【妊婦・乳幼児禁止】ドロマイトとは?グルコサミンサプリに入ってる【学術論文】

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ドロマイトは海産鉱石のひとつで、カルシウム:マグネシウム=2:1で配合されている物質で、グルコサミンサプリメントにも主要成分として含まれています。鉱石として扱われるものですが、食品添加物としてカルシウム、マグネシウム補給に追加されます。カルシウムの推奨摂取量は1日600mg、マグネシウムは約260mgとされています。

 

 

ドロマイトとは?

海底の珊瑚や石灰岩、自然堆積物から生成されるのがドロマイト(CaMg(CO3)2)です。カルシウムとマグネシウムを効率的に、化学的に抽出できるということで利用されるようになりました。セメントの原料にもなります。日本では栃木県佐野市で地上で産出していて、採取可能です。

 

食品添加物として扱われるものは粉末状で、ある程度含有物を取り除いていますが、セメントや工業用に使用するものは特に下処理せずに使用することもあり、食品添加物目的の素材に比べると扱いが結構雑になります。

 

 

ドロマイトを摂取するとどうなる?

ドロマイトを摂取すると以下のような化学反応を起こす可能性があります。胃液に含まれる塩酸は細胞のプロトンポンプで生成されており、以下では塩酸を胃液としても考えて判断してみます。

 

【胃の中での反応】

CaCO3+2HCl→CaCl2+H2O+CO2

 

炭酸カルシウムと塩酸が反応すると、「塩化カルシウム」が生成します。この塩化カルシウムは塩カルとも呼ばれ、融雪剤、食品添加物などにも利用されます。モル質量110.98 g/mol(無水物)・128.999 g/mol(一水和物)、半数致死量LD50:1000 mg/kg(ラット/経口)です。自然界によく存在する物質でそれほど毒性はない物質ですが、当然摂取し過ぎはダメです。

 

Effect of dolomite oral exposure in Wistar rats during organogenesis period of pregnancy:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18579354?dopt=Abstract

 

 

ドロマイトは金属含有の可能性あり

ドロマイトの製造過程、自然生産物由来のものであることから、鉛、水銀、ニッケル、アルミニウム、ヒ素化合物などが混入している可能性があります。ごくわずか、微量の混入が起こるのは、ドロマイトが海底の珊瑚や石灰岩、堆積物から生み出されているためで、地球の長い歴史の中で起こった自然環境の変化、有害物質の堆積と残留などが起こっていると、長期間のドロマイト含有物の摂取で慢性症状が出る可能性があります。

 

Safety of some calcium supplements questioned:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8015752?dopt=Abstract

 

 

乳幼児、妊婦はドロマイト摂取しないで

鉛の影響が心配されるため、たとえ少量でも鉛に対する反応が強く出てしまう乳幼児、胎児、妊婦さんはドロマイトを含む食品、サプリメントは摂取しないほうが良いでしょう。また心臓ブロックのある人や腎疾患を持つ人も代謝に影響が出る可能性が高いため、ドロマイトは摂取しないほうが良いです。

 

Lead content in 70 brands of dietary calcium supplements:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8342726?dopt=Abstract

 

 

ドロマイト慢性摂取・過剰摂取による被害例

年齢問わず、ドロマイトを含むサプリメントや伝統薬を摂取して、重金属、金属による影響が起きています。唾液過多、金属中毒症状、急激な発作などが起きる可能性があります。死亡した例は調べた限りでは見当たりませんでしたが、100%安全なものではなく、特に金属アレルギーがある人、乳幼児、子どもは摂取しないようにしてください。

 

引用ここから


大量のドロマイトとボーンミールが、特に栄養を意識した人によって消費されている。商業的サンプルのミネラル含有量は、異なる研究室によって分析されており、鉛、ヒ素、水銀、および従来のビタミンミネラルおよびカルシウムサプリメントにも存在する他の潜在的に有毒な金属が有意に検出された。医師は、特に原因不明の神経学的、胃腸的、皮膚および血液学的疾患の状況において、そのような物質の摂取による認識されない自己中毒の可能性を考慮しなければならない。妊婦、ミルクアレルギーの疑いのある子供、高齢者のドロマイトと骨髄の使用は注意深い評価が必要です。

(原文)

Large amounts of dolomite and bonemeal are being consumed, especially by nutrition-conscious persons. The mineral content of commercial samples has been analyzed by different laboratories, and significant amounts of lead, arsenic, mercury, and other potentially toxic metals, which also exist in conventional vitamin-mineral and calcium supplements, were detected. Physicians must consider the possibility of unrecognized self-poisoning from the consumption of such substances, especially in the context of unexplained neurologic, gastrointestinal, cutaneous, and hematologic disorders. The use of dolomite and bonemeal by pregnant women, children with suspected milk allergy, and elderly persons requires careful evaluation.


引用ここまで

 

金属アレルギーがない人、妊婦、乳幼児以外の人が定期的に少量ずつ摂取するくらいでは毒性を持つことはありません。毎日過剰摂取するようなことは避けて、たとえ、1日10粒目安に摂取と書かれていても、少なめの1日5粒とかにしておいたほうが無難です。または、ドロマイトが含まれるサプリメントを選ばないようにしましょう。

 

Potential toxicity due to dolomite and bonemeal:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6844959?dopt=Abstract

A severe case of multiple metal poisoning in a child treated with a traditional medicine:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12175791?dopt=Abstract

 

 

その他参考リンク

ドロマイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%88

岡田石灰:http://www.cc9.ne.jp/~okadasekkai/home052.htm

素材情報データベース:https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail1648lite.html

 

 

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