新型肺炎「コロナウイルス」とは?|中国で人から人への感染確認【備え】

2023年6月4日

2020年1月20日頃、中国で発生している新型肺炎「コロナウイルス」が人から人に感染していることが確認された模様です。すでに湖北省武漢で新型肺炎に感染した30代男性(神奈川県)の例がありましたが、すでに症状は軽快し、2020年1月15日頃の時点で退院(出典リンク)しています。その後のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での、厚生労働省のずさんな衛生管理による感染拡大、春節に中国人の旅行客を禁止しなかった政府(トップダウンでしか止められない)の影響もあって、日本中に拡大中。

 

感染者全世界に拡大中

自分で調べて自分で備える

怯えるだけでなく向き合う

 

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2020年2月24日時点での論文チェックの結果

Timely research papers about COVID-19 in China

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30375-5/fulltext

 

Real-Time Estimation of the Risk of Death from Novel Coronavirus (COVID-19) Infection: Inference Using Exported Cases

新型コロナウイルス(COVID-19)感染による死亡リスクのリアルタイム推定:感染拡大症例を使用した推論

https://www.mdpi.com/2077-0383/9/2/523

 

Clinical characteristics and intrauterine vertical transmission potential of COVID-19 infection in nine pregnant women: a retrospective review of medical records

9人の妊婦におけるCOVID-19感染の臨床的特徴と子宮内垂直伝播の可能性:医療記録

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0140673620303603

引用ここから

All nine patients had a caesarean section in their third trimester. Seven patients presented with a fever. Other symptoms, including cough (in four of nine patients), myalgia (in three), sore throat (in two), and malaise (in two), were also observed. Fetal distress was monitored in two cases. Five of nine patients had lymphopenia (<1·0 × 10⁹ cells per L). Three patients had increased aminotransferase concentrations. None of the patients developed severe COVID-19 pneumonia or died, as of Feb 4, 2020. Nine livebirths were recorded. No neonatal asphyxia was observed in newborn babies. All nine livebirths had a 1-min Apgar score of 8–9 and a 5-min Apgar score of 9–10. Amniotic fluid, cord blood, neonatal throat swab, and breastmilk samples from six patients were tested for SARS-CoV-2, and all samples tested negative for the virus.

引用ここまで

【Google翻訳+簡易校正】完璧じゃありません。各自でやってください。

9人の患者全員が、妊娠第三期に帝王切開を受けました。7人の患者が発熱した。咳(患者9人中4人)、筋肉痛(3人中)、咽頭痛(2人中)、mal怠感(2人中)などの他の症状も観察されました。胎児の苦痛は2つのケースで監視されました。9人の患者のうち5人にリンパ球減少症が認められました(Lあたり1×10×10⁹細胞未満)。3人の患者はアミノトランスフェラーゼ濃度が増加していました。2020年2月4日現在、重篤なCOVID-19肺炎を発症した患者も死亡した患者もいなかった。9人の出生が記録された。新生児では新生児仮死は観察されなかった。9人の生児はすべて、1分間のアプガースコアが8〜9、5分間のアプガースコアが9〜10でした。6人の患者からの羊水、臍帯血、新生児の咽頭スワブ、および母乳サンプルのSARS-CoV-2の検査が行われ、すべてのサンプルのウイルス検査結果が陰性でした。

 

COVID-19 Infection Presenting with CT Halo Sign

COVID-19のCT Haloサイン

https://pubs.rsna.org/doi/full/10.1148/ryct.2020200026

Received: Feb 5 2020
Revision requested: Feb 10 2020
Accepted: Feb 10 2020
Published online: Feb 12 2020

 

Chest Imaging Appearance of COVID-19 Infection

COVID-19感染者の胸部画像

https://pubs.rsna.org/doi/full/10.1148/ryct.2020200028

 

Longitudinal CT Findings in COVID-19 Pneumonia: Case Presenting Organizing Pneumonia Pattern

COVID-19肺炎における縦断的CT所見:組織化肺炎パターンを示す症例

https://pubs.rsna.org/doi/full/10.1148/ryct.2020200031

 

Spectrum of Chest CT Findings in a Familial Cluster of COVID-19 Infection

https://pubs.rsna.org/doi/full/10.1148/ryct.2020200025

 

他、各自Google Scholarなどで「COVID-19」で検索して論文を見つけ、Google翻訳で読んで内容を把握しましょう。中国現地では、警鐘を鳴らした医師は亡くなられ、情報を世界に知らせようとした人は失踪し、上記のサイトにある論文もいきなり消えたり、見られなくなる可能性もあります。

 

CTスキャンなどを通して、画像から感染しているかどうか判断するなど、様々な方法が既に研究されています。肺の線維化などが起こるくらいに悪化するため、従来のコロナウイルス、風邪のコロナウイルス、インフルエンザを一緒にして楽観的に考えるのは良くないのではないでしょうか。

 

コロナウイルスとは?

画像出典:GISAID

人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。

参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08906.html

出典:NIID国立感染症研究所(1月17日更新PDF)

日本国内で確認された方の症例では、発熱、呼吸器疾患があったとのことです。発熱があって、呼吸が辛く、周囲に中国湖北省武漢、不特定多数の人がいる空港、鉄道拠点などに接近した人がいる場合は、念の為、インフルエンザや風邪に加えて、コロナウイルスを”一応”疑う必要があるでしょう。

 

きちんと治療、投薬すれば感染した本人は重症化しないようですが、乳幼児、幼児、高齢者、持病がある方、妊娠中の方は重症化する可能性があります。

 

できるだけマスクをして出歩くようにし、帰宅したら、うがい、手洗いを遵守しましょう。

 

ただし


追記ここから

2020年2月24日時点で、中国では感染から回復した方の再感染、うがい、手洗い、マスクをしていても感染した方の存在があることから、根本的に防げていない、防げない可能性があります。世間で販売されているサージカルマスクくらいでは感染することが分かっています。

 

既にパンデミックになった中国各地域の情報では、目の網膜からも感染、糞口感染も起きていて、感染予防は諦めて、免疫を上げるしかない、薬で抑えるしかない状況になっています。

追記ここまで


The Chinese Center for Disease Control and Prevention, the Chinese Academy of Science and the Chinese Academy of Medical Science released through the GISAID Initiative the genome sequence of a newly discovered coronavirus. The virus was first identified in late December 2019 in the city of Wuhan, where patients were suffering from respiratory illnesses such as pneumonia. Since then, the virus has also been detected in Thailand and Japan.

The genome sequence of this betacoronavirus is crucial to develop specific diagnostic tests and to identify potential intervention options.

出典:GISAID

【だいたいの訳】中国疾病管理予防センター、中国科学院、中国医学院は、GISAIDを通じて、新たに発見されたコロナウイルスのゲノム配列を発表しました。 ウイルスは、肺炎などの呼吸器疾患を伴い、2019年12月下旬に武漢市で初めて特定されました。その後、該当のウイルスはタイと日本でも検出されました。このベータコロナウイルスのゲノムシーケンスは、特定の診断テスト開発、潜在的な介入識別のために重要です。

 

中国湖北省武漢市で報告されている新型コロナウイルス関連肺炎に対する対応と院内感染対策

出典:https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/nCoV_200117.pdf

 

湖北省武漢はどこ?

画像出典:CDC

湖北省武漢(Wuhan)は、上記CDCからの出典画像にある通り、中国の中心部より少し日本海側にあります。

 

中国では既に40人以上の人に感染が確認され、2名が死亡しているとのことです。日本とタイ(Thailand)でこの新型コロナウイルスに感染した症例が確認されています。

 

家畜や動物・人に感染する

コロナウイルスはMERS(Middle East Respiratory Syndrome:CDC)と呼ばれるものの一種で、2012年にサウジアラビアで確認され、感染が拡大したウイルスです。MERS-CoVは、発熱、咳、息切れなどを起こして多くの死者を出しました。

 

今回、流行し始めている「nCoV(2019ーnCoV(COVID-19))」は、過去のものとは性質が異なる新型のコロナウイルスです。

 

追記|医師や自称専門家が、マスクをしていれば防げる、うがいや手洗いをしていれば防げると安易な注意喚起をしているものもあります。感染したかもしれないのに、検査をしないなど全くもって当てにならない医療現場も多々あります。国や行政はこうした時に、特に、こういう情勢のときには当てになりません。自身で、何を信じて、何をして防ぐか決めましょう。

 

 

診断基準(参考)

画像出典:国立感染症研究所

異常を感じた、または、心当たりがある方は、自己判断はせず、すぐにお近くの病院や保健所に連絡、または、周囲に感染させないように対策して通院し、医師の診断を受けるようにしてください。

  • 発熱37.5度以上ある
  • 呼吸器症状(息苦しいとか咳とか)
  • コロナウイルス感染者と接触があった
  • コロナウイルス感染者に咳をかけられた
  • 2週間以内に湖北省武漢への渡航歴がある

といった心当たりがある方は、即座に医師に相談してください。重症化しないのは、きちんと治療した場合の話です。医師の正しい判断のもとで治療しないと、重症化・感染拡大する可能性があります。


追記ここから

2020年2月17日ごろ、国立感染症研究所に掲載されていた情報が削除され、404ページになり、厚生労働省が発表した医師向けの情報に置き換えられました。古い情報だったので、誤解を生まないために消したのかもしれませんが、そこまで検査の流れは変わっていません。

 

しかも、無症状でも、感染していて、症状が悪化してから陽性になる事例が世界で既に発生していたのにも関わらず、それに関する対応は「書かれていません」。できないのかもしれませんが、記載がなく、症状が出ているか、出ていないか、で決めているようです。

 

すぐに悪化する上に、感染していても無症状で感染を拡大させて、発症してから陽性検査も出て、やっと隔離が始まるという不手際極まりない、後手後手の対応になっています。そうするしかないのかもしれませんが、でしたらなおさら警戒して、隔離しなければいけないレベルのものです。

追記ここまで


封じ込めや対策について

CDC(アメリカ疾病予防管理センター|Centers for Disease Control and Prevention)は、WHO(世界保健機関|World Health Organization)とも協力していると発表しています。

 

中国疾病管理予防センター、中国科学院、中国医学院は既にコロナウイルスのゲノム配列をGISAIDに公開し、感染が深刻化しないよう対策はとった模様です。

 

インペリアル・カレッジ・ロンドンチームによると、新型コロナウイルスは既に1700人を超える人に感染が広がっている可能性があるとしています。

出典:CNN


追記|上記インペリアルカレッジロンドンチームの予測は十分すぎるほどに正しかったと言って良いでしょう。既に想像以上の範囲に感染拡大しています。


国内で予防するには

2020年2月24日時点で、パンデミック初期の様相を呈しています。防ぐには「外出しない」くらいしか有効策が見当たらないレベルです。なぜかというと、熊本や北海道でも見られるように、感染者、発症者と見られる人と直接接触していない人もCOVID-19に感染しているからです。潜伏期間が論文では3日から24日間とムラがあり、個人差もあるようです。

 

既に感染、潜伏していて、症状が出ていないだけで、実は感染が広がっている、なんてこともありえます。私自身も例外ではありません。

 

当職、生命工学士、発酵生産、遺伝子組み換えなどの専門課程を出ております。1月16日に東京に訪問、2月24日時点で発症、風邪症状なしですが、外部から感染させられてしまう可能性はあります。この時期に予防もせずに東京(他、人混みならどこでも想定できる)に遊びに行った方と話をすれば、ちょっとの咳払いを向けられるだけで感染する可能性があります。

 

また、当職防災も専門としており、富士山噴火に備えて備えていたマスク、防塵マスクがありますが、それでもきちんと防げるかちょっとわからないです。中国の医師たちの様子を見ると目も、頭も、口も完全防御して現場に入っておられるので、市販のサージカルマスクした程度では防ぐのは無理ということだと思います。

 

無理に外出しない、が今の私個人で出来る一番の安全策です。

 

旧|予防するには

新型コロナウイルスの感染がはっきりしている武漢市や経由する空港などへの訪問、渡航を控えましょう。

 

日本国内では、外出時にサージカルマスクを着用し、都道府県関係なく警戒をし、帰宅したときには手洗い・うがいをしましょう。不調を感じたら早めに医師に相談したり、早めに仕事や学校を休んだりしましょう。

 

2020年1月20日時点でさらに事態は進んでいます。感染拡大か、予防や封じ込めが先か、あなたの慎重すぎるくらいの対策(マスクをする)が重要になります。

 

旧正月と観光地

2月初め頃、中国では旧正月となり、日本などへの観光客、空港を経由する人口の増加が起こるため、間接的に感染が拡大する可能性が高いです。

 

当然、いきなり新型コロナウイルスが、イギリスやアメリカで確認される可能性もあります。発症していない段階で海外に渡航した感染者がいれば、感染は拡散します。

 

日本国内の観光地でも十分注意し、油断せず、おごらず、十分な対策をしましょう。

 

出典

国立感染症研究所:コロナウイルス感染症

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus.html

厚生労働省:中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎について(第5報)

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08998.html

東京都福祉保健局:新型コロナウイルスに関連した肺炎について

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/shingatakorona.html

2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV), Wuhan, China

https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/summary.html

 

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Posted by 管理人