COP26 – 総まとめ・要約【2021Oct31-Nov12】第26回気候変動枠組条約締約国会議
本ページは2021年に開催されたCOP26「第26回気候変動枠組条約締約国会議」の内容をかんたんにまとめ、要約したものです。学習支援、情報収集、検討などにお役立て下さい。正式な情報はCOP26の公式サイトをご自身で熟読して下さい。
COP26の成果について
COP26の成果について、シンプルに要約します。総括はこちらのページよりご確認下さい。
GLASGOW LEADERS’ DECLARATION ON FORESTS AND LAND USE|森林・陸地の持続可能性向上を(リンク)
THE GLOBAL FOREST FINANCE PLEDGE|2021年から2025年、森林関連に120億ドルを投入(リンク)
COP26 CONGO BASIN JOINT DONOR STATEMENT|中央アフリカの森林保護を、少なくとも今後に15億ドル(リンク)
COP26 IPLC FOREST TENURE JOINT DONOR STATEMENT|先住民の土地を連携して守る(リンク)
MDB JOINT NATURE STATEMENT|ネイチャーポジティブな投資を先導する(リンク)
AGRICULTURAL COMMODITY COMPANIES CORPORATE STATEMENT OF PURPOSE(リンク)
- Mr. Juan Luciano, ADM
- Mr. Judiney Carvalho, Amaggi
- Mr. Gregory Heckman, Bunge
- Mr. David MacLennan, Cargill
- Mr. Wei Dong, COFCO International
- Mr. Franky Oesman Widjaja, Golden Agri-Resources
- Mr. Gilberto Tomazoni, JBS S.A
- Mr. Michael Gelchie, Louis Dreyfus Company B.V.
- Mr. Marcos Mulina, Marfrig
- Mr. Sunny Verghese, Olam International
- Mr. David Mattiske, Viterra
- Mr Kuok Khoon Hong, Wilmar International
COP27までに農産物関係、サプライチェーンの改善ロードマップ提示に署名。
COP26 WORLD LEADERS SUMMIT- STATEMENT ON THE BREAKTHROUGH AGENDA|国連のIRENAと協力してクリーンエネルギー開発(リンク)
POLITICAL DECLARATION ON THE JUST ENERGY TRANSITION IN SOUTH AFRICA|南アフリカのエネルギー転換(リンク)
GREEN GRIDS INITIATIVE – ONE SUN ONE WORLD ONE GRID: ONE SUN DECLARATION|「One Sun One World One Grid」の実現へ(リンク)
MDB JOINT CLIMATE STATEMENT|MDB多国間開発銀行が資金を増強(リンク)
COP26 WORLD LEADERS SUMMIT- PRESIDENCY SUMMARY|120の指導者がパリ協定等再確認(リンク)
MISSION INNOVATION-BREAKTHROUGH ENERGY COLLABORATION AGREEMENT|Mission Innovation(MI)をもっと利用しやすく(リンク)
STATEMENT ON INTERNATIONAL PUBLIC SUPPORT FOR THE CLEAN ENERGY TRANSITION|2030年までに化石燃料を減らす必要がある(リンク)
GLOBAL COAL TO CLEAN POWER TRANSITION STATEMENT|石炭火力発電からの移行を促進すべき(リンク)
JOINT STATEMENT IN SUPPORT OF THE UK-IEA PRODUCT EFFICIENCY CALL TO ACTION TO RAISE GLOBAL AMBITION THROUGH THE SEAD INITIATIVE
Super-Efficient Equipment and Appliance Deployment (SEAD) initiative
超効率的な機器およびアプライアンスの導入(SEAD)の促進(リンク)
FOCUS OF ENERGY TRANSITION COUNCIL (ETC)|エネルギー転換評議会ETCのRapid Response Facility(RRF)を継続(リンク)
これらをさらに簡単にまとめると「持続可能な世界を作る」という目的に向けて、ビジネス、農業、エネルギー、国家、民間が連携すべきだということです。少なくとも2025年~2030年までにはきちんと成果が出てないとヤバい(人類が生存できなくなる可能性があるくらいにはヤバい)ということで、破滅を防ぐためのロードマップの一つとして、2025年~2030年が目標の年とされています。
この2025年~2030年が一つの区切りとなるでしょう。石炭は減り、農業やエネルギーは効率化されていくはずです。レポートを見る限りでは、各地で承認、署名は行っていますが、
- カナダ
- フランス
- ドイツ
- イギリス
- イタリア
- ポーランド
- 南アフリカ
など、特に名指しで環境改善に向けて動いている国があるようです。
1.5 degreesとは
度々報告の中に出てくる「1.5 degrees」は、主に
- 石炭の段階的廃止を加速
- 森林破壊を削減
- 電気自動車への切り替えをスピードアップ
- 再生可能エネルギーへの投資を奨励
- 生態系の保護と回復
- パリ協定の完了
- 官民連携を加速
といった目標を達成することです。地球温暖化抑制と合わせて、持続可能な世界の構築のために「変化すべき」時にあるということをみんなが理解して、行動する必要があります。
To deliver on our first two goals, developed countries must make good on their promise to mobilise at least $100bn in climate finance per year by 2020.
先進国は、この段階的変化のために、少なくとも1,000億ドル(10兆円)を用意する必要があるとのことです。
個人でやるべきこと
世界的な動きとして、個人が先取りできるのは次の通り。
- 自然を保護し、自然を維持する
- 石炭や古い発電形式をやめる
- クリーンな電気自動車などを利用
つまり、これらを先取りできていれば、何かしらの補助金や支援が出る可能性があることを意味します。クリーンエネルギーの利用、移行、石炭は廃止の方向で進んでいるので、石炭関連の発電を推奨する発言は避けるなど、少なくとも世界の科学や頭脳が結集した場での石炭廃止の訴えに対して、一般人匿名のド素人が石炭も良いもんだなんて発言をすれば馬鹿丸出しです。
排除されるものと推奨されるものを理解して上手に世渡りしましょう。
COPのスポンサー企業
COPのスポンサー・パートナーは以下の通りです。これらの企業は世界を先導していくと考えて間違いないでしょう。
- Unilever
- SSE
- Sky
- SCOTTISHPOWER
- Sainsbury’s
- reckitt
- NatWestGroup
- nationalGrid
- Microsoft
- HITACHI
- gsk
- BCG
- Bloomberg
- CISCO
- JAGUAR
- IKEA
- Salesforce
- DLA PIPER
- Oceanbottle
- Stagecoach
- Trainline
- Xerox
投資家諸君は要チェックな企業です。
※今回のCOP26は、本来2020年11月9日から11月20日開催予定だったものをコロナ禍で延期して2021年に開催したものです。
出典・参考
PRESIDENCY PROGRAMME(リンク)
SUSTAINABILITY(リンク)
AN INCLUSIVE COP26(リンク)
COP26 YouTube #TogetherForOurPlanet
https://www.youtube.com/c/cop26
COP26 OUTCOMES(リンク)