個人事業10期を迎えての教訓と反省
個人の都合ながら個人事業を開始してから10期となりましたので、節目として、ここまでの反省と教訓をまとめます。多くの方に迷惑をかけ、多くの場に貢献してきました。今後も理念とスタイルを崩さずに続けられるよう日々精進してまいります。
個人事業10期やっての教訓まとめ
個人事業を初めて10年の教訓をまとめておきます。
- 固定費をムダに増やすな
- 自分の性質にあった仕事をしろ
- 情けをかけても返ってこない
- 他人を変えるのは不可能
- MPを削る人間関係はすぐに切れ
- 身分とカネに寄ってくる人は切れ
- ブランドには手を出すな
- 身なりは質素にしておけ
- お金を取らないほうがいい場合がある
- 定価はしっかりつけないと売れない
- おいしい話は基本蹴れ
- 話は要約から入れ
- 他人の愚痴には取り合うな
- 主語の大きすぎる話はするな
- 質問は全て試されていると思え
- 他人に一切の期待をするな
- その道にこだわりすぎるな
- 変化に強い方法を選べ
- 選択はビビり過ぎくらいでちょうどいい
- 世の中の半分は嘘だった
- やるなら振り切れ&同時進行はするな
- 痛みを知るまで指導するな
- 指導と教育はタイミングが全て
- 共感しても同情はするな
- 人間関係は基本1対1を死守しろ
- 年齢と見た目で人を判断するな
- ビジネス書はほぼあてにならない
- どこにリソースを割くか決めるべし
- 継続できなければ9割失敗する
- 収入の柱は3つ以上持て
- 他者の時間を意識して動け
- 目先の流行りには乗るな
- 目立ってるやつの話は聞くな
- お願いされる方が依存しやすい
- できないことに無理をするな
ここでリストアップした「~するな」は、失敗に基づく経験から出ている言葉です。世間的に、各方面でやれと言われていることの半分は嘘で、当てにならない上に参考にならないどころか手痛い失敗を招くものでした。
目立ってるオンラインサロンとかインフルエンサーはSNSアカウントごとブロックして余計な情報入れないほうが良いです。あれらは害悪でしかないです。本当に役立つ情報を持っている所はひっそりと紹介で回ってきます。
教訓の一部詳細解説
ここからは教訓の中から解説が必要なものをピックアップしていきます。言うまでもなく個人の経験や感覚でしかないので、ご了承ください。
情けをかけても返ってこない
ほぼ100%、こちらから情けをかけても返ってきていません。10年程度では返ってこないのかもしれませんが、こちらから「してあげたこと」に対してほぼ100%の人はお返しをしません。かわいそうだと思って、見ていられなくて…してあげた行いにその瞬間感謝の言葉があっても、かけただけのリソースは絶対に返ってきていないです。
ここで「ほぼ100%」というのには理由とデータがあります。200人に対して誕生日プレゼントを贈っても(Amazonギフトとか直接とか)、私が誕生日の時にプレゼントやお祝いの言葉をくれるのは1名~2名だということ。3000円~6000円くらいのプレゼントを贈ってももらった人はほとんど覚えて無くて、返す気がないです。くれた人の誕生日を調べることもしない、そんなレベルです。そういうものです。期待するのが精神エネルギーのムダです。
これはほぼ全てのことに同じです。してあげたことのほとんどは、してもらった側は覚えていません。ちょっとラッキーくらいにしか思っていない上に、返そうと思っていないので情けをかけるのはほぼムダになります。経費や広告宣伝費にする前提でないとやっていられないです。情けにとらわれないように。
MPを削る人間関係はすぐに切れ
MPは精神エネルギーのことを指します。体力は寝たり、ご飯食べたりすれば回復しますが、精神エネルギーはなかなか回復しません。精神エネルギーを奪っていく人との縁は早めに減らしましょう。
例えば、常に悪口を言ってくるとか、なにかしてあげても「でも、だけど」ばっかり言ってアドバイスや助言が何も聞き入れられていないとか、こちらからかけているエネルギーに対して相手が何も吸収していない、何も進展する気がないような場合は切ったほうが早いです。
少なくとも助言やアドバイスをするスタンスをやめたほうが良いです。そういうMP吸血鬼は、ずっとそうやって周りにいる人のエネルギーを吸って生きてます。時にかまって欲しいだけだったりするので、その人の欲望を満たすだけの瞬間的な存在に成り下がりたい場合は話は別ですし、本当に助けてあげたいと思える人であればいくらでもMPをかけたいと思えるのですが、そうでない場合には…避けられるなら避けたほうが吉。
身分とカネに寄ってくる人は切れ
職業上の身分、出身からの身分、家柄、お金を話してから目の色を変える人たちとは絶縁しましょう。私の場合、見た目で人を判断する人にこの傾向が多いと学んだのでブランド物や高価な時計、モノを見かけたことで寄ってくる、または、距離を詰めようをしてくる人は避けたほうが良いかと思います。
実力やスキルを認めて求めてくれる人は大切にすべきですが、家柄、資産に寄ってくるのは避けたほうが良いです。逆にそういうもので釣ろうとしてくる界隈も完全に縁を切りましょう。類は友を呼ぶです。ダメな部分にはダメなものしか寄ってきません。
身なりは質素にしておけ
多くの人は見た目で人を判断してくれます。多くの人はお金持ちは豪華な服装と暮らしをしていると考え、その見た目や所有物で人を判断してくれます。本気で成功したいんだったら、名前を売らず、目立たず、一般人の目にはつかず、見た目では判断できなくらいに質素な姿でいた方が良いです。
職業上の立場や身分に寄ってくる人は、その状態に寄ってきただけで、親友や恋人になる間柄ではありません。身分が変わればサーッと去っていきます。本当に辛い時に、身なり関係なく、支えてくれたり、一緒にいてくれたりしてくれる人を一番大事にしましょう。
話は要約から入れ&愚痴に付き合うな
主に時間の無駄、MPのムダを減らすための方法です。ネガティブな愚痴は基本生産性がありませんでした。こちらからなにか提案しても解決しないものが多く、なんだったら、既に相談者が解決策を持っていて、話を聞いてほしかっただけという、話し相手が人形でも良かったケースがほとんどです。
たいてい「その話簡単に要約すると何?」と聞くと要約できない人ほど愚痴が多いです。要約して結論を先に話してくれればこちらも聞きやすいのに、それをせず、他人の時間を奪うだけの人に、無駄に長い時間かけて、本人は話しをまとめる努力をせずに楽をして、話を聞いてほしいだけってケースがほぼ全てでした。
このことから、他人の愚痴は聞かないか、右から左へスルーするのが無難です。逆になにか話を聞いてほしいなら、要約や結論から話しはじめて、奪ってしまう相手の時間は最小限にしましょう。「5分だけ時間ちょうだい」と言って承認を得てから、その時間内に話を終えるなど工夫が必要です。
質問は全て試されていると思え
界隈では「あまり詳しくないのですが」とか「素人の無知な質問で申し訳ないのですが」という系列の前置きがあったら全力で身構えろと言われています。世間ではこの前置きの言葉は置いてもらえません。全ての質問は、この前提があると思って答えるようにしましょう。
この感覚を持っていてかなり助けられました。バイクを乗り回していて、コンビニで停車しながらコーヒー飲んで休んでる時に話しかけてきたのが、そのメーカーのバイクの会社の偉い人だったとか、とある業界の生みの親がお伺いを立ててるだけだったとか、どんな簡単な質問でも誠実に対応したほうが良いです。慢心は敵です。YouTubeとかで傲慢にも質問もらって答えてるとか慢心が過ぎます。相当に損してます。
最近は私自身も、相手を見極める時に簡単な質問をします。ある程度の相手の事情をこちらで既に把握している時に「最近うまくいってる?」と質問して、トラブルのことを言うかどうか、その瞬間の顔色はどうかを判断します。言わなければそれ以上追わず、言うなら必要最低限の助言を投げます。自分で解決したいんだろうな、と思えば助言もせず、愚痴を聞くだけに徹して、裏で少しだけ手を回します。
他人に一切の期待をするな
たいていの人間関係のトラブルは、相手に一定以上の何かを期待したり、期待し続けたりすることによるものだと思いました。きっと分かってくれる、きっとやってくれている、たぶん時間通り来る、などの根拠のない期待は持たないようにしました。
こう言うと、期待をしない=信用しない、と似ているように思えてしまいますが、信用は全く別物です。時間通りに来るかどうかは期待の範囲であっても、たとえ遅れても来ると言ったら来る人だ、というのが、私の思う信用です。
変化に強い方法を選べ
IT系のエンジニアとしても、業務連携するときでも、何かを構築するときでもそうなんですが、変化に対応しやすい環境が一番強いと思います。何かを進めるときにも、この感覚を持っていると必ず、計画性が大切になります。
この事前の調査や計画に基づいて、変化に対応しやすい方法を選ぶというのが非常に強く、失敗を減らしてくれました。
今後について
今後、事業所の引っ越し、今の事業の規模拡大などを考えています。大きな選択は既に終えて、一定の成果ラインまでひた走るだけという状況ではあるものの、その継続と信頼の積み重ねがとにかく大変。
事業としては軌道に乗っていても、同じことの繰り返しを、同じ品質で提供し続けるのは非常に難しい。おそらくちょっとの慢心や怠けで全部崩れるかもしれないくらいに緊張感を持ってないとやられちゃう。
まずは適切な引越し先を見つけることが個人的には鍵になります。または、家を建ててしまうか…。難しい所です。