ヤギが断崖絶壁を登っていっちゃうのはなぜ?【無謀な挑戦か、生存本能か】ヤギの生態

とある映像を見てものすごく疑問に思ったことなのですが、やぎって断崖絶壁登っていっちゃうそうなのです。ヤギの目が横に長いのも、断崖絶壁に登るのも、驚いてフリーズしちゃうのも、自然界で生き残るために知恵?を働かせた結果なのだそうです。

 

スポンサーリンク

件の映像はこちら(出典BBC)

こちらYouTubeで視聴できるBBCの映像です。こちら見る限りなにかの壁、ダム?にどこまでも登って行っちゃって危ない気がするのですが、何やらヤギ様には理由があるっぽいんです。映像の中では壁を舐めている要素が見受けられました。

予測では、石に含まれているミネラル分とかを補給するためか、敵である獣に襲われにくくするためか…。

 

ヤギとは

体色は変化に富み,白色,黒色,暗褐色,灰褐色や,それらが混じる.両性とも特徴的なヒゲと角を持つ.角の形や長さは多様で,後方に湾曲したり,螺旋状,あるいは左右に広がる.角長:雄成体75cm前後,雌30cm以下.体重:雄成体27~45kg,雌成体25~35kg

ウシ科ヤギ属の動物で、人馴れしているヤギは家畜としても古くから利用され、人との関わりも深いようです。日本ではザーネン種(スイス西部のザーネン谷原産)、シバヤギなんかがほとんどで、沖縄では食肉としてヒージャー、宮古でピンザと言われて食されます。

 

アンゴラやカシミアウールはヤギの毛だそうで、毛筆などに使われるものもあります。また、シバヤギは実験動物として医療分野に貢献していることもあり、現代においても人との関わりは深い動物のようです。

 

草を食べる性質なので、広い地域の除草のためにヤギが貸し出されることもあります。ヤギにとっても人にとってもメリットのある利用で、食肉にされてしまうとか、実験動物にされてしまうとかよりは平穏な関係で良いと思います。

 

全体的に高くて狭い場所、特に山岳地帯の岩場等を好む種が多く、人間がロッククライミングをしないと登れないような急な崖においても、ヤギは登ることができる。古くから人類に親しまれている家畜ではあるが、人馴れしていない個体は見知らぬ者を見ると攻撃してくることがあり、その際の突進の力は強力なものであるため、不用意に近づくと怪我をするので要注意である。

引用:Wikipedia

 

ただ、家畜ヤギが野生化したノヤギはその土地、孤島の植物を食べ尽くしてしまって環境破壊までする場合があるようで、侵略的外来種ワースト100(参考リンク)にも数えられているそうです。離島等では特に注意しないといけない、というか、人が気をつけていないといけないというお話でしょう。

 

ヤギの不思議・解明?

 

その1:お目々が横向き(瞳孔が水平)なのは視野を広くするため

ヤギのお目々は横向きに広くてなんか横向きのスリット、棒が入っているような感じになっています。たいていは丸い瞳孔なんですが、ヤギはどちらかと言うと水平、横向きに近い形になっています。

 

天敵を早く見つけるために、より視野を広げて、早期発見、早期逃亡をするためであろうと考えられていますが、本当の所はヤギしか知りません。目が50度近くまで回転するとか、しないとか。

 

横向きの瞳孔は馬、鹿なんかも一応そうなっているらしく、草原とか森林とか周囲を見渡せるようにしたほうが安全な環境に生息している草食動物の多くはそうなのではないでしょうか。

 

その2:絶壁で暮らすのは天敵が少ないから

シロイワヤギなんかは完全に断崖絶壁で暮らしていることで有名ですが、

  • ヤギの目が50度ほど回転して地面を広く視認できる
  • 蹄が柔軟に動かせて岩をつかめる
  • 岩肌のミネラル分を補給できる
  • 天敵が少なくて安全である
  • 岩場の草が主な食糧である

といった理由から、絶壁で暮らすヤギが多い?のでしょう。この中で特にミネラル分の補給と外敵の少なさは、絶壁生活を選ぶ主な理由と考えて良さそうです。それ以外の理由は断崖絶壁でなくても叶うものです。

 

でも、この絶壁にいても「鷲」などの大型猛禽類に崖から落下させられて、転落死して食べられちゃったり、ミスって落下して死んじゃったりするヤギさんもいるそうです。自然界は生きるのに厳しいですね。

 

その3:驚くとフリーズするのは仲間を守り犠牲になるため

フェインティング・ゴートとも呼ばれる習性で、自分が襲われたと錯覚して自分がフリーズして倒れて動かなくなることで、群れの他のヤギを生存させられるからなのだそうです。

 

ただこの習性、ちょっと高い台から降りようとして、思ってたよりも高くてびっくりしちゃった時とか、足が引っかかって転んでびっくりした時とかにもフリーズ、硬直してしばらく動けなくなるらしいので、厄介な習性ながら、ちょっとかわいらしい習性ですね。

 

何事もなければ、びっくりして硬直しただけで、しばらくすると元通り動けるようになって元気に草食べます。

 

スポンサーリンク

Posted by Genussmittel管理者