大食い・フードファイターは食べ物の無駄をしている悪者なのか!?

TV番組、YouTubeでも注目されることの多い大食い・フードファイターは、気持ちよく何も感じずに見れる人もいますが、食べ物の無駄をしているとして不快に感じる人もいます。YouTubeなどで自分のお金で勝手に大食いしているのも食べ物の無駄になるのか、そもそも食べ物のムダが悪いという倫理観はどこから来たのか分析してみました。結論から言えば必要な分だけ食べる(量に個人差あり)ようにしましょう。

 

 

摂食障害・消化不良症候群の可能性あり

大食いをしている人すべてが悪いわけではないということを先に書いておきます。たいていは、一定の量を食べれば、そこそこ栄養補給ができるという暗黙の了解がありますが、それぞれに個人差があって、吸収しやすい栄養、生まれつき消化が弱い、消化吸収がうまくできない体質、消化液の分泌量が先天的に多いため多く食べていないときついという例もあります。

 

大食いだからといってそのすべてが悪いのではなく、偏食だからといってそれが絶対にいけないわけではありません。摂食障害や消化不良症候群であればむしろ多く食べないと死ぬので、大食いは仕方がないことです。これが、それぞれ生きるのに必要な食べるのが大切という言葉の意味です。

 

※わがまま、好み、好き嫌いで食べ物を選んだり、ビジネスとして無理して大食いするのは話が違います。吐いてまでフードファイターをする必要はありません。大食いを仕事にするのは自由(自分勝手)ですが、食材を自分で栽培するくらい、食べ物への感謝の気持ちや食べ物のムダをしないような工夫をしていないと社会的に意図的な大食いは迷惑でしかないです。

 

 

古い番組では吐きながら食べていた

10年前、20年前にも大食いのTV番組はありました。TVチャンピオンなどでも大食いを特集することがありましたが、番組の裏側を当方はとある状況から知っております。昔は大食い大会予選・本戦共に医師などついておらず、トイレ休憩などで吐いちゃってもそのまま試合を継続するみたいなところがありました。

 

さすがに、テーブルの下にバケツがあって、そこに吐いて試合を継続するほどの噂は、私の知る限りでは証拠がないですが、頭のおかしかった古い時代の番組作りではやっていてもおかしくはないですね。胃袋に入れては出してを繰り返していれば、映像としては食べたことにできるのでよいかもしれませんが、食材の無駄は簡単に許して良いものではありません。

 

 

近年は吐いたら負け・失格

近年のモラルあるディレクターのいる番組では、大食い番組を作る時に医師を必ず用意し、吐くような事があればその時点で失格、別室移動にするのが一般的です。個人的にはそこまでして無理して食べてテレビに出て、何のメリットがあるのか分かりませんが、食べ物のムダであることは変わりないです。

 

そこで食べるムダな食材を学童教室や、小学校、中学、高校の運動会の昼食用に提供して撮影したほうがよほど良い番組が作れます。くっそつまらない、汚らしい大食い番組作るしかアイデアが出せないなら、TV番組の仕事に携わらないほうがいいです。そういう低俗な番組を作るからテレビ離れをする若者が増えて、インターネットが主流になったんです。

 

石塚英彦さんのように町中をローカルネタ紹介しながら、おいしそうに、楽しそうに練り歩いていくような番組のほうがよほど魅力的です。ロケ隊はかなり大変でしょうが、確実に見たいと思える番組になるので、食事をネタにするなら「見ていて心地よい」という点は大切です。

 

 

1日に必要なカロリー・栄養素は?

1日に必要な基礎代謝量は以下のとおりです。年齢、性別に応じて数値が異なり、それぞれの体重に合わせて摂取すべきカロリーが異なります。基礎代謝量を満たしていないと最低限行きていけないので、これ以上のカロリーを摂取できればOKです。1日2000kcal摂取するのがベストというのが近年の常識ですが、運動量、仕事量によって摂取カロリーを増やす必要があります。

 

基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日) × 参照体重(kg)

 

  • 18歳から29歳男性:1日1520kcal(平均体重63kg)
  • 18歳から29歳女性:1日1110kcal(平均体重50kg)

 

 

 

日本医師会

参考:https://www.med.or.jp/forest/health/eat/01.html

 

エネルギーとは

参考:http://www.glico.co.jp/navi/dic/dic_01.html

 

 

人口増加と食べ物の相対的不足の話

国際連合発表「世界人口予測2017年改定版」によると、2017年6月の時点で世界人口は76億人と言われています。食糧危機がどうのこうの叫ばれますが、実際に穀物の需要量、生産量はなんとか維持されています。決して食糧不足の危機が急激に大きくなることはないですが、在庫水準の下限を満たせるように維持するのが難しくなってきているのはデータにも出ています。簡単にいえば、生産量は追いついているけれど、在庫できる数が減っているので急激な天候悪化で生産量が減ると食べられなくなる人が出てくる、ということです。

 

 

穀物の1人あたりの収穫面積は減っていますが、全体的な収穫面積は変わっておらず、農業人口が増えているというデータが出ています。また、農業人口が増えたことで単位面積あたりの生産効率が大幅に上がっていっています。学校の校庭くらいの広さの農場を1人で管理すると隅っこの方までは手が行き届かないで雑になりますが、1000人でお手入れしていけば収穫量が高くなるというと分かりやすいでしょうか。良い兆候です。

 

 

大食いが悪になるデータ

主に大食いが悪だとされる理由を示すデータがこれです。世界的に栄養不足に陥っている人口は増えています。人口増加に合わせて、栄養不足の人口も増えているので、科学は進歩せず、人口増加に合わせて栄養不足人口も増えているということですね。先進国でも1500万人の栄養不足人口がいます。

 

2009年の世界人口は68億人でしたが、そのうち10億人が栄養不足人口にあたり、7人に1人は十分な食事が取れていない状況でした。この栄養不足は、1日1食しか食事を取れていないレベルではなく、数日食事を取れず、水も少なく、栄養失調から抜け出せないでいるレベルのことをさしていると考えてください。

 

日本を含む環太平洋アジアの地域で6億人もの栄養不足人口がいるというデータは、日本人にとっては放置できない問題です。中国がほとんどでしょうが、あの国は半分くらいは貧困なので仕方がないにしてもインドネシアやチリ、アルゼンチン、メキシコなども無視できません。アジアの栄養不足があることを考えたら、貧困はかなり身近な問題です。

 

 

(1)世界の食料事情と農産物貿易の動向 ア 世界の食料事情

参考:http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h21_h/trend/part1/chap1/c1_01.html

 

ナショナルジオグラフィック:食糧危機は始まっている

参考:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140501/395345/

 

国際連合「世界人口予測・2017年改訂版 [United Nations (2017). World Population Prospects: The 2017 Revision.]」概要

参考:https://www.jircas.go.jp/ja/program/program_d/blog/20170626

参考(原文):https://esa.un.org/unpd/wpp/

 

 

自分のお金で勝手にやる大食いに罪はない

飲食店などで1皿1000円のパスタを10皿自腹で食べたとしても、おいしく食べていて、食べきっているのならば、特にその大食いに罪はないです。自分で農業をやって、レタスを1日10玉食べたとしても誰も文句は言いません。あなたが自分で作ったお米を1日10kg食べても、誰も文句は言いません。

 

ムダにお金とあなたの人生の時間をかけて作った作物を、ムダに消費しても何の罪もないですが、ムダです。無駄なだけで、命を冒涜しているだけで、生きるのに必要ない分まで無理して食べているのはただの無意味です。犯罪ではないですが、常識・良識は疑います。教育をちゃんと受けた人なら分かると思いますが。

 

 

食べ物への感謝の気持ちは行動で示すもの

「いただきます」と「ごちそうさま」を言えば良いわけではなく、食べ方のマナー、周囲の人を不快にしないように食べる、調理時にできるだけ無駄を生まないようにするなど、本当にいろいろな工夫が必要です。きれいに、きちんと食べられるというのはその人の教育レベルを一発で把握できるので、社交会や婚活パーティーでも食事を出しますね。

 

食べ物への感謝は、作り手、作物の命を頂いているという背景を理解しているかどうかに応じて、感謝の示し方が変わります。料理をするのが面倒くさい、お金払えば食べれるならお金出せば良いんでしょ?というレベルの考え方だと、食糧不足に陥った時に真っ先に生き残れなくなります。自給できない人は来る貧困の時代に生き残れませんので。お金はただの紙なので食べれません。

 

農家も貧困の時代になれば、紙っぺらである通貨を取引に使っていくほど余裕がありません。本当に苦しい時は物々交換が基本です。生産者側に回れない立場にいるのは圧倒的に弱者です。お金を持っているという一時的な状態に甘えていると、いずれ必ず生き残れなくなります。

 

 

それぞれに必要な分量を食べるのがマナー

生産したくても生産できない時代になれば誰でも分かる、また、サバイバル経験者ならば分かると思いますが、必要な分をそれぞれ分割して食べるのは当たり前のマナーです。自分のお金で買って食べているのだから良いだろうと言い張りたい方は、食糧危機の時にも同じことを言ってみてください。群衆があなたを許しませんので。米騒動然り。歴史に学んでない人の言葉です。

 

消費しきれない量の食材を買い占めて、そのせいで他の人が食べるチャンスを失って、買い占めた人が無駄に購入して余った食材を食べずに捨てた場合、それは絶対に悪です。買い占めたならせめて食べきりましょう。食材の命に対する罪を負いますので、因果の道理に従ってあなたにいずれ命の無駄という形で返ってきますので、覚悟しておいてください。

 

どんなに人気のYouTuberでも無駄にした分は必ずどこかで、あなたが無駄にした分、あなたの何かが無駄になるとか、災害時にあなたの食べ物だけなくなるとかそういう事が起きます。日頃から人の反感を買うような行いはしないのが賢者の選択です。

 

 

きれいにマナーを守って食べきるならOK

たとえ大食いをしていても、それが摂食障害によるものであれば、誰もそれを責め立てることはできません。しかし、世間で摂食障害という食べる量に関する知識がない人が、無駄に食べていると誤解して騒ぐ可能性があるため、それが嫌ならば大食いはこっそりやりましょう。

 

どんな食材でも生命を頂いているわけですから、簡単に捨てたり、大食い目的で吐いてダメにしたりしないようにしましょう。食材と調理してくれた人への配慮もしていれば、汚く食べ散らかすというマナーのない食べ方はできないはずです。食べ方は教育レベルを表しますので、どうしても大食いするならば筋を通して、きれいに必要な分だけ食べきるようにしましょう。

 

 

貧困国の人からすると大食いは殺意の対象

大食いをしている場合、7人の1人の割合であなたの無駄食い(大食い)に対して殺意を抱いていることを常に理解して大勢の前で大食いしてください。栄養失調の人からすれば、その大食いの少しでも分けてほしいと思うのは、生きているものとしては当然です。食べ物の嫉妬や恨みが怖いということを分かっていたら、人前で大食いなんてできません。

 

ましてや、大食いしているところを海外にまで配信するなんて、モラルと知識の欠如でしかありません。海外旅行なんてしないほうが良いですね。貧困国の人たちが「あいつは動画で食べ物を無駄にしているやつだ」と知っていたら、どこで刺されるか分かりませんし、それが女性ならどこで襲われるか分かりません。食料に関して他人の反感を買うのは危険だという認識は全世界共通です。

 

 

最初から無理だと分かっている企画は人気YouTuberでもやめたほうがいい

名前は出しませんが、例えば「チキンナゲット100個一人で食べれるかチャレンジ~!」などというような企画は動画としてのキャッチコピーとしては良いですが、とてつもなく人間ができてなくて、モラルも低いコンテンツになるのがやる前からわかるものです。自分の胃袋の大きさも把握できていない人物がお金だけかけてやる、やりたいからやる(犯罪者心理と同じ)というのは時代に沿わないものです。

 

食べ切れる量を一人でただただ食べて「ごちそうさま」している動画は、中身としては何もなく、食べただけですが、食べているだけなので何も悪いことはないです。おいしそうに食べていれば食品関係の広告主も喜びますが「100個食べてみるチャレンジ~?」の類は、そんなモラルの低いコンテンツとそれを見に来る視聴者に見せたいと思う広告主は少ないでしょう。

 

コンテンツの質と視聴者の質は関連があるので、食べ物を苦しそうに、ダルそうに、きつそうに食べている人や、考えれば分かるレベルの結果がわかる企画で再生数を稼ごうという人に、それがたとえ人気配信者でも、質の悪いコンテンツに広告を出されると困るので、YouTubeに広告を出そうと考える広告主を減らすほどに害悪でしかない企画なので、やめていただきたい。

 

何をしようが自由だろ、と思う人も多いですが、かねてより言っていますが「自由と自分勝手は異なる」ものです。食べ切れる量を食べているのを動画にするのは自由、食べきれないのが分かっていて「勝手に」チャレンジして苦しそうにしているのは自分勝手といいます。反省できない方は小学校からモラル・道徳を学び直したほうが将来のためです、本当に。

 

 

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