許される転売と許されない転売の違い

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何かと問題視される転売ですが、許される転売と許されない転売があります。主に高額転売や悪意ある横流しはNGですが、ほぼ原料を購入して小分けにして販売(1tの塩を1kgずつに小分けするなど)するものなどはさほど問題にならない場合が多いです。転売に関する法律もこの機会に改めて確認します。

高額転売及び高額転売目的の購入は基本全てNG

高額転売は、正常な流通を阻害し、正規の消費者に必要な物品が届かないことになるため、流通及び正常な市場運営の妨害行為となります。

 

例えば、PS5やSwitch本体の高額転売は、PS5本体の販売方法において余計な負担を販売店側に強いて、かつ、在庫として抱えられた分はソフトウェアの販売が伸び悩むため、関係する領域全てに迷惑で、かつ、害悪です。

 

また、プラモデルの高額転売は、消費者は手が出せず、販売元は人気があるのか、と誤解して過剰に生産を行うも、再び、買い占めにあえば消費者には回らず、意味のないイタチごっこが展開され、消費者には実質ほとんど届かない状況になり、業界全体で白けて並行展開に失敗します。業界を潰す害悪行為です。

 

さらに、少し話題性のある無料情報誌を大量に集め、有料でフリマサイトで販売する行為は、著作権法に抵触し、かつ、本来行き渡るはずだった読者の機会を奪い、広告出稿者などは想定しているユーザー層・地域に情報を回せないため、地域ぐるみでこうした高額転売は迷惑で、かつ、悪質で、害悪で、普通に犯罪です。

 

その他の高額転売についても、多くが当てはまります。

許されてしまうと困る事例

病院で処方される医薬品は、登録業者や許されている業者のみ販売が許されていますが、その許認可を受けている販売業者が買い占めを行い、通常の価格の2倍の価格で医療機関に医薬品を提供した場合、患者はジェネリックを選ぶことも可能ですが、どちらにしても健康保険の3割負担などを通して2倍の負担を、消費者、国が負うことになるため、害悪となります。この構造と、上記でNGだとしている高額転売は扱っているものが違うだけで、同じことです。

この場合は、医薬品の価格を少しでも抑えて患者に届けるために、製薬会社が負担した研究、努力への冒涜と侵害があり、医療機関の予算確保、患者への負担増し、健康保険での負担増しとなって、余計に利幅を得たものの害悪な倫理観のせいで多方面の善意と権利が侵害されます。

こういう事例の高額転売を許してはいけない理由は言うまでもなく理解している人がほとんどでしょう。

 

転売の定義

主に「定価で販売している小売業者から商品を購入して販売する行為及び準備」を転売といいます。

 

この「転売」のうち以下のようなケースは特に悪質で、いずれ法律で規制されるでしょう。

  • 家電量販店等から物品(PS5など)を購入・買い占めし定価以上で販売する行為
  • 高額転売目的で出品している状態

買い手がついていなくても、出品されている状態があれば価格操作など、悪影響はありますので、悪質な転売の準備として判断します。

 

転売に関する法律

転売を規制、取り締まる法律は様々あり

  • 迷惑防止条例
  • 古物営業法
  • チケット不正転売禁止法
  • 薬機法

などに違反する品目、販売行為が規制されています。営業許可を取れば許されるものもありますが、そもそも営業許可を取れない人もいて、組織的に営業許可を取れた人と組んで転売に手を染めている人・組織もあります。

許される転売とは

特段、問題のない転売の事例と理由を挙げておきます。

  • 1000円のものを1100円で転売(高額ではない)
  • 30kgの原石を加工してアクセサリーを販売(卸購入・製造・販売のため)
  • 定価1000円の不良在庫を300円で入手し800円で売る(定価を超えていない)
  • 7000円の新作ゲームを3日でクリアし6000円で売る(定価を超えていない)
  • 500円の北海道の鮭とばを沖縄で1000円で売る(輸送費加算のみ)
  • 転売業者と宣伝・流通業者で合意がある場合

こうした事例は言うまでもなく、それほど問題にはなりません。

 

1000円のものを1100円で売る場合の許される上げ幅は、送料+妥当な手数料までであって、よくて1300円、1.5倍以上は議論が必要になり、2倍以上は高額転売としてNGでしょう。当然、既に法律で禁止されている品目であれば、価格が安くともNGになる場合があるので、ここで言う限りではありません。

 

合意がある場合の事例

例えば、おしゃれな家具やインテリアを製造し、販売している業者と、その商品の受入を行い、宣伝、流通、発送を行っている業者が、双方、価格や利益について合意があって行われている場合、これは悪質な転売にはなりません。

 

定価10000円のインテリアを、流通業者が13000円で販売し、それでも十分、製造販売業者にも、流通業者にも利益があり、合意があるならば問題であることを議論する必要すらありません。この事情を把握した少数の消費者が、製造販売業者から直接買えるかどうかは別問題で、流通業者へのけじめや義理などもあるでしょうから、どこまで理解されているかによります。

 

悪質な転売を取り締まる・締め出すには

悪質な転売を防ぐ方法は

  • シリアルナンバーと購入者情報の徹底管理
  • フリマサイト内での取締強化
  • フリマサイトに対する罰則を法律で制定
  • 販売元公式による再販予告とその通知徹底
  • 首都圏・地方共に販路・販売数の確保

などが効果的でしょう。東京のみで売っているから地方民に転売しようとする人が出てきてしまい、フリマでの規制が緩すぎるので高額転売が横行します。審査担当者の数が全く足りていないので、フリマサイトはもう少し真剣に取り組まないと法律で規制されて、フリマサイトの仕事そのものが増えるでしょう。

 

再販日時や予約購入の情報が分かっていれば高額転売はほとんどを抑え込めるので販売元の売り方にも工夫が必要です。

 

法的に束縛されたくないのであれば、モラルとマナーを守って、せめて良識の範囲内で利益主義に基づくビジネスをしないといけません。転売でしか生計を立てられない場合は、早めに他の方法を探すべきで、リスクを考えたら、完全に社会悪として認知されている高額転売に手を出すのはマイナスしかないです。

消費者のモラル

物品を購入する時に消費者には相応の知識や検討が必須です。消費者が不正な買い手から購入するのも、高額転売や違法転売するのも同じくらいの罪です。

 

本当に欲しい物や入手したいものがある場合には、相応の努力や連携をしましょう。消費者のモラルが下がれば、売り手(転売や正規の小売店)のモラルも下がります。

 

消費者は、一定以上の知識や常識がないとダメなので、めんどくさがらず、時間をしっかり待ち、正式に製造者や販売元に循環が起こるように工夫してお金を使いましょう。

 

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