他人の発言が「ムカつく」のはなぜ？｜問題は自分の中にある

2018年10月21日

友達の発言がムカつく、友達の鼻につく言い方がムカつく、SNSなどで他人の言動がムカつくのは、あなたの自己承認欲求が満たされておらず、自己評価が思い通りになっていないからかもしれません。がんばっている自分も認めてほしいのに、あいつは認められているようで嫌だという心理が働くのです。

1. 他人の発言にイライラするんだけど
2. 他人にムカつく理由
3. 人間はそもそもそんなに偉くないの
- 3.1. 人は他者に相談する生き物
- 3.2. 道具がなければ最弱
4. 「強くなりたい」思いの裏返し
5. あなたの弱点把握と成長のために

他人の発言にイライラするんだけど

SNS、ブログ、リアルで他人の発言にイライラする、気にいらないことって多いですよね？！特にこのページを訪れている方の多くは、そこそこ真剣に悩んでいるのではないでしょうか。

私、彼氏できたんだぁ！
うちの子成績上位に入ったの！
私、どんな服装でも似合うの！
仕事に成功したやつの格言風の言葉とアドバイス
「○○は、～すべき」タイプの発言

こうしたものを見かけたり、直接投げかけられたりして、カチンときたり、ムカッとしたり、「はぁ！？」と思ったりするんじゃないでしょうか。

他人にムカつく理由

誰よりも優れていると思いたいから

他人の発言にイライラする、ムカつくのは、精神面で心理的にいえば

「相手よりも私が優れている」

「自分のがんばりを最優先で認めて欲しい」

「自分はもっとできるやつだ」

という感情があるからです。でも、実際には認めてもらえておらず、思い通りになっていない状態にいるから、他人の発言にイライラするのです。

自己保存本能の働き

誰でも、自分は他の人よりも優れていると心の底では思っているものです。そうしないと、自尊心、自己肯定感、自己承認欲求、自己保存本能を正常に維持できないんです。

他人にムカつく自分が醜い？

この考え方を「醜い」とか「情けない」と感じて、認めたくないと思うかもしれませんが、本来の人間が生まれ持った感情なので、それを消すことはできないんです。いきなりこんな醜い感情が湧いてきたんだ、と考えるのは間違いで、生まれたときからこの感情はあったんです。成長過程で客観的に知るチャンスがなかっただけなんです。

人間はそもそもそんなに偉くないの

そんなあなたに知っておいて欲しいこと、それは

人間は所詮毛のない猿である

ということです。人間が人間たる所以は、その時あなたが感じた他人の発言へのイライラ、そして、それを我慢してグッとこらえた行動、言葉を使って反論した行動があるからです。獣は気に入らないことがあれば、鋭い爪と牙で即暴力を振るうものですが、人間は言葉で闘い、我慢をし、他者に悩みを相談します。

人は他者に相談する生き物

クマやライオン、犬や猫などもコミュニケーションは取り、我慢もしますが、解決策を仲間に相談することはしません。相談する、または、今あなたがしているようにインターネットで「なぜなのか」と調べて解決しようとする行動を取るのは、まぎれもなくあなたが人間らしい人間だからです。

道具がなければ最弱

人間は、発展した科学ツールや数学、火があればものすごい偉い生き物みたいに振る舞えますが、アマゾンの中に放り投げれば、あなたより小さく、下等な生き物とされる軍隊アリやゴキブリ、ムカデにすら勝てません。人間は数万年、特に進化はしておらず、所詮昔のままなんです。

「強くなりたい」思いの裏返し

私も例外なく、所詮人間、あなたも同じくただの人間です。何も偉くないし、すごくもない、ただただ人間らしい人間なんです。自分がもっと強くありたいと思う感情があるのは、普通のことで、あなたがもっと上に行きたい、もっと評価されたいと成長の兆しを深層心理レベルで発しているということなんです。

ムカつく発言をしている本人も成長中

鼻につく発言をする人も、本質的には

「イメージしている自分になりたい」

「あこがれの人に近づきたい」

「誰にも負けたくない」

という気持ちがあるからこそ、自分を強く見せるための発言をするんです。これも「自分はもっと成長したい」という気持ちの表れで、本質的にはムカついたあなたの心理と同じなんです。

気持ちの表現方法が違うだけ

表面的には他人の発言でムカついたとしても、その理由、根源は同じ。でもその気持ちの伝え方が違っただけなんです。「ムカつく！」と思った相手の根源の思いは、形を変えてあなたにも伝播し、「あなたに眠っていた成長欲求・承認欲求」を目覚めさせているんです。

感情を置き換えて一歩上に

この事象を理解していれば、今後、あなたが他人の発言でイラッとした時、あなたの中に眠る何かしらの感情が相手とリンクした、気付かされたと感情の置き換えができるはずです。ムカつくかもしれませんが、相手より上に立ちたいならば、ここで他者にこっそり感謝して、自分の欲求を向き合うことでエネルギーを効率的に消費できます。

「ムカつく！」と思って、その感情をそのままぶつけてしまうと、せっかくの気付きの機会、大きな内面のエネルギーを余計なものに使ってしまいます。相手とのバトルや批判行動に生産性はおそらくほとんどありません。「あなたがどんな分野で認めて欲しいのか」を認識するためにエネルギーを活用するようにしてください。