Twitterでバズるとインプレッションはどうなるの?|実例データ公開
Twitterでバズった際のインプレッション、ツイートアクティビティがとても興味深い数値だったので共有します。マーケティングを考える上で、バズった際のユーザー属性やインプレッション、エンゲージメントは重要な指標になりますので、メディア運営をしている方などの参考になるデータがあるかもしれません。
バズったツイートはこれ
WordPressに告白されました。たぶん付き合うことになります。 pic.twitter.com/g3iNyylIfS
— 上林賢司@Genussmittel (@SymbiosisServer) 2019年2月10日
ツイートの通り、しょうもない内容ですが、この文字認証の文字列を引き当てる確率は625万分の1です。
当然パクツイではなく、私の日常の中でびっくりしただけの事象をスクショしてちょっとネタを込めただけです。
ツイートアクティビティのデータはこんな感じ
インプレッションはブログで言うPV、YouTubeでいう視聴回数です。
エンゲージメントは、いいねやリツイート、リンクのクリックなどのユーザーのアクションが伴う数値です。
インプレッションは約67万で、エンゲージメントが約12万でした。
アナリティクスデータの一部はこちら
執筆しているのは2月13日で、そこから過去28日間のアナリティクスレポートの一部はこんな感じです。
それまではツイート380くらいでインプレッション約25万しかありません。
2月になってからのアナリティクスデータ
2019年2月のツイートインプレッションが約75万で、ツイートは92回です。
上記の過去28日間のアナリティクスデータから計算すると2月に入ってからのバズったツイート以外のツイートのインプレッションは約7万くらいです。
リツイートしてくれた方々のパワーがこのデータ
この数値は、上記の何の悪意もない、ただのしょうもないツイートを、リツイート、いいねしてくれた方々のパワーです。
たった一つのツイートでも、インプレッション67万を満たすようなこともあるんですね。これがツイッターの拡散力でもあり、ツイッターユーザーの持つエネルギーでもあります。
リツイートしてくれたユーザーの9割がフォロワー500人未満
ツイッターを趣味やROM専(見るだけ)で楽しんでいる方にとって、意図せず議論が生じるような面倒なツイートには絡みたくないんです。
今回バズったツイートは、コメントしてくださった方の力もあり、ギャグとして完成していて、悪意もなく、誰も悲しまない内容でした。
そのため、ただ「おもしれぇなぁ」というネタ、おもちゃとして最適なネタを多くのユーザーに提供できたと考えています。
文字認証でこの文字列はなかなかの確率だった
今回はWordpressのログイン認証で指定していた文字認証4文字で「つきあお」と告白されたわけですが、この文字列になる確率は、前述の通り625万分の1です。計算間違っていたらごめんなさい。
飛行機の墜落事故が起こる確率は10万分の1です。
山に入ってクマに食べられる確率は450万分の1です。
ちなみにロト6の1等当選確率が600万分の1です。
NEW!文字認証で「つきあお」と言われる確率は625万分の1です。
雷に打たれる確率は1000万分の1です。
マンボウが大人になれる確率は6億5000万分の1です。
だいたい3000リツイートで妥当な数値なの?
フォロワー100人の方が3000人いるとして、全員がこのツイートを見たとすると、30万人の人が、その画面で1人2回以上見てくれたことになります。
アクションした人数は2.6%ほど
いいね数は8000件くらいなので、30万人の人の目に触れたとしても、実際にアクションを起こしたのは8000人(2.6%)ということになります。
この分析から判断すると、みんなそこまで興味があるわけではない事がわかります。私が自身でもあまり興味がなく、なんでそんなにプチバズりしてるのか分からないくらいですから。
98%の人はふーんって流し見ている?
エンゲージメント数は12万回あるので、厳密には何かしらアクションをした人で言えば、17%くらいのコンバージョン率なのですが、それでもまだ低めですね。
でも、きっとこれはクスって笑顔になってくれた人の数です。1人1回しか見てないとして、67万人が笑顔になったのだから、十分すぎますね。
2018年千葉県船橋市の人口635947人、静岡県静岡市の人口695416人ですので、なかなかの数字です。
2018年京都府京都市の人口1468980人なので、京都に比べたらまだまだです。でも、京都市の4割くらいの人には笑顔を届けられたかなと。
結果:良い勉強になりました
何も特になく、誰も悲しまず、何の悪意も関わらず、きれいにバズったかなという印象で、データはとても勉強になりました。
個人情報や、FF関係など、個人データに関しては当方は無許可で悪用するようなことはしませんし、パクツイされても別に気にしないです。パクツイしてもしょうもない。
何より、どんな人が、どんな内容のツイートをしているのか分かりました。リツイート専用アカウントを持っている人も多く、ある程度までバズったツイートは自然と拡散されていくということも分かりました。最初の30リツイート、200リツイート、500リツイートあたりで、それぞれぐんと加速するようです。
そして、3日から7日ほどで忘れ去られます。通知がおとなしくなるのはそれくらいからです。ウェブセキュリティの一貫で炎上消火作業する時も同じ感じです。リツイートされなくなる、というのは、いわゆるリーチがそれ以上届かなくなるということで、多くの人にとっては「もうそれ見たよ」という状態です。いわゆる完結。
フォロワーが多く、フォロワーのカテゴリや趣味、興味などが幅広ければそうした人々にリーチされるということでしょう。今回のツイートでは、WordPressというCMSに告白?されるという恋愛要素を含み、ブロガー、恋愛経験者、おもしろネタ好き、恋愛関係、PG、SEなど比較的色んな人がフフってなれる所に刺さったんですね。
笑顔になってくれたなら良かった。そして、宣伝はしないし、する必要がないし、既に満たせているのです。実名は知らないけど、コメントしてネタを完成させてくれたFFの方に、平和なアクセスが増えていればそれだけでOKです。
陽はまた昇る
最終的にインプレッションは694,987回で落ち着きました。