるか 1回で飽きるか 1本の動画を最後まで見れるか 半年(or1年)に1回見たくなるか |
動画の内容は? | 1分以内・5分・10分 15分・30分・1時間 |
動画の要素のカバー率は? | イントロ・アウトロ・終了画面 動画概要欄・チャンネル概要欄 SNS連携・公式サイト ハッシュタグ・タグ・再生リスト 字幕・言語・子ども向け タイムスタンプ・コメント返し |
投稿主は動画に出る? | 顔出しで全身出る・声だけ出る 3DまたはLive2dを使用 声も立ち絵もなし 音声合成のみ使用 |
投稿ペースは? | 毎日投稿可能・週1投稿・月1投稿 ジャンルごとにまとめて投稿 投稿動画数1000件まで何年かかる? |
最後に、一番の成功の秘訣は「続けること」です。中途半端にナニカに挑戦して思ったように伸びなかったとしても、途中で諦めたり、チャンネルを作り替えたり、中途半端に失踪したりせず、地道に地道に続けましょう。過去の挑戦の記録は恥ずかしいものではありません。色々な試行錯誤を続けて、挑戦し続けて、改善し続けて、地道に泥臭く続けましょう。
出典・参考
50 million|YouTube Official Blog
https://blog.youtube/news-and-events/50-million/
二輪車市場動向調査|一般社団法人日本自動車工業会
https://www.jama.or.jp/release/docs/release/2022/20220420_2021Motorcycle.pdf
運転免許統計|令和元年版
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/menkyo/r01/r01_main.pdf