最近の子どもの「YouTuberになりたい」に隠れた本音と思考

最近の子どもたちがなりたい職業にあげる「YouTuber」ここには非常に大切な思い、本音が隠れています。頭ごなしに否定するのではなく、伸ばしていくために子どもの意見を聞き、協力してあげるのが、最近の大人がやるべき子育てハックです。本音を言うのは難しいですが、案外願望には本音が出てきているものです。




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子どものイメージするYouTuberとは

あこがれのYouTuber像

YouTubeに限らず、TiktokやInstaLive、Dailymotion、Twitch、FacebookWatchなどの動画配信サービスがあり、スマートフォンを使い慣れている子どもたちは、見ている世界が違います。(よね?)

 

国内の無個性で、似たりよったりのスタイルの動画(どことは言わないけどねぇ)なんて飽きるんで、個性的で、ぶっとんでて、人間味と親近感があって、見ていて楽しく、不快にならない動画を配信している人を選びます。

 

動画に登場するのは人でなくてもよく、ペットでも、ゲームプレイ動画でも、ゲーム実況でも、ゆっくり実況でもなんでも良い、芸術の世界なんです。まさしくクリエイティブな世界。

 

国内の飽きられやすい動画は、視聴者にこびる感じの、流行抑えとけばいいかぇ、みたいなスタイルが多くて、チャンネル登録はしてるけど、最近見てないなって方多いんじゃないですか?

 

物理エンジンだったり、いいスペックのパソコンがないと楽しめないゲームだったり、実力がないと魅せられないクールなゲームプレイであったり、言語の学びになる動画だったり、それぞれの発信者・配信者の個性を楽しむのがYouTubeの良さですよね。

 

この各自の強みや個性、得意分野、人間味、親近感を少し遠目に見て楽しみ、つながりを感じるのがYouTubeのおもしろさであり、深みでもあるのです。子どもたちは、その良さを既に感じ取ってるので、一昔前、数年前の動画スタイルは受け入れられにくくなっています。

 

ネットの世界も変化が早いんです。

 

大人が思うYouTuber像

一時期、流行しましたよね。YouTube。その時によくあったのが、上記画像のような誰でもできるような実験、事前の計画も中途半端に、結果がわかっているのに素材を無駄にして行われる検証と称した無駄遣い動画です。

 

楽しい…のかもしれないですが、1回見ればもういい…というものがほとんどで、どれだけ有名で人気でも、やっている内容からして、子どもがそれを真似するとなると背中を押してあげられない感じのもの。

 

メントスコーラとか、マックのハンバーガー食べてみたとか、〇〇100個食べるまで終われませんとか、食品の無駄、味は動画じゃ伝わらない、大食いで食品を無駄にするなど倫理的にちょっと残念なコンテンツも多いです。(別に良いんだけど)




子どもが欲していること

特別な「力」と「5000兆円」が欲しい

最近の子どもが「YouTuber」になりたいと言う時、そこには「その子独自の力」を思い通りに発揮して、動画に出て、自由な時間とやり方で、しっかり稼げるようになりたいという思いがあります。

 

経済的に多くの人が苦しい状態を見て育っているので、スマホゲームでも配信してフォロワーを集められるMirrativやインスタライブ、Tiktokなんかは若者にとって一つのチャンスなんです。

 

YouTubeはスパムYouTuber、迷惑YouTuberのせいで収益化も厳しくなって参入が難しい分、YouTubeで成功し始めていたら「すごい」という一つの壁として認識されていて、大きな目標の一つになっています。

 

承認欲求を満たせて人助けもできる仕事をしたい

自分にあるもの、身近にあるものを生かして稼ぎ出そうというスタンスは、お金のなさからくる向上心でもあって、とても良い傾向だと思います。

 

自分自身の承認欲求を親が満たしてくれなくても、Twitterやインスタ、YouTube、Mirrativ、Spoonなどで満たせればいいかなと言うある種の進化でもあります。

 

親の知らない所で、スマホの画面を通じて、気づいたら子どもたちは世界とつながっていて、子どもたち独自の世界を構築していて、そこにかける価値がある何かができています。

 

なぜ承認欲求を自給自足しようとするのか

はっきり言って、親が認めてくれていないからです。ネットの中の人、学校の友だちよりも、顔も名前も知らないSNSの人の方が、自分をちゃんと見てくれるし、反応がいいからです。

 

親は、社会の忙しさに支配されて、疲れていて、子どもの面倒を見るまで余裕がない場合もあります。親が悪いとも言い切れません。

 

こういう時代の中で生きているのが今の子どもたちの世代で、Z世代の次を担う、マーケティングでは、また特別な層です。食べるのにも、着るものにも困らないこの時代に、精神的な安定を満たすために、自分で、まだ幼い未成年のうちから、承認欲求を満たす方法は「これだ!」と気づいているんです。

 

世の中が悪い…でだいたいOKです。不登校でも、英語だけは学んでおいてください。英語だけはやっといて。

 

ネットリテラシーは向上傾向

子どもたちは炎上や誹謗中傷を受けるのは嫌だと思っていて、バズりとは異なるマイナスの炎上は「もう人生詰んだ」くらいの深刻なものとして捉えていて、モラル、倫理も割と向上してきています。

 

また、良い動画配信者としてHIKAKINやSEIKINというようなクリーンに配信して、生きて、稼いでいる人々を神格化しているので、案外、方向性は悪くない印象です。

 

どこにでも批判や誹謗中傷、アンチする人はいるので、親はこういうアンチが出てきた時に、法的にも、現場的にも子どもと、子どもの配信者としてのメンタルを守ってあげられるようにする必要があるでしょう。




自分にしかできない仕事で生きたい

もっとも大切なのはこの感覚です。YouTuberになりたい=個人事業主になりたい、でほぼ間違いないです。事務所に所属して~とか、そこまで手段が見えている子どももいます。

 

自分にしかできない、私だけが求められるような存在でありたい、というのは承認欲求でもありますが、誰か人のために役だってHIKAKINみたいになりたい、という思いが根底にあるので、倫理的には問題ないでしょう。

 

いきなりメントスコーラされると大人としては「ちょっと待て」と止めるのが当然ですが、その子にしかできない何かがあって、しっかり悩んでコンテンツを生み出していく覚悟と、壁に向き合い続ける努力ができるならば、親は後押ししてあげるべきです。

 

頭ごなしに、子どもの話をよく聞かずにYouTubeやりたいという子どもの気持ちを踏み潰してはいけません。(勉強しなくていいということではない。)

 

大人は「チャンス」を用意すべし

子どもがYouTubeをやりたい、YouTuberになりたいと言い始めた時は、

  • ビジョンを聞く
  • 必要なものを聞く
  • 憧れの配信者を聞く
  • 何をしたいか聞く

ようにしましょう。たいていはイメージが固まっていないので、やるならやるで、パソコン、ヘッドセット、必要なカメラ、三脚、動画編集ソフトなど一式必要になります。これは決して簡単に用意できるものではないので、子どもに金額も見せながら、一緒にプランを立てて上げる必要があります。

 

すべてのYouTuber、配信者、発信者はそれぞれに努力を重ねて今の地位にいます。ケースバイケースで、一概に成功できるパターンなどありませんので、悩み抜いてひたすら進んでいく必要があります。




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Posted by Genussmittel管理者